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妊娠から死産までのざっとした経緯はこちら


ラミナリアの痛みを最大限排除した方法はこちら



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初めて妊娠した第一子が4月11日に子宮内胎児死亡を宣告され、出産したのは4月17日。

今日でちょうど1週間前のことになるんですね。

ずっと前のことのような、昨日のことのような。

11日から日付と曜日の感覚がなくなってしまったかのようです。





私にとって出産は絶望的な気持ちで臨むものでした。


静まり返った分娩室。
何の喜びもない出産。
きっと大泣きしている私。
産んだらすぐに火葬しなくてはいけない現実。
地獄でしかない。


そう思っていました。




ただ、生まれてきてくれるぱんぽこには、どのような状態であれ、周りの人達から普通に迎え入れてもらいたいという思いがあったので、出産前に助産師さんや看護師さんや担当医などに、
「普通のお産と同じように赤ちゃんを扱ってほしい」とお願いしていました。

大きな病院だったので、誰が当日取り上げてくれるかわからず、複数の助産師産たちにお願いしたと思います。



出産は私の想像とは大きく違い、悲しみも涙もない、感動のものになりました。


陣痛促進剤を入れて、陣痛が起こってから約3時間半後。
陣痛がより強くきつくなりました。


私は無痛分娩で出産に臨みましたが、生まれる直前の陣痛は麻酔が効いていないかのように痛い。
いや、あまり効いてないでしょうね、あの痛みは。



お尻を圧迫されているような感じがし、ずん・ずんと陣痛の波と一緒に下に下がっていく感覚。
次第に手で無理やり開かれているような感覚になり、
助産師に「手で開いているんですか!?」
と思わず質問してしまいました。


「開いていませんよ」との答えを聞いて、
初めて、あ、もう生まれるんだ!と気が付きました。


その瞬間、それまで苦しくて痛くてたまらなかった陣痛の痛みが嘘の吹き飛びました。


急に痛みから覚めたんです。


気持ちも不思議なことに晴れ晴れとしてきました。




あんな感覚は初めてです。




ずっと夫の指を握って痛い痛いと言っていたのに、もう数秒で出てくるんだと思ってからは痛みも全くなく、私はスマホを手にし撮影の準備に入っていたのです。

生まれる時、体の全ての悪いものも一緒に出してくれるかのようなスッキリした感じがしました。


気持ち的な問題もあるのかもしれませんが、生まれると同時に11日からずっと泣きっぱなしで詰まっていて眠れないくらい苦しめられた頑固な鼻づまりも治りました。



つるんと生まれた我が子。


破水をしなかったからか、卵膜に包まれた状態で生まれました。

卵膜に包まれたまま誕生するのは珍しいそうです。


後で助産師さんに
「卵膜に包まれて生まれてきた赤ちゃんは、幸帽児といって幸せな赤ちゃんなんですよ」と
教えてもらいました。



卵膜の中に、赤ちゃんも、胎盤も、羊水も、へその緒も全て入っていたので、出産後の子宮内は空っぽだったそうです。
忘れ物もせず、子宮をとてもきれいな状態にして生まれてきてくれました。

またここに戻ってきたいと言っているのかな。



しかも生まれてきた時間が、私の誕生日と同じ数字。




何でしょう、この偶然。




妊娠25週でやっと会えた可愛いぱんぽこちゃん。
彼女の顔を見られたこと、会えたことがとにかく嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。



夫も悲しみよりも嬉しさと感動の方が大きかったと言ってくれました。




生まれてきてくれてありがとう。
また、絶対にまた戻ってきてね。








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