アスペルガー症候群の彼氏

アスペルガー症候群の彼氏

アスペルガー彼氏との大人の恋愛奮闘記です。





彼57歳、私46歳、

出会って2年。


彼、関西在住

私、関東在住


アスペルガーの彼とお付き合いしていく中で

私が学んだこと、歩み寄る方法、

仲良しの秘訣を、お伝えできたらいいなと思います。



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あの日、

 

彼が私と2度と会わないと決めたあの日。

 

私は、

もうこれ以上

彼に何を訴えたとしても

付き合いの継続は不可能だと

諦めていたので、

多くは語らず

ただただ、涙を拭っているだけでした。

 

お互いが好き合っているのに

離れなくてはいけない。

なんて辛いことでしょう。

 

私はその時間、

ずっと涙を流しているほか

ありませんでした。

 

しかし、

別れを決めた彼は彼で、

私を失うことに

とても躊躇していました。

 

「キミと別れてしまったら

何かが悪い方向に向かう気がする。」

 

「キミと離れてはならない

ジンクスみたいなものを感じる。」

 

そう話してくれましたが、

 

彼のアスペルガーな部分が

大きく働いてしまったのでしょう。

 

”自分を見つめ直したい”

 

そう考えた彼は、

それに逆らうことは出来なかった。

 

本来、

私が(もしくは私たちが)望んだことは、

”これからは” と言う

未来でした。

 

その未来を

2人で作りあげて行きたかったのに対し、

 

彼は、

まさに ”今” と言う

この状況を最優先と考え、

 

”2度とキミに会わない”

と答えを出したわけです。

 

彼は、

私という人物から離れる躊躇、

また、彼が私に抱いている

”ジンクス” から離れる躊躇、

その両方を手放すため

何日も悩んでくれたのだと思います。

それは彼にとって

大きな格闘であったと思います。

 

私をギュっと抱きしめ

いつまでも離せないでいる彼。

 

しかし、

「もう帰りなよ、夜も遅いし」

と、いつもさながらの台詞。

 

そうかと思えば、

涙を流しながら

私の頭を撫でる彼。

 

しかし、

カーテンを開けたり閉めたりの

挙動不審。

 

何度も顔を寄せ合い

唇を重ねたり、

 

しかし、

貧乏ゆすりをしたり

立ったり座ったり。

 

どうしたらよいのかわからなくて

こんな行動を取ったのでしょう。

 

私もどうしたらよいのかわからなくて

ただ泣くしかなくて、

泣いて、泣いて、泣いて、泣いて・・・

 

お互い表現は違うけど

同じ気持ちだったのだと思います。

 

ホント、この日は突然訪れました。

 

彼は、

まさか自分が発達障害であるとは

思わなかったし、

私は、

まさかこのタイミングで

別れが来るとは思わなかったし。

 

お互い、

別の形でショッキングな

出来事だったのかもしれません。

 

 

私は彼をとても尊敬していました。

何事にも前向きな彼は、

私の憧れでもあり

私を成長させてくれる存在でした。

 

そして、

彼にとって私の存在は

良き相談相手であり

共に向上し合える関係であったと

自負しております。

 

もちろん、

アスペルガーの部分を

見てしまったらキリがありません。

彼が日々アスペルガーなのは

まぎれもない事実です。

また、

それを変えることが出来ないのも事実です。

 

そんな彼を

私は心から愛していました。

 

彼は “愛” と言うものに対して

とても希薄、または良くわからないと

話してくれました。


それでも私は

彼から愛されていると

実感出来ていました。


彼は、私の語った話の殆どを

覚えていません。


私の育った環境

子供の頃のわたし

大人になるまでの過程

現在に至るまでの境遇

わたしの夢


家族や親戚

友達や仲間


色んなことを語りましたが

記憶に残されていませんでした。


しかし、

趣味趣向が似ていたり

お互いを褒め合えたり

信頼し合えたり

許し合えたり

笑えたりしたことで、


安心で癒されて落ち着けて

心が繫がっていると感じ取り、

私の姿かたちは良くわからなくても

“好き” と言う気持ちを

抱くことができ、

それが私に伝わっていたのだと思います。



もし、

彼に一言伝えることが出来るならば・・

 

『ずっと応援してるからねっ♪』



 

 


このブログを通して

たくさんのコメントやメッセージを

いただきました。

 

みなさま、私を前向きだとおっしゃって

くださいましたが、

そんなことはありません。

 

きっと、自分に甘えることができない

年齢であること、

いつも強いフリでもしていないと

壊れてしまうであろう自分を

わかっているからこそ出てきた

強がりなのかもしれません。

 

本当は私だって

手を差し伸べられたかった。

彼とずっと向き合っていたかった。

と思うのは、本音です。

 

でも、

これも人生の通過点。


そう強がりを言いながらでも

前に進まないとなりません。

 

 

 

これまで私のブログを読んでくださった

皆々様。

 

もう、彼について記すこともないので

今回の、この記事をもって

最後にしたいと思います。

 

もちろん、今まで通り

皆さまのブログは観覧させていただきます。

 

それに、今まで通り、

コメントやメッセージをくだされば

一緒にアスペルガーを考える

お役に立ちたいと思います。

 

今までたくさんたくさん温かいお言葉を

かけてくださいました。

たくさん励ましていただきました。

本当に本当に

ありがとうございました。

感謝いたしております。

 

 

みなさまに幸せがい~っぱい

訪れますように♪


                                  MARIKO ☆