治療を始めたばかりの頃は当然ながらあらゆることに無知でした。







しかしそれが幸いし、高額な不妊治療に挑むも、加入していた生命保険から保険金を受け取ることが出来ました。







ここではその経緯をまとめたいと思います。







まず、わたしが加入しているのは、マニュ○イフ生命保険という保険会社です。







わたしは元々、「結婚したら保険に入ろう」と考えていました。







25歳で結婚し、早速保険に加入。







保険に関して無知だったわたしは、親の知り合いで10年以上保険屋さんをしているAさんが勧める、ごく一般的な内容のものにとりあえず加入しました。







特別に付けたものと言えば女性特約ぐらいです。







しかし、後ほど詳しく説明しますが、不妊治療に下りた保険は女性特約でもなんでもなく、普通の手術給付金に該当していました。







話は戻りますが・・・結婚してすぐに子作りを開始しましたが、一向に出来ず。







不安に駆られ、何か問題は無いか調べてもらおうと、地元で不妊治療も行っている有名で人気のある某クリニックに行きました。







調べた結果特に問題は見つからなかったのですが、若干左の卵管の通りが悪かったので、クリニックの先生と相談し、タイミング指導をすっ飛ばして人工授精(AIH)に挑むことになりました。







挑戦する事5回。一向に妊娠する気配は無く、終いには中止。







すぐに体外受精についての説明を聞き、採卵に向けて準備をしました。







採卵をした周期に新鮮胚を移植。







高いとは聞いていた体外受精。







結果、採卵・顕微授精・培養・凍結保存・移植、更に準備期間の注射代や薬代なども含めると約40万ほどかかりました。







大体どこでもありますが、体外受精には自治体から助成金が貰えます。







わたしの住んでる新潟市の場合は1、回の治療につき15万円、1年度に2回まで、通算5年間、通算10回まで助成というものでした。







もちろん無いよりは良いですが、いくら15万円貰えても残りの25万円は自費。







一般家庭にはかなりの打撃です。







ここで、なんとかならないものかと、無知なわたしはダメもとで保険屋さんのAさんに聞いてみたのです。







Aさんも最初は「下りないだろうな~」と思ったそうですが、どんなことでも自己判断せず念のため確認することを常に心がけていたそうで、本社の方に聞いてくださいました。







わたしもAさんに確認をお願いしつつ、得意のネットサーフィンで調べていました。







しかしほとんどが「不妊は病気じゃない」「下りるわけがない」といったものでした。







期待半分、諦め半分でAさんからの回答を待ちました。







回答はすぐに来て、どうやら下りるらしいということが分かったのですが、なんせ専門用語の多い不妊治療。







きちんと理解するために、本社の専門の方と直接話をさせてもらいました。







それで分かったことは「胚移植」「GIFT」「ZIFT」のいずれかを行っていれば保険は下りるということ。







約款に書かれている文言でいえば、「カテーテルによる手術(検査・処置は含まない)」に含まれるということでした。







ちなみに「カテーテルによる手術・・・」というのは大腸や喉によく出来るポリープの除去手術などが当てはまります。







実際「胚移植」「GIFT」「ZIFT」と言った文言は約款には書いてありませんでした。







約款読んだだけじゃ分かり得ないこと。







更にお気付きと思いますが、ポリープの除去手術の類になるということは、女性特約でもなんでもありません。







ごくごく普通の手術給付金に該当しているのです。







驚きでした。







もうひとつ驚いたことは、あくまで「胚移植」「GIFT」「ZIFT」が該当するのであって「採卵」は該当しないということ。







場合によっては採卵時、全身麻酔をかけたりしますよね。







わたしからすれば、採卵の方が手術っぽいというか、移植よりも体の負担が大きいと思うのですが、しつこいようですが、あくまでも「胚移植」「GIFT」「ZIFT」に保険が下りるのだそうです。







早速クリニックに保険会社規定の診断書を持って行き書いてもらいました。







申請後はすぐに指定口座に入金がありました。







金額は契約内容にもよりますが、わたしの場合はなんと20万円。







助成金と合わせると、35万円貰えたことになり、実際採卵から移植までで自費となったのは、たった5万円で済んだのです。







その後も凍結保存していた胚盤胞を移植する度に20万円という保険金が下りました。







わたしが通っているクリニックの移植にかかる費用は約7万円。







先にも書きましたが、1年度に2度まで最高15万円の助成金が貰えますので、移植のみの周期は丸々20万円の保険金がプラスになりました。







本当にラッキーだったとしか言いようがありません。







体外受精しか道が無いけど、金銭的に余裕が無いから体外受精はすぐには出来ない。諦めざるを得ない。という方、たくさんいらっしゃいます。







しかし、ここが保険の難しいところなのですが、一度不妊治療に足を踏み入れてしまってからでは遅いのです。







普通、生命保険というのはそういうもので、持病や治療歴のある部位等は対象外という条件を付けないと新規加入できないというところがほとんど。







ある程度年月が経ってれば大丈夫とか、持病があっても大丈夫なんてのもあることはありますけどね。







なので、一番声を大にして言いたいのは、結婚したばかりの女性。又は中々子供が出来ず病院に行こうか悩んでる女性に、生命保険の加入や見直しを検討してみてください!ということ。







あとは、不妊治療を始める前から生命保険に加入していたという方も、治療の一貫の何かしらが該当していないか確認してみることをお勧めします。







実際、わたしの件があってから、遡って請求して保険金が下りた方もいらっしゃいます。







ただでさえ肉体的にとても大変な体外受精。挑む方の負担が少しでも減ればと思い、体験談を書かせていただきました。







子供を望む全ての方のもとに可愛い赤ちゃんがやってきてくれることを祈っています。







拙い文章で申し訳ありません。長文読んでくださってありがとうございました。







終わり。