アスピリンで黄斑変性症になる?

歳を取ると目が悪くなる、というのは私たちが何となく理解している事ですが、実際に黄斑変性症という病気もあります。
鎮痛剤として日本でも一般的に使われているアスピリンでもしかすると黄斑変性症の発症リスクが高まるかも知れません。

アスピリンで発症リスクが上昇?

週に1回アスピリンを摂取する事は、加齢性黄斑変性症と関わりがある、と新しい研究は示しています。研究者はしかしながら、一般的な鎮痛剤が、やがて高齢者の失明の原因となる状態をもたらすと言えるだけの十分な証拠はないと警告しています。

「現在の証拠が原因を結論付けるのに十分であるとは思っていません。我々は更に証拠を積み重ねる必要があります」と研究を指揮したシドニー大学のJie Jin Wang博士は述べています。

現在、1000億錠以上のアスピリンが毎年使われていると、Wang博士率いる研究チームは、JAMA Internal Medicineに寄稿しました。彼らはアスピリンが心臓発作や脳卒中を予防するために一般的に使用されていると付け加えています。

2011年、ヨーロッパで行われた研究は、毎日アスピリンを摂取する高齢者は失明するリスクが、そうでない人に比べて2倍高い事を発見しました。

具体的な調査方法

Wang博士は彼女のチームが2011年のレポートを読み、15年間にわたってオーストラリアで集められたグループの情報を用いてこれを確認したいと考えた、と言います。

全体でWang博士率いる研究チームは45歳以上の2389人の情報を持っていました。そのうち、257人が毎週少なくとも1回アスピリンを飲んでいると答えていました。

研究が終わる段階で、63人が黄斑変性症を発症していました。研究者はアスピリンを日常的に摂取している人の5.8%が黄斑変性症になった一方、アスピリンを日常的に摂取していなかった人は2.3%が黄斑変性症を発症したことを発見しました。

この違いは、研究者が被験者の年齢、性別、体重、血圧、喫煙歴、心臓病の有無といった要因を調整しても残りました。

続きは次回に。

(出典: www.health24.com)

ブーケ1とはいえ決断は時期尚早

調査対象者の数を見れば明らかなように、アスピリンに失明のリスクがあると結論付けるには、まだ時期尚早と言うべきでしょう。
気になる情報ではありますが、今のところは冷静な対応が必要でしょう。
リスクがあるかも知れないとは言え、アスピリンによって助けられている人がいるのも事実です。引き続き研究が進むことを期待したいものですね。



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