昨日、みっつこと三森正道さんのブログを読んで号泣した。久しぶりに涙が止まらず、眠ることができなかった。私の中には悲しみがまだこんなにも残っていたのかと自分のことながらただひたすらに驚いていた。

 

本当はもう少し時間が経ってからブログに書こうと思っていたのだけど、みっつのブログに触発された私のお腹が「書け!いますぐ書け!」と言わんばかりに、これでもかと締め付けてくるので書くしかないと肚をくくった。

 

 

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以前のブログで、この1年間たくさんのことがあったと書いたけれども、その全貌について凝縮して話したいと思う。

 

その前に私の非常に残念な恋愛遍歴についてお話ししたい。

 

22歳まで男性経験がなく就活も失敗して絶望の淵にいた私は、援交に走り(未遂)、セフレ(公認X股)との関係を甘んじ、ナンパ男とのワンナイトを経験した。社会人2年目(26歳)になってもちゃんとした交際をしたことがなく、焦った私は婚活を始めた。婚活サイトに登録して大量の男性とメッセージをやり取りしたり、街コンや合コンに参加して男性を物色した。しかし、成果はゼロで、母親には「金をドブに捨てたようなもんだ」と言われた。そんな中、会社の既婚の先輩と流れで関係を持つようになった。その1ヶ月後、初めて本気で告白してくれる男性(独身)が現れ、私は友達でいたかったので何度も断ったけれども、最終的に押し切られて付き合うことになった。謎の二股状態の中、今度は同じ会社の男性(独身)が私に好意を持ってくれるようになった。私もその男性のことを好きになり、謎の二股状態を解消して、初めて両想いでの交際をするに至った。

 

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さてここから悪夢のような半年間へ話を移したいと思う。

 

2015年7月、付き合って約半年になった彼氏に過去の恋愛について聞かれ、私の残念な恋愛遍歴を全て告白した。彼と付き合うことになった次の日まで会社の先輩との関係が続いていたことが最大のネックになり、彼は「お前は俺を裏切ってたんだな」と激怒し「俺のために会社を辞めてほしい」と言った。その後「すべて自分で決めろ」と彼は震えながら付け足した。

 

私は会社に辞表を提出した。私は馬鹿正直なので、彼のことも含め全てを課長と部長に話した。会社を辞めることを決めるにあたって、彼には「誰にも相談せずに自分で決めろ」と言われていたけれども、私は耐えきれずに会社の仲の良い女性の同期に相談した。すると、これらが引き金となり、会社の中では彼が悪者になった。気がついたら他の数人の人にも話が広まっていて、彼は会社で居心地の悪い思いをすることになった。これもまた彼の逆鱗に触れ、「お前のせいで俺が悪者になったじゃないか。なんとかしろ。」と言い、私に演技をさせて【会社を辞めることは私が最初から決めていた】というストーリーをでっち上げて関係者に納得させた。

 

彼は私にだけでなく、私と関係のあった先輩社員にも激怒していた。私は「先輩に復讐する時間があったら、彼と楽しい時間を過ごしたい」と思い、その話をしたら、「あいつの肩を持つなら、お前とはもう付き合えない。」と言われた。私以外にも数多くの愛人がいると言っていた先輩の肩を持つ気なんてさらさらなかったけれども、彼と別れたくなかったので、先輩を完全なセクハラとして会社の人権相談窓口に訴えるに至った。

 

私は10月末で会社を辞め、12月には先輩の懲戒処分が決定した。しかし、彼は年が明けた2016年1月になってもずっと怒っていた。もちろん私にも大いに原因があるのはわかっていたけれども、あまりにも関係がうまくいかないので別れたいと話した。彼は一旦友達になって、私を受け入れるための心の整理をしたいと言った。そこで私は釈然としない思いを抱えながらも、一旦友達になることにした。しかし2月、私は前に進みたいと思い、彼に完全な別れを告げた。

 

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私がなぜこのような残念な恋愛遍歴をたどる結果になったのか振り返ったとき、理由はたくさんあるけれども、その1つとしてある事柄が浮上した。

 

それは母親の不倫だった。

 

母親は私が中学生の頃からずっと約13年間(私の人生の半分!)1人の男性と不倫をしていた。私は中学3年生のときに母親の不倫を知った。私は両親の不仲を知っていたし、母親が父方の祖父母からいじめられていたことも聞いていたので、「お父さんと離婚していいよ」と話したけれども、彼女は「2つの家庭を壊してまで、お母さんとその人だけが幸せになることはできないよ」と言って離婚することはなかった。それから約12年間、私は母親の不倫相手との話を否定せずに聞くことが日常になった。「親の不倫を否定せずに話を聞いている私は一体なんなんだろうか。」と思うことは頻繁にあったけれども、こうやって私の不倫(結婚や男女の交際形式)に関する常識が崩壊していったのだと思っている。

 

2015年8月当時、もう二度と残念な恋愛遍歴を辿らないために原因をすべて潰したいと思った私は、母親に不倫をやめてほしいと話した。しかし、彼女は不倫も父親との結婚生活もやめる気はないと話した。愕然とした私は、もはや私から父親に話すしかないと決意し、父親に告発した。父親は探偵を雇い証拠をつかむと12月に母親に不倫を問いただし、母親は不倫相手と別れることになった。

 

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ここまで読んでくださった方がいるとしたら、ここまでの話を読んで、誰が悪いと思っただろうか。上記には書ききれていない本当に様々な背景や人の想いや感情があるのだけれど、一概にこの人が悪いということは言えないのではないだろうか。誤解してほしくないのは、私は決して自分をかばいたいわけではないし、誰かを悪者にしたいわけでもない。私が言いたいのは、被害者意識は新たな被害者を生む「傷は傷を呼ぶ」ということだ。誰かが止めなくては負のスパイラルは永遠に続く。

 

そして、民法にしても刑法にしても何か法律を犯し一線を超えた人間のことを、ひとはあまりにも「その一線を超えた事実」しか見ないということだ。事実の裏にははかり知れない背景があるにも関わらず、法律自体人間がつくったルールでしかないことも忘れ、非難することや罰することにしか目が行かない。それは単なる対処療法でしかなく、根本の解決には全くと言って良いほど繋がることはないと私は思っている。

 

「このときこうしていれば良かった」とか、「この人がこんなことしたから」とかはいくらでも言えるけれども、過去をいくら嘆いたところで変えることはできない。さらに言えば、そのとき、その瞬間の自分たちの選択を否定することは悲しいことなのではないだろうか。確かに間違いだったかもしれない。でも、何が正解で何が不正解だなんて誰にもわからないのだ。そのとき、その瞬間の自分たちは、精一杯選択した。ただそれだけなのだと思う。

 

過去を嘆いたり罰することよりも、過去の経験を通して何を学んだのか、今この瞬間からどうしていきたいのかを考えることのほうが、よっぽど重要なことだと思っている。私は自分の残念な恋愛遍歴を通して、自分の本音をいかに隠さず、自分の感情をいかに真正面から受け止めて生きていくかということの重要性を理解した。だからこそ、今この瞬間も私は自分に正直に自分の感情やエネルギーを爆発させて生きていきたいと思っている。