こちら、なかなか聞きなれない言葉だと思います。
わたしが、
カウンセリングをする際に一番重要だと思っている技法です。
単純に、
認知・認識を変えれば、
行動が変わり、
結果が変わってくる、
という手法で、
まずは、
認知・認識を変えようという話です。
しかしながら、
この、認知を変える、
と言うのが非常に難しい。
認知と言うのは、
平素、考える習慣、
です。
別名、
『捉え方』と言います。
よく、
ポジティブ、ネガティブとありますが、
それも、これです。
例えば、
誰かから指摘を受けたとします。
それを、
こんちくしょうが、
と思ったり、
もうだめだ、
と思ったり。
そこを、
これは自分の成長につながるな、
ありがたい、
と捉える人もいます。
どちらかと言うと、
後者の方が良い行動、結果になると思うのですが、
理屈で分かっていても、
出来ません。
なぜか?
現状の感情の、
認識が出来ていないからです。
今の自分の状況を
冷静にきちんと把握すること。
これが、
まず最初の第一歩です。
つらいことに耐え、
自分が頑張らないとと思っているとします。
これは、
努力、ではありません。
不安、です。
不安の認知から生まれる行動は、
かならず不安の結果を呼びます。
不安になるような人を呼び寄せ、
不安な気持ちを周囲に伝えます。
半面、
現状の感情が、喜びだったとします。
考えられない状況かもしれませんが、
不登校や引きこもりになって、
一緒にいる時間が増えた!
最高だ!
と思っている人がいたとします。
間違いなく、
良い結果を生み出します。
根底が、
喜びの認識なので、
喜びの行動を取り、
その結果が起こります。
この理論、
わたしが取ってつけて考えたわけではありません。
また、
スピリチュアルの類でもありません。
れっきとした、
心理療法です。
話を戻しますが、
往々にして、
いきなり感情をプラスに変えろと、
よくあるケースだと思います。
それは大変難しい。
そうではなくて、
まずは感情の把握を正しく認知すること。
そして、
悲しいのであれば泣きましょう。
悔しいのであれば怒りましょう。
この、
人として感情に比例した正しい行動を起こさないと、
心が壊れていきます。
正しく、
心を動かしてあげて悪い状態をクリアに吐き出していく。
※カタルシス効果と言います。
これを終えて、
始めて未来への行動が見えてきます。
良い感情に変えていこう、
良い施策を行っていこう。
いつか何とかなるだろうと、
努力や気持ちで向かっても、
ずっと現状が続きます。
間違いなく、
もれなく続きます。
急に状況が改善した場合、
それは、
どこかで自分の認知が変わることが起きたからです。
わたしが思う、
こどもを変えたければまず親が変わる、
という意見は、
親を無理くり変える、
というわけではなく、
まずは正しく認知し、
自分の状態を楽にしていくこと。
そこから、かならず視座が変わるので、
その目線から改善策を取っていくこと。
認知が変わっただけで、
起きる事象は変わります。
無理して頑張るなどよりも、
この順番が、
もっとも良いと思っています。
ほかにも、
いろんな技法があり用いることもあるのですが、
わたしは、
これがいちばん好きです。
今まで、お客さんや従業員の心を楽にしてあげたくて、
このような勉強を続けてきましたが、
まさか、
フリースクールの活動において、
もっとも役に立てるものになるとは思いませんでした。
子どもは鏡、
じつは向き合うべきは自分自身。
ただ、
つらい向き合い方をしてはダメです。
良い向き合い方は、
ちゃんと研究されている技術です。
ぜひ、
勇気をもって向き合ってみてください。
家庭塾のミライ
代表 西岡祐一
【 親を変えるか子を変えるか 】
不登校や引きこもりなど、
こどもに問題が起きているとします。
その際、
こどもを何とかしようと、
精神科のカウンセリングに連れて行ったり、
学校の先生に相談したり、
フリースクールに預けたり、
といろんな方法を模索すると思います。
しかしながら、
こどもに焦点を当てて行動しているだけでこの問題が解決するかと言うと、
わたしは、しない、と思います。
長らく経営の相談サポートをしていて、
経営状況が悪化している組織を変えていく際に、
まず社長を変えないと、
ほとんどの場合、改善しません。
従業員に対して、
あいつはこうだとか、
逆にこうしてあげたいだとか、
視点が従業員に向いているケースが多いのですが、
そこではないんです。
従業員にいろんな教育や、
規則、緩和策を用いても、
ほとんど効果を成しません。
社長の不安を解消してあげて、
社長の能力を向上していき、
社長の状態が良くなった後、
それと並行して社員も変わっていくのが、
望ましい改善の進め方です。
家庭も同様だと思っています。
親が悪いわけでも、
こどもに問題があるわけでもありません。
家族、という連結した中で、
みんなで取り組むべき課題を、
どこから切り取って改善していくか?
この捉え方が、
とても重要だと思っています。
まずは親を楽にする。
心と頭が整理されたら、
こどもと一緒に、
解決していく。
これは、
何も不登校や引きこもりの子だけではないと思います。
その状態になったのは、
こどもが敏感にその必要性を教えてくれているわけで。
これからの世の中は、
つながり
というものがとても重要になっていくと思います。
その際に必要なのが、
◎コミュニケーションの力
◎自分らしさと考える力
この二つは、
自信を生み出すのに必要不可欠な力です。
しかし、
この二つが、親がわからない、
というケースがとても多いと思っています。
まずは親が変わる。
無理やり変わるのではなく、
自然と変わっていく。
そのためには、
話す、聴く、伝える。
家庭の事で、
お困りの方、
お悩みの方、
ぜひ自分の事を話してみましょう。
それだけで、
かならず道は拓けてきます。
親子のための居場所づくり
家庭塾のミライ
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代表 西岡祐一