私のはじめての猫「みー」を神様にお返しして49日になります。

 

2年前乳がんがわかり、摘出手術を行いましたがすでにリンパへの転移があり、それでも1年以上元気に過ごしてくれました。肺への転移がわかり見送るまでは厳しい時間でした。

 

「みー」は17年前に今は亡きご近所のえさやりおじさんの庭で産まれた仔猫、3か月弱で我が家の玄関に自らやってきて、我が家の一員になりました。当初犬派だった私は、知人に猫が欲しいという人を見つけて「みー」を連れて行きましたが、その環境に「みー」を渡せずに帰ってきたのです。

 

猫のことがわからない私に猫のことを1から教えてくれたのは、今でもお世話になっている動物病院の先生でした。猫は室内で飼育すること、トイレもきちんとした環境をつくれば衛生的に人間と共存できること、世の中にはたくさんの生きれない命が産まれていて、繁殖制限手術も含め「動物を管理する」こと。

 

「みー」を通して猫の世界を知っていく・・・朝起きて、抱っこする時間があり、ご飯を食べたり遊んだり。小さかった「みー」にも弟子ができると先輩として指導に当たり、夜は私が眠るまでは一緒に寝る。多分寝かしつけてもらっていた感じ。猫が優しくて強い生き物であることは、違う生き物である私から見ると尊敬に値して、人間という動物よりも明らかに優れていると感じました。そしてこんなに可愛くて愛されるべき猫が可哀そうな状態になっている現状に遭遇するのです。

 

うちの前の道路で仔猫が轢かれていたことをきっかけに、どうしてこんなとこに仔猫がいたのかと考えた結果、様々な話からある家にたどり着きます。その家の庭には10匹を超える仔猫が遊んでいてびっくりしました。あとから「みー」の出身もここであったと知るのです。当時の大口町の環境課に「こういう環境で猫が交通事故にあっているがどうにかならないか」と聞いてみましたが解決策がなく。

 

そこで、インターネットで保護活動をしている方に質問をしてみたのです。会ったこともない私に丁寧に説明をしてくれたのがのちに「長崎猫の会」の代表になる方。その方が愛知県にも頼りになる人がいるからと紹介してくれたのが、今一緒に活動をしている猫師匠です。

 

時間はかかりましたが、そのお宅の猫をTNRして、仔猫は里親探し。こういった環境下では人間がもめるのが1番タイムロスなこと、こういう環境にかかわる人間の背後にあるいきさつや心理状態。捕獲のテクニックから所有権など法律的なことなど学ぶべきものが一気に学べる現場となったわけです。

 

 

「みー」に会わなければ人生変わっていたなと思います。でも「みー」に会えて本当に良かったと思っています。これからは私の中に「みー」が生きていて、一緒に生きていく。ただそれだけです。