あれか、これか?ではなくて、色々! | 言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

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発達支援を学ぶことで、赤ちゃんとこどもたちが、幸せになる支援方法を知ることができます。
言語聴覚士として、25年以上臨床を続けてきた経験を、皆様にお伝えしています。


ダウン症のお子さんの
コミュニケーション指導のときに。


マカトン法とPECS®と
どっちが良いですか?

という、質問があったりします。


そして、STさんって、
なぜか、
PECS®を、ちゃんと勉強もせずに
悪く言う人もいます。

(ご用心ください。PECS®をちゃんと、理解できてないSTは多いです。、残念ながら)


マカトン法か、
PECS®か?ではなく。


サインか?
絵カードか?
言葉か?

そんな、どれかに決める必要もなく。


何が大切か?というと。、


子どもさんが、
言いたいことを伝えられる


生活していくための
手段だから、
伝えられる方法を選びましょう!


この一言につきます。


言葉がやっぱりでないから、
小学生になって
使用を始めることもあります。


また、
サイン言語は、
全く知らない人には伝わらない


伝わるのは
さよならとか
いただきます! とか。


そんな程度。


長年、知的障害、
とくにダウン症のある
お子さんの場合

クリアな発音で、
必要なことをすべて
言葉で伝えられるお子さんは 一部になります。


また、
実は、言いたいことばのほうが言えることばよりも

断然多いのです。


PECS®を幼児期から
使用する意味は


生活に必要なコミュニケーションを教えるため。、

それはなにか?というと。、

待つこと
はいやいいえ
指示に従うこと
質問応答関係
要求を、色んな人に伝えられること
などなど。


ダウン症のあるお子さんたちの傾向としては、

受け身になりやすいのです。


つまり
自分の気持地を伝える方法を、教えられてないから

聞かれたら→答える
それも、
はい!という。

そして、
何でもかんでも

いや
いや
いやという。 



↑これも、コミュニケーション機能を
システマティック二教えられてないから、なんですよね。



私の言語、コミュニケーション支援は

お子さんが、自分の気持をはさ伝えられて、なおかつ、お母さんたちの気持ちもりかいできる
必要なコミュニケーション力を育てるため。


決して、
二語文をおしえるために!とか。

色を言えるように!

ことばを言えるように!という
狭い目標ではありません。


♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

ダウン症のお子さんたちに、
学校に入る前から
適切なコミュニケーション方法や
自発的に伝えることを教えていないと


学校に入る前には、

『適当に誤魔化す』


その誤魔化し方は

なんでも、はい!はい!という。

笑って誤魔化す!
わかったふりをする!など
多様にあるんですよね。



とにかく

伝えるために

何でも使う!

ここが大事なんです。


サインが便利な場面もある

絵カードがすぐに使える場所もある



色んなところで



臨機応変に使い分ける!

これが理想です。




何よりも
地域社会や家庭で

コミュニケーションが
円滑にとれること


そして、

ことばを話せるか話せないかは

結果であって、
サインを使うから良いとか。

PECS®を使うと
言葉が伸びないとかもないのです。


むしろ、
コミュニケーションツールとして、

いろんなバリエーションがあることを
知ってることが大切です。