水を飲みに水辺にやってくる動物たち・・・。
そこへ水面から目だけを出し、その様子を覗いながら
ゆっくり近づき、
絶好の場面で水面から一気にその動物たちに襲い掛かる捕食者!
このような陸上と水中の境を利用した狩りは
現在においてはその典型がワニであろう
ワニは口吻部が長く、頭部上方に突き出た目をしており、
そのような狩りをするための顔つきをしているのだ!
しかしワニが現れたのは中生代三畳紀。
その前の時代には存在しなかったのだが、
その代わりとなった水際ハンターが巨大な両生類であったようだ。
キクロトサウルス
属名(Cyclotosaurus )
4mもある巨大両生類。その姿はもちろんワニのようで
目の位置も上向きについて水中から地上の様子を覗うことができたようだ。
極め付けに巨大だったのが
プリオノスクス 学名(Prionosuchus plummeri )
推定全長9mもあったというダントツの巨大さであった!
ガビアルのような細長い吻部していたようだ。
ワニが現れる前の時代はワニのような姿をした両生類が多種にわたり、
水際ハンターとしての生態的地位に定着していたようだ。
しかしこのような水際ハンターは
両生類以外にもいた!
エオティタノスクス
学名(Eotitanosuchus olsoni )
哺乳類型爬虫類とも呼ばれる獣弓類の1種
頭骨からやはりワニのように水面から目だけを出せるような顔つきをしていた。
爬虫類とちがって彼らは後に哺乳類となる系統の動物。
哺乳類の特徴でもある異歯性から
このエオティタノスクスは目立って長大な犬歯をもち、
水際ハントだけでなく、ネコ科動物のような暗殺的な
ハントも可能としていたようだ!
すでにワニのいた時代だが
およそ5000万年前にはクジラ類にもワニのようなハントを
するものがいた。
アンブロケタス
属名(Ambulocetus )
クジラの仲間は昔、4足歩行の動物であったが、
その途中過程で水中に過ごす機会が多くなり
このようなワニのような哺乳類が登場した。
動物たちが水辺に水を飲みに行く。
いつの時代もそこには突然と水際ハンターに襲われる
危険がはらみつづけていたのだ。