今選挙において、小池百合子東京都知事の目的はなんだったのか。
一言で言えば、短期・長期の目的が「希望の党」旗揚げ&政権奪取宣言にはあったと思います。
この二つの目的が、どうもごっちゃにして論評されているなあ・・・というのが、私の感想です。
ま、報道しない自由を謳歌するマスコミはそれでいいんですけどね(^^)
ただ、保守派の国民まで目を曇らされていてはいけないと思いマス。
なので素人が僭越ではありますが、素人だからこう思うという見解を述べてみます。
小池氏に政権への意欲があるか、と言えば、そりゃああるでしょう。
環境大臣、防衛大臣の要職を勤め、防衛大臣退任に際し「女子の本懐」と言い切った御仁です。
現在は東京都知事。そして2020年東京オリンピックのホスト側代表です。
なにより、リオ五輪でオリンピック旗を受け取った際の3ツ紋色留袖は、
女性の正装として格式が高く、これ以上の格の和服は5ツ紋色留袖しかありません。
第一級の正装は「来る日のためにとっておいた」と考えられます。
日本初の女性宰相を目指す。
その是非はおくとして、
「国政に関わる政党を立ち上げ、数年後を見越して野党第一党に育てあげる」
のが、希望の党旗揚げの目的・・・長期スパンの目的だったのではないかと思います。
では、短期スパンの目的は何か?
それは民進党に替わる「保守系野党の大連合」だったのではないでしょうか。
そして民進党内のまともな保守派議員を引き抜き、民進党の票田である連合から、
保守票をごっそり引きはがす。
うまくいけば、比例で第一党は無理でも共産・社民を抑えて「野党第二党」にはなれます。
改憲論議の際、「野党第二党」の重みは増すでしょう。
実際、開票結果をみれば、立憲に僅差の野党第二党を勝ち取りました。
「排除」発言にしても、そもそも政党というものが「同じ目的を有し、政治活動を行う団体」で
ある以上、踏み絵を踏ませるのは常套で、小池人気に水を差すものではなかったはずです。
「希望の党」失速の原因は、その踏み絵が中途ハンパになったことと、
選挙選中盤からの「モリカケ追及発言」からではないかと私には思われます。
なぜ、小池氏がこんな行動&発言をしたのか。
こんなことをすれば有権者からは「第二民進党」としかみなされないことは、
承知だったはずです。
小池氏は、自民党から票を奪うことを恐れたのではないかと、考えます。
「希望の党」が狙ったのは、連合の保守層とTV桟敷にいる「ふわっとした」有権者たちです。
決してごりごりの保守層の票ではない。将来的にはそこへも喰い込むつもりでしょうが、
「それは今ではない」との考えが、あったのではないか。
でなければ、選挙戦を通じての「やる気のなさ」は説明がつかないと思います。
もっと言えば、「議席は欲しいが、勝ちすぎてはいけない」ということ。
その小池氏の言動から、選挙運動中にも関わらず、
小池おろしだの、立憲民主と連合するだのと、浮足だった連中が騒ぎ始め、
マスコミが煽り始めました。
有権者の目の前で。
そして投票当日、小池氏はフランスでケネディ元駐日大使のインタヴューを受けました。
「ガラスの天井」発言については、わかりやすい敗北の弁として選んだだけのことで、
深い意味はないと私は思います。
防衛大臣退任は、当時の事務次官と刺し違えてのもので、
それを「女子の本懐」と言い切った方が
今さら「女性だからガラスの天井に阻まれた」というでしょうか。
なにより、帰国して議員総会に出席した小池氏に対する3時間にわたるつるし上げを
こなし、なおかつ「創業者の務め」として代表に留まる意思を表明しました。
小池劇場は、これから第一幕が上がると思います。
希望の党に潜む、旧民進党議員・・・立憲民主党あるいは共産党と通じている議員を、
党是、党則のもとでゆっくりと締め上げ、あるいは教育しなおし、そしてどうにも
ならない連中は排除する。
一方で、国政を担う保守議員を時間をかけて育てあげる。
小池塾とか希望塾への入塾費用が高すぎるとか言われてますが、果たしてそうでしょうか。
その程度のオカネを惜しむような人が国会に議席を持つから、あっさりと献金になびき、
利権にしがみつくのではないでしょうか。
昔のヴェネチア共和国では、元老院議員は無給でした。
つまり、一生食うに困らない財産を有し、なおかつ議員の任期中は提供できる資産を持つ
人物でなければ、議員になる資格はなかったのです。
将来的にはともかく、国難迫る現在、私利私欲を排したまともな議員が国政には必要です。
「希望の党」の執行部が正式決定しても、それは来月からの国会に備えたものです。
真の「希望の党」の姿が明らかになるには、もう少し時間がかかるのでは・・・と思います。
お断りするまでもないですが。
全部、妄想だからね(^^)