今回は死産で使われる「ラミナリア」の話し。



痛みを伴うラミナリア処置の苦痛を軽減させるために、私が試した方法は、先に結論だけ書くとご覧のとおり。


1,初回のラミナリアから麻酔(無痛分娩をしている病院のみになるかもしれない)を使う

2.痛み止めの座薬を事前に入れてもらう(効くのに30分かかる)

3.呼吸法(ラミナリアを入れる時に息を吐く)とリラックス

4.ラミナリア処置前から湯たんぽでお腹や股周辺を温め、終わった後も温める





※週数、胎児の大きさ、体質、状況、病院、精神的なものにより異なると思いますので一個人の意見としてお読みください







************






妊娠24週で心拍停止で子宮内胎児死亡の宣告を受けた後、色々なことを調べました。


勿論、
エコーが間違っているのでは?
エコーの信用性はどのくらいのものなのか?
何かの間違いでは?
心拍が停止していても可能性があるのでは?
と、調べたのは赤ちゃんのことに関するものが殆どでしたが、現実的に死産の入院~出産がどのように行われるのかも調べました。


死産の入院・出産は下記のようなものでした。




入院→ラミナリア処置→陣痛促進剤挿入→陣痛→出産(死産)→退院




こうやって見てみるととてもシンプルなものです。
でも、この「ラミナリア」というのが、強烈な痛みを伴うものだということを知りました。



ラミナリアは、子宮口を広げるためのもので簡単に言うとタンポンのようなもの。
まだ出産準備に入っていない子宮口は閉じているため、出産(死産)に向けて開かないといけないそうです。胎児が大きければ大きいほど、子宮口を大きく開く必要があり、当然ラミナリアを入れる本数も増えます。
妊娠24週(7ヶ月)だった私の場合、ラミナリアを3回入れることになると言われました。
3回というのは、3本しか入れないということではなく、1回につき出来るだけ入れてそれを3回繰り返すという意味だそうです。
原理としては、子宮口にラミナリアを何本か刺し入れ、水を含んだカーゼを一緒に入れると、ラミナリアが水分を含んで大きくなり子宮口を広げてくれる、というものだそうです。



ネットでこのラミナリアというものについて調べてみました。
胎児の大きさや週数、処置の回数、処置の本数、その人の体質などによっても痛みは大きく違ってくるようです。
私の週数(24週)だと、かなり痛いことが想像出来ました。
気を失う痛み、痛くて涙が出てその後は車いすだった、体験したことのない痛み……
ラミナリアに対して、このような表現を見ました。


私は今回の死産で、無痛分娩を選択しました。
私の分娩予定は下記の通りでした。




(1)初日・ラミナリア1回目
(2)2日目の午前・ラミナリア2回目
(3)2日目の夕方・ラミナリア3回目(※無痛分娩の麻酔開始)
(4)3日目の午前に陣痛促進剤(※麻酔効いている)
(4)3日目中に出産予定(※麻酔効いている)





つまり、無痛分娩を選択しても、1回目と2回目のラミナリアは無痛ではないのです。
その代わり、痛み止めの座薬を入れると言われました。
これもネットで見ましたが、私ぐらいの週数になると気休めにもならないみたいでした。


もともと痛みに弱く、歯科医院では必要もないのに左手を挙げ、必要がないと言われても麻酔をお願いし、永久脱毛でも痛がるような痛みに弱い私。
痛みに弱いというか、痛いと思ったことにとてつもなく恐怖を感じる私。
それを知っている夫は、出来るだけ肉体的痛みを排除しようと思ってくれたようです。



1回目のラミナリアから麻酔(無痛分娩は下半身麻酔)を効かせる事はできないか質問しました。



3回目から麻酔をするのは、回数を重ねるごとに痛くなるからという理由で、1回目から麻酔をしないのは病院側のマンパワー的な理由だとの回答でした。
だから1回目からでも麻酔が出来ますよ、と麻酔科医から返答をいただけました。




聞いてみて本当に良かった。




もしもこれから無痛分娩で死産や流産の処置をされる方、又は無痛分娩が可能な病院で死産や流産の処置をすることになる方がこれを読んでいたら、ご自分が処置されるラミナリアの回数や痛みを医師に確認の上、検討されてみてはいかがでしょうか。



ちなみに、1回目から麻酔をしないのは、実はそれなりのリスクがあるのでは?とも思い質問しました。
それは1回目からだろうが、3回目からだろうが変わらないが、麻酔の効きが本番の陣痛の時に落ちるリスクはあると言われました。
それより怖かったのが、背骨の間(確か)に数日間入れっぱなしにする注射針とカテーテルのこと。
万が一バイキンが入ったら脳に直接行くため、脳へのダメージがありますし、麻酔の量や体調によっては下半身に麻痺が残ったままになることも考えられるのでは!?との恐怖がありました。

その危険は無痛分娩であればつきもののリスクだけど可能性としては低いようです。


ということで私は無痛分娩を選択し、1回目のラミナリアから麻酔をしてもらうことになりました。
私の入院した高度専門医療を行うB病院でも、1回目のラミナリアから麻酔をした例は1~2回しかないのではと言われていました。

皆さん、私たちのように提案されないのでしょうか?


