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さて、今回は昨年9月に保護しました2頭の犬

柴犬チコちゃん

黒紀州犬のマルくん

 

の近況を紹介いたします。

 

保護した経緯については、それぞれのリンク先で紹介していますので、参照してください。

 

保護当初、両犬共にガリガリにやせ細っていました。

 

黒紀州のマルに至っては適正体重が18キロくらいのサイズだと思いますが、当初は11キロほどしかありませんでした。

それがようやく今、17キロまで回復してきました。

 

皮膚病のほうもかなり改善されました。

ポーズハンズの運動場はかなりの広さがありますので、

マルで紹介した銀ちゃんと毎日、追いかけっこをして過ごしていますので、体力も向上して、随分たくましくなりました。

 

そして

保護当初、もともとは屋外で暮らしていたチコちゃんは、当時発情が来ていたため、オス犬のマルと一緒にしておくわけにもいかず、避妊手術を済ますまで室内で隔離していたところ、そのまま室内犬になりました。

 

柴犬としても小柄な豆柴サイズですので、まったく負担になりません。

 

なにより、両犬共に抜群に性格が良いです。

特にマルは、その凛々しい顔貌と、紀州犬の怖いイメージからは想像できないほど優しい性格で、誰に対しても懐っこく、どんな犬に対しても友好的です。

 

両犬共に、美犬で性格も良いので、どんな里親さんにでも自信を持って送り出せると思っていたのですが、問題が発生しました。

 

まず、マルですが、皮膚病のほか、フィラリア陽性でした。

 

当初、ブリーダーは「フィラリア予防をしてある!」と言い張っていて、そんなことよりと、いかに貴重な血統なのかを自慢げに語っていましたが、後日、フィラリア陽性だったことを伝えると、「デヘヘ」と悪びれもせず頭をかいていました。

 

そして、もっと困ったことが、

チコちゃんです。

かなり重度のてんかんを発症してしまいました。

しかもかなりの頻度でです。

 

昨年にこの2頭を紹介して以降「里親になりたい」と申し出てくださった方が、何人かいらっしゃったのですが、そういうわけでまだ里親募集する段階にはないことをご了承ください。

 

また、

マルの紹介の際、この黒紀州が猟系の中でいかに希少な血統かを書いたのですが、それはこんな希少犬ですら、出会う飼い主次第でゴミのような扱いをされてしまう悲しさを綴ったわけで、「こんな価値のある希少犬、引き取らなきゃもったいないよ!」と呼びかけたわけではありません。

 

マルチコちゃんも、すでに去勢避妊手術済みです。

 

これはマルやチコちゃんに限った話ではなく、どんなに市場的価値のある珍しい犬であろうと、たとえ間違ってでも一度でも保護団体に来た犬に対して、この犬の血統を残したいなどと考えないでください。

現在ポーズハンズにいる保護犬は、どの犬も上述したような何かしらの問題を抱えていて、里親募集ができる犬がいません。

でもマルチコちゃんもまだ若いので、いずれ募集する日が来るかもしれません。

 

その時はどうか、血筋や希少性ではなく、目の前にいるこの子達自身を愛してくれる方が現れてくれることを願っています。