閲覧いただきありがとうございます。
今年も残すところあとわずか。
「ほとんど放置状態だったくせに何を言うか」とお叱りを受けそうですが、たとえブログは止まっていようと、私たち人間の時間も、保護犬たちの時間も、これを読んでいただいている皆さんと同じように日々進んでいました。
というわけで、ポーズハンズに在籍する犬たちの近況報告です。
中・大型犬組。
ポーズハンズのレギュラーメンバー、ポインターミックスもっくんは、春頃に脳梗塞を患い、少しばかり後遺症が残りましたが、まだまだ元気いっぱいです。
劣悪猟犬ブリーダーから救出した黒紀州のマルと、これまた劣悪な環境下で飼育されていたところを保護し、一度は里子に出たのに数年も経ってから出戻ってきた柴ミックスのギンちゃん

2頭は和犬同士気が合うのか、広い運動場をじゃれ合いながら、楽しく暮らしています。

そして、大きな立ち耳がチャームポイントのタッチ

タッチは他犬が苦手で人間が大好き。少々分離不安の傾向があるので、他の犬とは分け、いつでも人の目の届く場所で静かに暮らしています。
続いて小型犬組
保護団体の中には保護した数、譲渡した数の多さこそが意義だと言う人もいます。たしかにその回転が早いほど救う頭数は多く、それにこしたことはありません。
しかし誰しも、せっかく犬を家族に迎え入れるなら、健康で、愛想が良く、外見も可愛い犬を選びたいものです。
その条件から外れる犬は、どうしても里親が見つからず、そういう何かしらの事情を抱えた犬が殺処分を逃れて流れ着くのがポーズハンズです。
卒業しないので、新たに迎え入れるわけにもいかず、頭数に大きな変動もないまま、静かに時間だけが過ぎて、犬たちもゆったりと歳を重ねていきます。
通常の保護団体のイメージからはかけ離れていますが、わずかな数とはいえ、誰かがやらなければ、行き場を失った命がこぼれ落ちてしまいますので、こういう活動も必要かと考えています。
卒業した犬はいませんが、高齢犬が増えていて、旅立った犬はいます。
10月には、あいの愛犬ダックスのナナです。
ナナちゃんは、あいが1番最初に家族に迎え入れた愛犬で、その後あいが保護団体と出会い、保護活動を始めた際に、次々とやってくる保護犬たちを良き先輩として優しく迎え入れてくれました。
17歳半の大往生でした。
そして11月にはポーズハンズのセラピー活動部門で数々の障がい者支援施設を回り、
活躍してくれたワイマラナーのイブキが旅立ちました。
※音量注意↓

 

年月の流れは旅立つだけではありません。

犬は人間よりもはるかに早く歳をとります。
目が見えなくなったり、耳が聞こえなくなったり、足腰が弱ってきたり、認知症を発症したり。
ポーズハンズも老犬ホームの様相を呈してきました。
どの犬も、体のあちこちが不自由になってきて、それでも逞しく生きています。
介護が必要になってきて、手はかかりますが、それでも1日でも長く生きていて欲しいと願います。
それでもそれなりに平和な1年を過ごせました。

以上、この報告を今年最後のご挨拶とさせていただきます。ここまでお読みいただきありがとうございました。

それでは皆様、良い新年をお迎えください。