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妊娠から死産までのざっとした経緯はこちら


ラミナリアの痛みを最大限排除した方法はこちら



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(※コウノドリ第5話のネタバレがあるのでご注意下さい)

子宮内胎児死亡を宣告されて、昨日の11月10日で2年7ヶ月が経ちました。


「コウノドリ」がドラマになり、現在放送中というのは知っていましたが、11月10日放送に放送された第5話が「子宮内胎児死亡」「死産」をテーマにした回だったと知ったのが放送翌日の11日。


私は死産以降テレビが見られなくなり、今もテレビに対して興味関心を持てません。


テレビを見たいと思わなくなりました。


テレビの音が煩わしくなりました。



だから普段はテレビを全くつけない、見ない生活を送っていますが、この回だけは見たいと思いました。

「コウノドリ」は、全巻を漫画で揃えて読んでいました。

だから内容は知っていました。

それでも映像でも見てみたくて。



ということで、リアルタイムの放送を見逃した人のためのTBSオンデマンドで見ました。



ドラマを見る前に、ネット記事で天使ママさんではない方たちの「泣いた」「悲しくなった」などの感想を読みました。

私自身もある日突然理由もわからないまま子宮内胎児死亡を宣告され、その後死産になったので、感情移入して大いに泣くかもしれないと思い、ティッシュを用意。



ところが意外なことに、ドラマを見終わっても泣くどころか、感情的に揺れることがありませんでした。



あれ?



なんでだろう?



自分が一度経験したことだからなのかな?





うーん、わからない。

自分の心がわからない。




でもドラマは所々とてもリアルで、声を大にして
多くの人に見てもらいたい、
死産のことを知ってもらいたい!
と思いました。




例えば、亡くなった赤ちゃんを産んだ後に沐浴をさせるシーン。

"あれはドラマだから大袈裟に演出しているだけで、現実では亡くなった子を沐浴させないでしょう?"

と思った方もいると思います。


心拍が停止していても大切な赤ちゃんです。

亡くなった赤ちゃんに対して何が出来るのかを聞いたり調べて知っていたりしたのであれば、出来ることはやってあげたいと思う親もいます。

私たちは沐浴はさせませんでしたが、手形・足形はとりましたし、写真も撮りました。

たくさん話しかけました。

限られた時間の中で、思いつくことをしました。

ドラマと同じく母子同室(夫も病室に宿泊)にして、退院まで一緒に過ごしました。



コウノドリのドラマでは、退院後に亡くなった赤ちゃんを自分たちの店舗に連れて帰って店内を赤ちゃんに紹介するシーンがありました。

"亡くなった赤ちゃんをお家に連れて帰る所まではなんとか理解出来ても、自分のお店を赤ちゃんに紹介するなんてドラマの演出では?"

と、思われる方も当然いたと思いますが、私もしました。

お家紹介。

ここがリビングだよ、ここが寝室だよ、と。

赤ちゃんが喜びそうな音楽をかけ、子守唄も歌いました。


だからお店紹介のシーンは、とてもリアルな場面だと思いました。




とはいえ、「死産」にも様々な理由があります。

突然子宮内胎児死亡になり死産になった人、分娩中に赤ちゃんが突然亡くなってしまった人、病気など何らかの事情で死産になる可能性があると事前にわかっていた人、死産を選ばざるをえなかった人。


ドラマ・コウノドリの場合は、「突然の子宮内胎児死亡」による「死産」で、私も突然の子宮内胎児死亡による死産でした。

だから私の場合は共感できるところが多いのかもしれません。


だからといって全ての死産経験者にあのドラマが当てはまるとは思いません。

死産の経緯、赤ちゃんへの対応、感じ方は人それぞれだから。

正解なんてないし。


そのような中での1つの物語として、第5話のコウノドリはとてもリアルだと感じました。



泣き方もリアルだと思いました。

鴻鳥サクラ先生が
「結果としてこうなってしまい、すみませんでした」
と、死産した西山さんに謝るシーンがあります。

その後の西山さんの泣き方を見て、私もあの泣き方を何度も何度もした、と思い出しました。

それまで泣くのを堪えてきたけど、鴻鳥先生の最後の一言でもう堪えきれずに、肩を震わせ唸るように泣き、思わず足もバタバタっと動き……。

綺麗には泣けないんですよね。

体も反射的に動くことがあるんですよね。


鼻水が垂れていても、おかしな声をあげても、体が思わず動いてしまっても、そんなの気にもしていられないほどの強いショックと深い悲しみで、現実を受け入れることがとても難しい状態と戦っているわけですから。


旦那さんもそんな奥さんを抱きしめずにはいられないんでしょうね。

夫もあのドラマの中の西山さんのご主人と同じように私を何度も抱きしめ、私はその腕の中で狂ったように泣きました。


また、ドラマでは触れられていなかったと思いますが、退院後の夫婦と赤ちゃんのその後のこと。


退院して夫婦が赤ちゃんをお家に連れて帰ってお店を紹介した後、あの夫婦が待ち受けているのは赤ちゃんの火葬です。


火葬してしまえば、肉体はこれでもう永遠のお別れです。


子宮口が開いていないのを無理やり開き、促進剤で陣痛を起こすという普通の出産よりも身心ともに痛みを伴う産ぶ声のない出産をしてようやく我が子に会えたのに、その我が子を今度は燃やしてしまわなくてはいけないんです。




どれだけの生き地獄を味わうか。







少しでいいから想像してみてください。









ドラマでは最後に、切迫早産で入院中に同室だった人への出産のお祝いに、自分たちのお店のプリンを送ったシーンがあります。

自分たちは死産になったのに、同じ時期に無事に生まれた赤ちゃんのお祝いをする気持ちがどれだけのものか。


考えさせられる場面が沢山ありました。



私自身の感情が揺れることがなかったのが不思議でなりませんが、多くの人に見てもらいたいなと思ったドラマでした。


無事に出産出来ることは当たり前ではありません。

今こうして生きていることも奇跡というか、ありがたいこと。

全ての赤ちゃんは奇跡の塊!


つくづく思います。


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