体外受精を行ったカップルの一部がその後自然妊娠?
日本でも不妊に悩むカップルは増加の一途をたどっています。かくいう我が家もその一組で、未だ子宝には恵まれていませんが、不妊治療が不思議なことに自然妊娠という本来あるべき形での結果を招くことがあるようです。
不妊に悩むカップルの希望?
不妊治療で期待した結果が得られなかったカップルの一部が、その後自然妊娠する事がある、とこの現象を調査した結果がフランスから発表されました。
「ほとんどの不妊に悩むカップルは、我々の調査結果がそれは可能性を示しているにもかかわらず、自然妊娠は出来ないと考えています。」とFrench National Medical Research Institute(INSERM)のPenelope Troude博士は述べています。
「我々の結果はIVF(体外受精)に失敗したカップルに希望を与える事になるでしょう」とTroude博士と研究メンバーはFertility and Sterilityに寄稿しています。
それでも、新しい発見がどのカップルがその恩恵を受けることが出来るか、つまりIVFに挑戦して失敗した後様子を見るというアプローチを取るべきかそれともIVFを続けるべきかを決めることは困難だろう、とTroude博士は述べています。
そしてこの発見が子供を持つことにチャレンジしているカップルに希望を与える一方で、彼女は長期間に渡る追跡調査と比較的低い妊娠率が「極めて妊娠する確率が低いことと関係がある」と述べています。
研究者はIVFによる治療を待っているカップルが時々自然妊娠でリストから削除されることがあると以前報告していました。
IVFを行った後更なる支援を抜きに子供を授かるという結果に達したカップルがどれ位の頻度で現れるかについてより深く理解するため、Troude博士のグループはフランス国内で2000年代初頭に不妊治療を始めた2100組のカップルの情報を集めました。約1300組がIVFを通じて子供を授かっていました。
8~10年後、そのカップルに対して不妊治療の後自然に子供を授かったかどうかに関する調査に対して回答しました。
不妊とは妊娠率が低いと言うこと
不妊治療に失敗したとしても希望を失ってはいけないようですね。
国による更なる支援も必要
このテーマとは若干異なりますが、日本では経済的理由により不妊治療をあきらめるカップルは少なくありません。人工授精までは保険が適用されるものの、体外受精や顕微授精には保険が適用されず、それはある意味精神的にも経済的にもマラソンと例えられます。不妊治療は病気ではないから、が国の見解のようですが、それによって少子化に拍車をかけているとすれば、それは怠慢と見なされるべきではないかと思われます。
もし不妊治療によって失敗したとしてもこの様な効果が期待できるのであれば、積極的に支援すべきではないかという気もします。
少子化対策は国家の基本。人が減っていく国が魅力的であり続けるのは容易ではありません。経済が縮小し、高齢化が進むのであれば、海外からは日本の栄光は過去の遺産と見なされるのはそう遠いことではありません。
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