バレエを習えること、レッスンへ行けること、舞台で踊れること、、、


日常になっている方からしてみたらこれらが「当たり前のこと」になっている場合があるかもしれませんバレエ



今日はふと思い出したので、普段はなかなか話さない私の過去の恋愛のことを踏まえてバレエに落とし込んでブログを書きたいと思いますニコニコ

良かったら読んでいってください














私には20代の頃、多くの時間を共にしたある男性が居ました。
彼のことを心から愛していましたニコニコ




音楽に従事している人だったのですが、ある時、私にこんなことを呟いてきました



「先輩と飲みに行くと先輩がいつも『神さまのチケット』の話をするんだけど、俺その話聞くたびに毎回泣いちゃうんだよね」


と...。



私「神さまのチケット!?なんだそりゃ!?キョロキョロ




ぐらいにしか当時は思っていませんでした。
たいして興味もなく話し半分にしか聞いていなかったけど、その彼の先輩が話す「神さまのチケット」とはこういうことでした







「自分がステージに立てる回数は初めから決まっている。神さまが最初に与えてくれたチケットの枚数でしかステージに立つことは出来ない。与えられたチケットの枚数もそれは神さましか知らない。いつ残りラスト1枚、最後のチケットになるか神さま以外は誰も分からない。だから、いつ最後のチケットが来ても後悔しないように1枚1枚のチケットを大事にするんだ。1回1回のステージを大事にするんだ。」





という内容でした。







当時は「ふ〜ん...キョロキョロなんかイマイチよく分かんないルンルン私関係ないやてへぺろ」と思っていたし、この話を聞いて彼が毎回泣く意味も理解しようとすらしていませんでした(何故なら興味がなかったから)(言っちゃった)。











でも、今こうして長い年月を経て30代半ば、「神さまのチケット」の意味が身にしみて良く分かるようになってきました。





例えばバレエだったら、どんなに自分が踊りたくても舞台に出たくても「受験」と重なれば「今回の舞台は断念ショボーン」という決断をしなければいけない時もあるかもしれないし、ケガをしてしまえば舞台には出れない。本番当日に高熱が出たりインフルエンザのような伝染病にかかればどんなに本人が舞台に出たくても周りから「NG」が出るわけで...








また別の例に出すと、パリ・オペラ座バレエ団、15歳で入団し定年となる42歳になればフィジカルに何も問題がなくてもまだ踊れても「定年退職」となる。


とすると、15歳から42歳までフルで全ての舞台に出続けたとしても、舞台に立てる回数は暫定であっても入団した時点である程度は決まっているわけで。



極端な例えかもしれませんが、今自分が舞台に立てる現実はとても貴重なものであり広い視点からしてみたら奇跡に近いかもしれません。





年に一度の発表会に出れること、コンクールに出れること、パ・ド・ドゥを踊る機会を与えられたこと、ソロを頂けたこと...


全て自分で決断し選択してきたことかもしれませんが永遠には続きません。必ずいつか終わりが来ます。



それが分かったら、どうでしょう、「1回1回の舞台を大事にしよう」「舞台で踊れることに感謝しよう」という気持ちが湧いてくる方がいるかもしれませんキラキラ


もちろん湧いてこない方もいるかもしれません。でもその感覚でさえも間違いではないし、何が正しくて何が間違っているかなんて個々違いますニコニコ


ある意味、全部正解100点( 笑 )





考えを押し付けるつもりはないので、この神さまのチケットの話を聞いて、今一度、今自分が舞台で踊れるということに向き合って頂けたらと思いますバレエキラキラ




これは私の個人的な意見でしかないですが、舞台で踊れることに感謝が内側から湧き出てきている人は、そうでない人よりもお客様の心に響くいい踊りが出来るような気がしますおねがいキラキラ







あなたが与えられた「神さまのチケット」は残り何枚ですか?