先日、紹介した「塩を変えれば体は良くなる!?」の出版記念講演会が11月15日開催され無事終了された。
参考同ブログ:塩を変えれば体は良くなる!?(2012-10-29)
http://ameblo.jp/ootadoragonsato/entry-11392044590.html
本来「塩」は、地球が誕生して生命を生みだし育むのに不可欠なミネラル(鉱物)として原始のスープを構成していた。
地球に生物が発生できる条件が整ったのが約40億年前といわれている。
最初、単純なバクテリアでも生命を生み出すためにミネラルが必要不可欠だったように、生きる上でミネラルは欠かせない。
微生物も植物も動物も人間もこの元素からできている。
海にはそのすべての元素が存在する。
それが、母なる海といわれるゆえんである。
そのようなものとして古代より認識されている。
しかし、その塩が工業塩に替えられてしまった。
人類の歴史上つい最近のことであった。
それが18世紀に英国で興った産業革命より、農業中心が工業中心に移行し始めると大量に塩が必要になった。
工業塩というのは、ナトリウム99%以上の精製された化学塩を使う。
工業が栄えるほど化学塩が必要になる。
環境汚染も進む。
日本の近海はこの工業化による海の汚染のせいで食用のため精製しなければならなくなっていった事情もあるのではないだろうか。
塩業を廃止した日本で食用にされる塩は、外国から輸入した工業塩と、日本で発案開発されたイオン交換膜塩がほぼ主流である。
日本が大量に輸入するメキシコやオーストラリアの塩業は、乾燥して日差しが強い立地条件を生かした天日干しとはいえ工業的に生産されたものなのでナトリウムの含有率が非常に高い。
参考:
日本の塩づくりの歴史(2006年4月5日更新)
http://www5d.biglobe.ne.jp/~obashi/rekisi/rekisi1.html
昭和46(1971)年度、「第四次塩業整理」により全国の塩田がすべて廃止され、新たにイオン交換膜法による製塩企業が全国で7社に許可された。 最近まで7社が操業していたが、平成14年(2002年)6月にその1社が操業を停止し、6社6工場となった。
なお、明治36年(1903年)6月1日に施行された「塩専売法」も平成9年(1997年)4月1日に廃止となり、同日から、新たに「塩事業法」が施行された。
抜粋ここまで。
以下の表の拡大はそれぞれのリンク先でご覧ください。
専売塩(収納塩)の塩化ナトリウム含有率の推移
http://www5d.biglobe.ne.jp/~obashi/hinsitu/hinsitu.html
図録死因別死亡率の長期推移(1899年~)
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2080.html
主要死因別粗死亡率年次推移(1947年~2010年)
http://ganjoho.jp/data/public/statistics/backnumber/2011/files/fig10.pdf
この影響は、生体に現れる。
生命の源である、塩が変質してしまったがために、まるで異変が起きたかのようにガンの右肩上がりの突出は他と比べ物にならない。
日本人のガン患者の急激な増加はこの塩田廃止の移行期と同時に上昇し始めているかのようにみえる。
人生の最後をガンを患って全うしなければならなくなったのか。
それのみならず、生活習慣病の若年化、認知症の増加、足腰の老化等、自然に衰えていると思えない発症の仕方である。
もっというと、近代西洋医学で原因不明とされる症状が多くなった気がする。
原因がわからないとわかるまで検査が施される。
わからないと、処方箋がだせないという事態になり、患者はそれまで待たされ適切な処置がされないこととなる…
私の母は、病名が付くまで一年かかった。
その間、いろんな薬を飲まされ状態を見守るしかなかった。
原因がわからない病気?
どうして病気になるのか?
生活に支障をきたす自覚症状を持ちつつ生き長らざるを得ないことが自然なことだろうか?
私は、少なくとも、迎えが来るそのときまで頭は鮮明で元気でいるのが自然な現象であるとして、目標をたてる。
もし自覚症状がでたら、お知らせとしてとらえ、なにか間違ったことがあったのか考えるのである。◆
関連:ビー太郎サバイバル日記
ロコモティブシンドローム/運動器症候群
2013年4月21日
http://akazukinverde.blog.fc2.com/blog-entry-69.html