写真とボディワーク、の話 |      生きる稽古 死ぬ稽古

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ー毎日が おけいこ日和ー
        

昨年、テレビを買ったおかげで

番組録画ができるようになりました。

(いつの時代の話?😂😂)


で、「日曜美術館」は毎週録画して

観ることができています。


新年最初の番組では

ホンマタカシさんの「即興」

という展覧会を紹介していました。

ホンマさんは、

カメラオブスキュラ

という技法を使って

写真を撮っているそうです。


その技法は、

窓に黒い紙を貼って一点の穴を開けます。

その穴を通って反対の壁には

画像が逆さまに映ります。

その逆さまの映像を作品にするのだそうです。 

↓ホンマタカシさんの作品です。


〈New York〉、〈THE NARCISSISTIC CITY〉より 2013年 ©Takashi Homma Courtesy of TARO NASU


カメラを用いない写真家というのは

とても新しいクリエイターだと思います。


彼は、


「シーンとする瞬間が

やってくるのを待つ」


という言葉を使って説明していました。

被写体に向かっていくのではなく、

見守る

向こうからやってくるのを待つ

という姿勢です。


あれ?

これはーーーびっくりびっくりびっくり


ボディワーカーの方々が

おこなっている施術に

通じるものがありますね。


自分が何とかしてやろう

ではなく

対象に何が起こっているのかを見守る

そこで起こる変化を待つ

という姿勢です。


ワタシという存在が

ドコカに向かって

ナニカをしようとする


施術家もクリエイターも

ずっととってきたその手法を手放し

別のアプローチを試みる

というのはとても興味深いことです。


ホンマタカシさんの個展は

↓で開催されています。