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妊娠から死産までのざっとした経緯はこちら


ラミナリアの痛みを最大限排除した方法はこちら



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無痛分娩と麻酔の話し。



妊娠24週で子宮内胎児死亡の宣告、妊娠25週でお腹の中の子を出産しました。



死産でした。




妊娠中、無痛分娩のないA総合病院という比較的大きな病院にかかっていました。


子宮内胎児死亡を宣告されたものの、納得できず信じられず、高度専門医療センターのB病院を紹介してもらいました。
結果としてそのB病院で私は出産することになりました。
(その経緯などは「突然のこと」に書いてあります)


B病院は無痛分娩が出来る病院。


そもそも妊娠中から無痛分娩を勧めてくれていた夫は、死産というただでさえ精神的ショックの大きい出産をすることになる私を気遣い、無痛分娩にした方が良いのではと提案してくれました。


肉体的痛みは精神的痛みになる、という考えです。




妊娠中、私も無痛分娩がいいと思っていましたが、ためらって普通分娩をすることにした一番の理由は金銭的なものです。


出産育児一時金が42万円支給されても、無痛分娩にするとプラスして払わないといけないお金がかなりかかってしまいます。
その金額が、私の住んでいる地域の病院ではどこも大きいのです。


出産後赤ちゃんのために色々とお金が必要なことを考えると、私の痛みの分にお金をかけていられないなと思い、無痛分娩を選択するのをためらっていました。


でも死産がほぼ確定してしまっては、肉体的痛みが精神的な痛みになってこれ以上のダメージを受けたくなかったので、無痛分娩を選択しました。


なので無痛分娩に対する知識が殆どないまま無痛分娩をすることになりました。



私の無痛分娩で使われた麻酔は、「脊髄くも膜下麻酔」「硬膜外麻酔」だったと思います。



「脊髄くも膜下麻酔」は、くも膜下腔に直接麻注射をして麻酔を入れていく方法だそうです。
硬膜外麻酔よりも更に奥に入れる麻酔のようです。
体を丸め腰あたりの脊髄に、最初に表面麻酔みたいな注射をし、この麻酔をされました。
効きは即効性があって深くしっかりと麻酔が効きました。
下半身麻酔です。



「硬膜外麻酔」は、脊椎の中にある硬膜外腔に、硬膜外カテーテルという細い管を挿入して、麻酔薬を入れていく方法だそうです。
一般的な無痛分娩の方法とのことで、この方法での麻酔はゆっくり浅く効きました。
これも下半身麻酔です。
上記の脊髄くも膜下麻酔をした後、針はそのままにカテーテルを通したようです。



(※専門家ではないので間違いがありましたらごめんなさい)



私の分娩と麻酔のタイミングは下記の通りでした。
(ラミナリアから麻酔を効かせた経緯はこちらをクリックして参考にしてください)




(1)入院初日:
直接打つ脊髄くも膜下麻酔(→硬膜外麻酔も併用?)→1回目のラミナリア




(2)入院2日目朝:
カテーテルから麻酔薬を入れる硬膜外麻酔→痛み止めの座薬→2回目のラミナリア




(3)入院2日目夜:
カテーテルから麻酔薬を入れる硬膜外麻酔→痛み止めの座薬→3回目のラミナリア




(4)入院3日目:
カテーテルから麻酔薬を入れる硬膜外麻酔→陣痛促進剤1回目→自分で15分に1回カテーテルから入る麻酔薬をボタンを押して注入→(15分に一度では効かず)追加の強い麻酔(何かは不明)と麻酔の効果が高まる薬を麻酔科医によってカテーテルから注入→陣痛促進剤2回目→自分でボタンを押して麻酔薬を注入→出産




入院初日に無痛分娩のための麻酔をするための針を刺したのをそのままカテーテルにつなげたので、出産後まで脊髄に針が刺さった状態が続いていました。
(通常このB病院で無痛分娩を行う場合は、(3)の時点から麻酔を行うそうです。私は(1)の時点から麻酔を強く希望してこのような分娩になりました。)



ばい菌が入ったら脳にまで直接届いてしまうと聞いたのと、寝る時などに刺さった針先が少しでもずれたら、また同じ穴に刺し直さなくてはいけないという恐怖から、極力背中に刺激を加えないように寝る時の体勢なども気をつけました。



結局
「針先が若干右を向いている可能性があるので、針をさしなおした方がいいかもしれない」
と何度か言われましたが、麻酔薬をカテーテルから注入した後に体勢を変えることで難を逃れました。


どういうことかといいますと、カテーテルから麻酔薬を注入する際に仰向けになっています。
針が左右に偏っていない状態だと、麻酔の効きに左右差が出ないようなんですが、私の場合は右ばかり効いて、左に麻酔が回らない。
もしかしたら針先がほんのわずかに右に寄っている可能性がありました。



なので麻酔薬をカテーテルから入れられている時に、麻酔の効きが悪い左側を下にして横になりました。
すると麻酔薬が左側に落ちて左側にも麻酔が効くので、自分の感覚で左に麻酔が効くまで左を下に、左に麻酔が効いたら仰向けに、右に麻酔が足りないと思ったら右を下にする、ということをして下半身全体に麻酔が行き届くようにしました。




ちなみに陣痛が起きてからの自分でコントロールする麻酔薬の注入ですが、自分が痛いと思った時にボタンを押すと自動で麻酔液がカテーテルから体に入っていきます。

ただしボタンを連続で押しても麻酔薬は入らず、15分に1回のみ押せました。

自分でコントロールする麻酔薬は、効きが弱かったように感じました。


出産直前の激しい陣痛には、殆ど効かなかったような気もします。
私が体質的に麻酔が効きにくいというのがあるのかもしれません。
それでも少しは効いていたのかな。
どちらにしても私の場合は、生む直前の激しい陣痛は15分弱だったので、それほど苦痛を感じはしませんでした。



生まれる時には、赤ちゃんが今自分の体のどの辺りにいるのかわかりましたし、陣痛の痛みの波とリンクして下に下がってきているのもわかりました。
その時には不思議なことに痛みは全く感じませんでした。




今度また出産するときは無痛分娩で生みたいです。



ぱんぽこちゃん、私たちのところに必ずまた戻ってきてね。

すぐ会えるような気がするよ。

待ってるね。




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