肉体的苦痛は精神的ダメージにプラスされていきます。
「子宮内胎児死亡」、「死産」といったショックな出来事を頭で受け止めつつも、出来るものならばぜひ痛みを排除することをおすすめします。
病院によって対応が違うと思います。
色んな可能性を質問して、探して、提案してみるのもいいと思います。




ラミナリアにおける麻酔以外の痛みとりでは、「リラックス」と「呼吸」が有効でした。
これは私も実際にしてみて本当だったと実感しましたことです。


ラミナリアを入れられる前はとても緊張しますが、気持ちをリラックスさせて、ラミナリアを入れるときに「ふーーーーーーー」と息を吐く。
浅い呼吸ではなく、とにかく「ふーーーーー」と深く息を吐いて体の力を抜くと痛みはかなり軽減されました。
(※後述しますが、2回目のラミナリアの時の麻酔がほぼ効かなかった為、この方法を試した)


そして、これが効いたのがどうかはわかりませんが、処置前に湯たんぽでお腹と股を温めました。
看護師さんには、処置後でいいと言われましたが、処置前に湯たんぽで温めたら痛みが軽減されたとの体験記事を読んでいたので、処置前から使わせてほしいと希望しました。
ただ、麻酔薬を使うと感覚が麻痺して低温やけどの恐れがあるとのことで麻酔途中で湯たんぽは回収されてしまいました。




<1回目のラミナリア>
・入院初日の夕方に処置(6本)
・直接打った麻酔が強く効いたため、痛みは全くなかった
・痛み止めの座薬はなし
・念には念を入れて湯たんぽでお腹を温めておく
・なにかされているな、といった感覚のみ
・点滴された腕のほうがよほど痛かった
・この日は6本のラミナリアを入れられた
・麻酔が切れてからは生理痛のひどい時のような痛さがあったが耐えられないものではない




<2回目のラミナリア>
・入院2日目の朝に処置(9本)
・腰に挿しっぱなしのカテーテルから麻酔液を入れていくこと3回
・麻酔を使うのと同時に湯たんぽは回収される
・麻酔に強い体質のため、あまり麻酔が効かず
・ここで昨日と同様の強い麻酔を直接打つと、3回目のラミナリアと陣痛の時の麻酔の効きが弱くなる可能性があると聞き、感覚の残ったままでラミナリアをすることを決意
・麻酔が効いているのは、足の付根より下で肝心の腹部には10%くらいしか効いていない感覚
・痛み止めの座薬も入れる
・座薬が効くのに30分。待っている間にますます麻酔が切れていく
・まず消毒をするが、消毒の冷たい感覚がわかり恐怖を覚える
・1回目のラミナリア6本を取り出す
・2回目のラミナリアを入れ始める
・かなり痛くて、痛い痛いとうめく
・助産師が「ふーーーーー」と呼吸法を誘導してくれたので、息を吐いてリラックスすると痛みがかなり軽減されるという話しを思い出し、試す
・呼吸法でかなり痛みは軽減、我慢できるほどの痛みになる
・この時は9本のラミナリアを入れた
・通常の妊婦さんが子宮口を広げるためにラミナリアを使う場合、その先にある「出産」という喜びがあるからこの痛みに耐えられるんだということを実感した
・終わった後、体よりも心が痛くて泣いた




<3回目のラミナリア>
・入院2日目の夕方に処置(20本)
・腰に挿しっぱなしのカテーテルから麻酔液を入れていくこと4回と念のための座薬
・麻酔薬を注入しているカテーテルを挿し直すことを提案されるが、一度刺された注射針の全く同じ跡に注射針を刺すというなんとも高度そうな技術をようすることでリスクが増えそうな恐怖から、現在さしているカテーテルを使ってほしいとお願いする
・1回目より感覚はあるものの、痛みはなく
・2回目同様、呼吸法での痛み取りも試した





最初にも書きましたが、個人差が大きいものだと思われます。
一個人の感想として参考にしていただけたらと思います。

また無痛分娩を選択して思ったのは、今後無痛分娩を選択するとしたら、今回のように信用と実績のある病院でしたいと思いました。
背骨に注射をして下半身を麻痺させるのは、やはりリスクがないことではないと思ったからです。



■ラミナリアに関するまとめリンク

■ラミナリアまとめ

にほんブログ村 赤ちゃん待ちブログ 天使ママ・天使パパへ
にほんブログ村

にほんブログ村 マタニティーブログ 妊娠・出産(天使ママパパ)へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