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「カルテ開示請求」の続きです。
死産から2年7ヶ月。
少し前にぱんぽこのカルテ開示請求をしに、A総合病院に行きました。
A総合病院へ行くのは、子宮内胎児死亡を宣告されて以降初めてです。
2年7ヶ月ぶりのA総合病院。
以前、桜の咲く時期にあの病院の前を車で通りかかったら、とても具合が悪くなったことがあります。
子宮内胎児死亡宣告を受けたのは春で、あの病院の桜といえば強い衝撃を受け、深い悲みのイメージがついたからかもしれません。
もう二度とA総合病院へ行くことはないと思っていました。
ところが今回は、A総合病院を見ても中に入っても、特に何か感じることはありませんでした。
病院は病院、ただの建物でしかない、としか思えず。
懐かしいと感じることはありませんでした。
不思議なほど何も感じませんでした。
「そういえばここのソファは丸かったっけ」「そうだ、ここは吹き抜けだった」など変わらない事実は時々思い出したけど、その次に湧いてくる何らかの感情やそれにまつわるエピソードは一切出てきませんでした。
まぁそんなものです、きっと。
私の場合はこの2年半で悲しみの形が変わったのと、悲しみとの付き合い方が少し上手になったんだと思います。
これが死産後1年なら、様々なエピソードや強い悲しみを思い出していたかもしたかもしれません。
また逆に10年後ならば、色んなエピソードを思い出しながら懐かしいと思うのかもしれません。
現時点での、A総合病院に行った感想をいうなら「あらこんなに大きな病院だったっけ?」と思うほど大きな建物だったことと、院内のポスターの貼り方が目に留まりやすくて上手だなぁと思ったこと。
それと駐車場が意外と広かったことを思い出したのと、警備員の服装がホテルのコンシェルジュのような雰囲気でそれがやたらと印象的だったことくらい。
どうでもいい情報ですね。
そうそう、院内にある産婦人科の医師の名前欄を見たら、当時の担当医の名前はありませんでした。
さて、本題のカルテ開示請求をしました。
身分証明書を提示し、カルテ開示申請用紙一枚に書いてある必要事項にチェックを入れて捺印。
以上です。
「なぜカルテ開示をされるんですか?」なんて詮索はされません。
やりとりとしては、
私「カルテ開示請求をしに来ました」
担当者「ご本人様ですか?免許証や保険証などの身分証明書と、印鑑はお持ちですか?それではこちらの用紙にご記入下さい。」
だけでした。
カルテ開示申請書は、
1)申請者の氏名住所電話番号
2)患者本人の氏名住所電話番号
3)開示請求する診療内容
4)提供区分(謄写・閲覧のみ・担当医の説明要求)
を記入又はチェックを入れるようになっていました。
1)と 2)は私本人の氏名住所電話番号を記入。
3)は、診療録、看護内容、検査記録、レントゲン写真、MRIから、どのカルテを開示したいかを選べます。
レントゲン写真などはCDに焼いてデータで渡してくれるそうです。
私は全てにチェックを入れました。
開示請求する診療科を選ぶ欄がなかったので、
「ここでかかった全ての診療科の全ての記録が欲しいんですが。」
と伝えたら、
「その他の欄に全てと書いてくだされば大丈夫です。」
と言われました。
それでも不安になって
「救急車で運ばれた時のカルテも含まれますか?
それと産婦人科以外にもかかっているんですが、それも含まれますか?」
と聞いたら、
「はい、全て含まれます。」
とお返事をいただきました。
そして気になるのが料金。
カルテの枚数×○円です。
A総合病院のカルテ一枚に対する料金は、(少しぼやかしますが)コンビニなどのコピー代程度です。
だから一枚あたり10〜50円以内です。
担当者に
「私のカルテは凡そ何枚になるかわかりますか?」
と、ダメ元で聞いてみました。
すると、
「今見てみましたところ、ざっと100枚弱になると思います。」
と即答されました。
100枚だとして、A総合病院は一枚あたり10円〜50円の間なので
最低だと
100枚×10円=1000円
最高でも
100枚×50円=5000円
意外と安い……!
CDは別途料金がかかるそうで、それでも1枚1000円程度と言っていたかな。
数万円は覚悟していたから、カルテの枚数が少なくて少し不安になりました。
でも
・妊娠7ヶ月分の記録
・救急搬送された時の記録
・子宮内胎児死亡を宣告された時の記録
・産婦人科以外で妊娠中に1〜2回かかった診療科
の記録
・妊娠中にかかった婦人科(死亡宣告直前、多忙の産婦人科に診察を拒否された為、婦人科での受診)の記録
程度なのでカルテの枚数もそんなものなのかもしれません。
カルテが届いたら、また続きを書きます。
さて今日は月命日。
悲しみの形や付き合い方がかわっても、悲しみが消えるわけではありませんし、ぱんぽこへの思いが薄くなるわけではありません。
2年7ヶ月、毎晩寝る前にお祈りをして読み聞かせをしています。
今夜もまた。
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