昔から見よう見ようと思っては機を逃していた『ウエスト・ワールド』をようやく観た。
レンタル店の貸し出しがビデオからDVDへと移行し始めた頃、多くの古い映画が姿を消して、
『ああ、もっと早くアレ見てりゃよかったな~ 』
ってのが何本もあったんだけど、ここ最近パッケージも新たに往年の名作らが甦りつつあるのが嬉しいところ♪
こういう安っぽいSFを深夜から早朝にかけて見るのは実にノスタルジックな気分に浸れるから好きなのである。
本作は未来のアミューズメントパークのロボットがバグを起こして観客に襲いかかってくるって映画ですが、まさに『ジュラシック・パーク』の原型みたいな感じで原作も同じくマイケル・クライトン。
ガンベルトに両手を突っ込み無表情で執拗に追いかけてくるのはガンマン型アンドロイドを演じるユル・ブリンナー。『ターミネーター2』の警官ロボットよりなんだか恐いぞ…
てゆーか、今見るとユル・ブリンナーってツンツルテンのせいか渡辺謙みたいな妙に日本人的な顔してるのね。眉太くてなんか九州男児みたいだわ(笑)
その昔、インディアンが西部劇から消えて、ソ連が悪役から降板したハリウッド映画。んで、ここ最近新たな脅威としてよく選ばれるのが人工知能A.I.。
まさに現実問題として各メディアや知名人が警鐘を鳴らしているのも事実。
最近ではジョニデの『トランセンデンス』や、ニールカンプの『チャッピー』といった映画も公開されましたが、完全な敵というよりはすでに人間とA.I.は共存できるのか? といった、よりいっそう深いテーマに進化し、事前に投げ掛けてきているような気もしますね。
ひょっとしたらあと十数年後には人工知能を悪役にするのは人権(?)侵害だ、などと言われるハメになってしまわないとも限らないわけで、次の時代の敵役にはハタシテ何が選ばれていくのやら…? (・・;)
サイト[小説家になろう]にて掲載中、
『あの映画は本当に面白かったのか?』
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