基本的に友達というものを作るのが下手なのだろうなと思う。
んで仲の良さげな二人組に話しかけてみたりする。
「もしもし、お二人はどうやってそんな風に仲良くなれたんですかな?」
当然、気持ち悪がられて逃げられる。
犬を散歩する人に声をかける。
「いい天気ですなぁ」
スルー。
絵を描いている人に声をかける。
邪魔すんなと怒られる。
はて。どうやったら友達なんぞというものができるのだったっけ?
……てのは、映画、『ぼくの大切な友達』(仏)の一場面。
小作品ながら久々にいい映画だったな~と満足した一本である。
主人公は骨董品のバイヤーで、“もの”に対しての愛着はあるが“、人間”に対しての興味がない。
って、あれよく考えてみるとこのエッセイでもとりあげた『鑑定人と顔のない依頼人』の設定と似てるな。
しかし、こちらはまったくカラーの違うライトコメディ。
主人公はある時、仕事仲間の女性に「あなたの葬式にくる友人は一人もおらへんやろ」と言われ、
当然、気持ち悪がられて逃げられる。
犬を散歩する人に声をかける。
「いい天気ですなぁ」
スルー。
絵を描いている人に声をかける。
邪魔すんなと怒られる。
はて。どうやったら友達なんぞというものができるのだったっけ?
……てのは、映画、『ぼくの大切な友達』(仏)の一場面。
小作品ながら久々にいい映画だったな~と満足した一本である。
主人公は骨董品のバイヤーで、“もの”に対しての愛着はあるが“、人間”に対しての興味がない。
って、あれよく考えてみるとこのエッセイでもとりあげた『鑑定人と顔のない依頼人』の設定と似てるな。
しかし、こちらはまったくカラーの違うライトコメディ。
主人公はある時、仕事仲間の女性に「あなたの葬式にくる友人は一人もおらへんやろ」と言われ、
「そげんこたなかぞ、来週までに親友に会わせちゃるけん」とひょんなことから賭けをすることになってしまう。
さっそく友達らしき人のリストを作ってみるのだが、相手はまったく自分のことを友達などと考えてもいない人ばかり。 まあ、この辺は現実世界でもよくあることで。
そんな主人公 はある時、気さくで人好きのするタクシーの運転手に友達の作り方を教えてくれと頼むことになるのだが……。
監督はパトリス・ルコントですな。
『髪結いの亭主(1990)』やら『仕立て屋の恋(1989)』などは、やや感覚的な造りでしたが今回はストーリー重視でどっかりと魅せてくれる。
巨額の製作費を投じずとも物語の精度で抜群に面白い映画がつくれるぞと証明してくれるノダ。
こちらも時々そういった感じの映画に出会うととても嬉しくなり、得した気になる(かなり前にインディーズでブレイクした『奇人たちの晩餐会』なんかを観た時のことを思い出します。観てない方はこちらも必見です)。
ハデな場面がない分、惹き付ける展開がないと観客がついてこないので、こういった映画の方がしっかりと脚本を練り込んであるのがひしひし伝わってくる。
小道具の使い方もうまいし、気さくだと思っていたタクシー運転手が実は……っていうのも面白い。
賭けをしていた女性が実は……トカ、とにかくいろんなオチの連続でせめてくる手腕にはうなった。
この映画のクライマックスは日本でもおなじみだったクイズ番組『ミリオネア』が舞台となるのだがそのフランス・ヴァージョンが楽しめるのもお得感がある。
同じく『ミリオネア』を舞台にアカデミー賞作品、『スラムドッグ$ミリオネア(2008)』というのもあったがこの作品が作られたのはその二年前の2006年。もっとも日本公開は2008年なのでその当時『ミリオネア』が世界中でどれくらい受け入れられていたかがわかる。
う~ん、ほんとに面白かった。
たとえて言うなら、なんだろ。
きこりが池に斧を落としたら神様が出てきて「おまえさんの斧はこの金の斧か、それとも普通の斧か?」と言うんで「普通の斧やねん」と答えたら「おまえは正直なやっちゃ、よっしゃ、竜宮城に連れてったろ」なんて言うもんだからついていったらそこは別段絵にも描けない美しさというわけでもなく、まあまあそこそこ楽しめたなというくらいであって、帰りに玉手箱なんかもらっちゃったりしてそれを開けてみると宝くじが入ってたりなんかして、それが三千円くらい当たってたみたいな……お得感である。
……の、かな?
