いや、バンドの話じゃなくてね。

 

 単純に悪夢の話なんだけどさ。

 

私はあんまり怖い夢とか見ないんだけど(覚えていないだけかもしれない)、ついこの前見た怖い夢は久しぶりにちゃんと覚えてるから夢日記がてらここに書き記そうと思う。

 

連続して見た夢は3つ。

 

まず一つ目。

 

 

何故かテレビ番組の収録で滋賀県に来ていた私。

しかも収録内容が「夜中の滋賀でどこまでハイテンションになれるか!?」というムチャクチャな企画。

演者は私と芸人コンビ(見たこともない人)の計3人。

まぁ、滋賀県に限らずこんな深夜じゃ店もやってないよねー。とか言いながら何か良いキッカケが無いかと内心探しまくってる私たち。

すると、琵琶湖ではなく、小さな池を発見する。

「これだ!」と顔を合わせた私たちは「琵琶湖だー!」とわざと勘違い発言をしながら石段をかけ下りてその池に向かう。

中でも一際勢いよく走っていった芸人の一人。私はそいつがそのまま池にダイブするものだと思っていたのだが、

 

 

……ピタリ。

 

水面を前にして急に立ち止まった。

 

え? と怪訝な気持ちで私たちもカメラクルーもその場に止まると、水面を見下ろしていた彼がゆっくりとこちらにふり返る。

 

「……今さ、水面から飛び出してきたんだ。何だと思う?」

 

つぶやくように言う彼に私たちは無言で首を傾げると、彼は水面を指さした。

 

「手」

 

「しかも今も掴まれてる……みんなもこっちこいよ……なぁ!!

 

急に笑いだし、怒号にも似た声で「お前もこっちにこい」と叫びだすので、ビックリして逃げるみんな。

 

 

……ここで第一の目覚め。

 

ついて出た言葉が「こわ……」だった。

 

しかし、気を取り直して二度寝。

 

そして二つ目。

 

あたりは真っ暗な街。私は用事があって、とあるマンションの中に入っていった。

停電なのか、明かりは何もついておらず、真っ暗闇の中エレベーターホールを進むと、二つあった内のひとつが勝手に開く。

 

「チーン」

 

よくある到着音に誘われて中へ入ると、まぁエレベーターの中も真っ暗。

でも、何故か私が押した7階のボタンだけは煌々と点灯する。

そんで、まぁ当たり前だけど上昇。

まぁ停電なんて良くあるしなー、とか自分に言い聞かせるようにつぶやきながら扉の窓部分から外を眺めていた。

 

……二階

 

…………三階

 

と、各エレベーターホールもやっぱり真っ暗だったけど、うっすらと様子が伺えるのは街の灯りが少しでも届いてるからなのだろうか。

 

その時だった。

 

六階に差し掛かったところで私はビックリして飛び上がる。

 

窓部分はエレベーターが上昇すると、階に差し掛かるまでは内部の機械部分が見えていた。

そして、上から景色が下りてくるようにその階のエレベーターホールを映してくれる。

 

六階で見えたのは窓からこちらを覗く4人の子ども達だった。

 

まったく生気のない無表情で真っすぐこちらを見たまま、エレベーターは何事もなかったかのように素通りする。かに見えた。

 

ヤバいものを見た! 七階に着いたらダッシュで逃げよう! と決めていたのに、急にエレベーターの上昇スピードが減衰していく。

 

ノロノロと上がるエレベーターにやきもきしていると、今度は急激に上昇を始めた。

 

そのまま七階を通りすぎる。

 

――――――――八階

 

――――――――――――九階

 

 

やばいやばいやばい! と私はとにかく最上階のボタンを連打して、なんとかこのエレベーターから降りなければと焦っていた。

 

……のだが、ふと気づく。

 

私がボタンを押しているのは「23階」。

 

待てよ? このマンションは10階建てだぞ?

 

気づけば扉の窓部分から見えるのは真っ暗闇のみになっていた。

さっきまで遠くに見えた街の灯りもエレベーターホールも、エレベーター内部の機械部分も見えず、ただひたすらに真っ暗闇を上昇するエレベーター。

 

いやだ。降りたくない。頼む! 着かないでくれ!!

 

 

と祈ったところで起床。

 

ついて出たのは「マジか」の言葉。

 

しかし、まだ朝とは呼べない時間なので止む無く三度寝。

 

 

そして最後の夢。

 

舞台は戦時中の日本。私が居るのは疎開先の小さな村で、仲良しグループでせっせと井戸から水を汲んでいた。

私と可愛らしい女の子とヤンチャな少年とおっとりした太っちょボーイ。

一見バラバラだけど、なんとも気が合う四人組だった。

 

その日は空がどんよりと曇っていて、私もまた物凄く暗い気分だった。

 

近くの時計台を確認して、私は水を汲んでいるみんなの手を止める。

 

「いい? 今から言う事を信じて、私に従って。これから警報がなって、この上空をB29が飛ぶ。そしてこの村は爆撃されるんだ。でも、みんなは絶対にここからは動かないでくれ。そして私がいいって言うまで絶対に動かないで」

 

最初はみんなも「何言ってんだコイツ?」みたいな顔をしていたけど、途端に鳴り響いた空襲警報で顔色が変わる。

 

「来た!みんなふせて!こっちに固まって!」

 

井戸の横にあった石壁に隠れてみんなで丸まりながら抱き合う。

次いで鳴り響く爆撃音。

すごい衝撃と音で、体が吹き飛んでしまいそうだったけど、必死にこらえる。

 

私は事前に夢を見ていた。

 

こうしてこの村が爆撃を受けて、警報が解除されると「助かった……」と3人がフラフラと歩きだした瞬間に最後の爆撃が彼らを襲う。

もし、これが正夢なのだとしたら私はなんとしても防がねばならない。

失いたくない!みんなを!

 

そして、私の夢の通りに井戸周辺は何とか爆撃を免れて、警報が解除される。

それに安心してみんなの体の力が抜けていくのを察した私は「まだダメ!」と小さく叫んだ。

まだ動いちゃダメだ!と必死に私が言うので、みんなは尚も抱き合いながら、うずくまっている。

 

しかし、最後の爆撃が待てども待てどもやってこない。

 

おかしい……早く来てくれ。

それさえ、やり過ごせばまたみんなと楽しく過ごせるんだ。頼む早く終わってくれ!!

 

 

と願いながら起床。

 

ついて出た言葉は「……」だった。

 

最後は悪夢なのかようわからんかったけど、妙にこの三連続見た夢は脳裏に残ったので書き記しておく。

誰か夢占いやってくれ。と願うばかりである。

 

 

そんなこんなで今回は私が見た夢の話でござんした。

まぁ、こうして書いてみるとなんだ?

 

なんかベタだな、おい。

 

結構なベタ具合で赤面しちまったよ、あたしゃ。

 

しかし、他人の夢の話ほどつまらんと言うが、ものによると思う。

私は友達の夢の話で何度も爆笑した経験がある故、面白い夢はあると思うのです。

 

今回はあんまりいい寝起きにつながらんかったけど、次こそは!!

 

今晩は良い夢見られますように!

 

みなさんも快適な睡眠を☆

 

チョーキング!