先日、夜中にふと目覚め
なんだか眠れなくなってしまい、
たまたまテレビをつけたら
映画をやっていてそのまま引き込まれ
最後まで観てしまった。

トルナトーレ監督の「ある天文学者の恋文」


亡くなったはずの恋人から

メッセージが届き続け、

様々な謎が解き明かされていく

天文学者とその教え子のラブストリー。




私が、まだ小学校に上がったばかりの頃…

父は、満天の夜空を見上げて、

「今見えてる星の輝きは、

何万年も、何億年も前のもので、

もう、その星は

今は、ないかもしれないんだよ」

と教えてくれた。


「もうないものを見ているの?」と、

衝撃も受け、さらに、

幼いながら、

想像しても太刀打ちできない

宇宙の果てしなさに思いを馳せ、

父と繋いでいた手をギュッと握りしめた。


父との思い出の景色は

たくさんあるけれど、

あのときの降るような前橋の星空は、

特別なもののうちのひとつ。




まさに、この映画のなかでも、

その星の滅亡と天文学者エドの死とが

リンクされながら、

ラストで、ヒロインは

「科学者の研究は、

もはや存在しないものとの対話」だと語る。


愛し合う2人の時を超えた対話に、

もう、途中から泣きっぱなしで、

ラストにかけては

「夜明け前に、なんで、

私はこんなに泣いているんだ〜」と

自分で引いてしまうほど、号泣(≧∀≦)

すばらしい物語だった。





4月後半に差し掛かろうというのに、

今日は、東京寒かった。

ベランダに出て、空気を吸い込む。



父が亡くなって今日で、もう20年。


自粛で

都内の灯りが少なくなっているからか、

今夜は、うちからも、星が見えてる。



空を見上げて、父と語ろう