ロシア、北アメリカ、オーストラリア

そして日本では群馬県や宮城県で・・・


世界各地で発見されている奇妙な歯化石、。
川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ヘリコプリオンの歯化石

これがその化石。

ゼンマイ状に渦巻く不思議な歯列だ。


この歯列化石は世界じゅうで発掘されるにも

かかわらず、

いまだ、この歯の持ち主は化石として

その姿をわれわれに見せることはない。


だが、この歯はサメの歯であることは確からしい。


ヘリコプリオン  属名(Helicoprion
川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ヘリコプリオン

石炭紀後期からペルム紀にかけて生息していた。

世界じゅうから歯化石が発見されていることから、

生息範囲はかなり広く、勢力のある種であったことだろう。



なぜ、ヘリコプリオンの歯列は渦巻き状になったのか・・・。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-サメの歯の抜けかわり

サメの歯は前の古い歯が抜け落ち、

その後ろにある歯と入れ替わり、それを繰り返し更新する。

なんでも生涯、サメは数万本もの歯が生え変わるとか。


しかしヘリコプリオンは古い歯が抜け落ちず、

そのまま後ろの新しい歯に押されていくうちに、

渦巻き状の歯列になると考えられているようだ。


ところで、ヘリコプリオンの生体復元図は

下アゴにその渦巻く歯列が備えられているが、必ずしも

そうとは限らない


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ヘリコプリオン上あごに渦巻き歯列

もしかすると、上アゴに備えていたかもしれない。



川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ヘリコプリオン両顎に渦巻き歯列

いやいや、実は両方のアゴにあったかもしれない。


とにかく

ヘリコプリオンの歯のつき方は

完全な化石が発見されるまで謎のままである。


歯は化石としてよく残るが、軟骨で支えられた体は化石として

残りにくいサメの仲間。

ヘリコプリオンのその全体像が残されたものが

この世界にあるのかすら、今はわからない。