これで私にも『私の大切な友達』が、できる…はず………?
(ー_ー;)
さっそく友達らしき人のリストを作ってみるのだが、相手はまったく自分のことを友達などと考えてもいない人ばかり。 まあ、この辺は現実世界でもよくあることで。
そんな
監督はパトリス・ルコントですな。
『髪結いの亭主(1990)』やら『仕立て屋の恋(1989)』などは、やや感覚的な造りでしたが今回はストーリー重視でどっかりと魅せてくれる。
巨額の製作費を投じずとも物語の精度で抜群に面白い映画がつくれるぞと証明してくれるノダ。
こちらも時々そういった感じの映画に出会うととても嬉しくなり、得した気になる(かなり前にインディーズでブレイクした『奇人たちの晩餐会』なんかを観た時のことを思い出します。観てない方はこちらも必見です)。
ハデな場面がない分、惹き付ける展開がないと観客がついてこないので、こういった映画の方がしっかりと脚本を練り込んであるのがひしひし伝わってくる。
小道具の使い方もうまいし、気さくだと思っていたタクシー運転手が実は……っていうのも面白い。
賭けをしていた女性が実は……トカ、とにかくいろんなオチの連続でせめてくる手腕にはうなった。
この映画のクライマックスは日本でもおなじみだったクイズ番組『ミリオネア』が舞台となるのだがそのフランス・ヴァージョンが楽しめるのもお得感がある。
同じく『ミリオネア』を舞台にアカデミー賞作品、『スラムドッグ$ミリオネア(2008)』というのもあったがこの作品が作られたのはその二年前の2006年。もっとも日本公開は2008年なのでその当時『ミリオネア』が世界中でどれくらい受け入れられていたかがわかる。
う~ん、ほんとに面白かった。
たとえて言うなら、なんだろ。
きこりが池に斧を落としたら神様が出てきて「おまえさんの斧はこの金の斧か、それとも普通の斧か?」と言うんで「普通の斧やねん」と答えたら「おまえは正直なやっちゃ、よっしゃ、竜宮城に連れてったろ」なんて言うもんだからついていったらそこは別段絵にも描けない美しさというわけでもなく、まあまあそこそこ楽しめたなというくらいであって、帰りに玉手箱なんかもらっちゃったりしてそれを開けてみると宝くじが入ってたりなんかして、それが三千円くらい当たってたみたいな……お得感である。
……の、かな?
これで私にも『私の大切な友達』が、できる…はず………?
(ー_ー;)
【本作からの枝分かれ映画、勝手に三選】
★『僕は友達が少ない』(2014)
……“はがない”の略称で親しまれているライトノベルからの実写化作品。“友達つくり”のためにつくられた「隣人部」に集まるアクの強い高校生キャラたちの青春ストーリー。わりかし原作ファンからも認められてるのね。
……パラグライダー事故で半身不随となった富豪と刑務所を出所した黒人介護人の友情を描く良作。障がいの差、貧富の差、人種の差、それらを埋め合うように乗り越えていくうちに芽生える真の友情ストーリー。深刻なタッチでなく笑って感動できる一本。
★『彼は秘密の女ともだち』(2015)
……妻を亡くし、娘のため父と母の二役を演じることを決意した男。女装して赤ちゃんをあやす彼の姿を見てしまった妻の幼馴染み。
男にできないことを全てやってみたい!という彼とそれを何とか助けてやりたいと思う彼女、二人の間次第に“女同士”の友情が芽生えていくのだが……。自分が同性愛者であることをカミングアウトしているフランソワ・オゾン監督ならではのまさに奇抜な発想で描かれる男女の垣根を越えた友情物語。