こんなヒトがいたんだ! ー山中光茂というヒトー |      生きる稽古 死ぬ稽古

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ー毎日が おけいこ日和ー
        

ラジオを聴いていて

気になったヒトが出てくると

その名前を、必死で覚えるようにしています。

 

(私がラジオを聴くのは運転している時だから

メモれないんですよ〜滝汗

 

で、その人の著書を図書館で借りてきては

読んでいるわけです。

 

 

 

 

ラジオを聴いていてもビックリしたんだけど

本を読んでみて、再度

(こんなヒトがいたんだ〜〜ポーン

ということに驚かされます。

 

彼、山中さんが最初に話し出すのは

(僕は物心ついた時からずっと

自殺志願者だったんですよー)

ということなんです。

そのことに、まずビックリびっくり

 

死にたい、というよりも

生きている意味がわからなくなってしまって

死にたくなってしまうのだそうです。

 

そこに彼の原点があります。

 

そこからはじまって

彼が辿りついたのは

<偽善者>として生きる

というところでした。

 

側から見たら偽善でもなんでもない

素晴らしいことを数々やりのけているんですけど

彼なりに<偽善者>というのが

気持ちの落とし所だったのでしょう。

 

 

<栄養失調のエチオピア難民の子どもたち>

をビデオで見たのが

そもそもの始まりだったのだそう。

 

その後、猛勉強して

慶應義塾大学法学部

に入ります。

 

この大学生時代には

朝から大学、その後は児童養護施設でボランティア活動。

夜は外交官を目指すための専門学校。

そして専門学校の勉強が終わると

歌舞伎町でスカウト活動。

朝になるとコンビニで朝ごはんを食べたら8時まで勉強。

 

…ほとんど寝た記憶がないそうですポーンポーン

 

集中力や継続力そして体力も超人的ですが

彼は歌舞伎町時代に

<頑固だけどいい人>

を貫いたそうです。

人の見ていないところでも真面目に仕事をして

ホステスさんの悩みを真剣に聞き

トラブルの調整役もしてきたのだそう。

 

そしてその実績によって頭角をあらわし

20代そこそこで高額の報酬を得ることになります。

山中さんの最大の能力のひとつは、この

お金を稼ぐ力

お金を生み出す力

お金を引っ張ってくる力

というのがあるように思います。

 

「世界中が平和になり、

誰もが笑顔で生きていけるような社会を作りたい」

というのが

山中さんの<偽善者>としての思いだったそう。

そのために目指した外交官だったのですが

学科試験で上位合格を果たしたにも関わらず、

 

「国益なき外交はない。

今の日本にとって国益を最大化させるための手段として

途上国外交は重要視していない。

キャリア官僚としての役割は、

アメリカなど先進国を中心とした調整機能にある。

国際社会のなかでの共通利益という

理想に拘泥しているような余裕はない」

 

という面接官に対し、

 

「外交官として途上国に関われず、

外務省が地球全体の共通利益が

日本の国益や幸せ感につながるという考えで

行動できない組織であるならば、

私の思いはこの組織にはありません。

辞退させたいただきます」

 

と言って、外交官になる道を自分で蹴ってしまうのですポーンポーン

 

その後、どうしたと思います?

 

文科系に在籍していたにも関わらず

そこから医学部を目指して医学試験を突破してしまいますポーンポーン

 

医師免許を取得した彼は

それまでに培ってきた人脈や

新しい出会いをツテに

ケニアのスラムで数年間

医療活動を続けます。

しかもその間には

単なる医者としてだけではなく、

エイズに関わるプロジェクトの活動も行なっています。

 

貧しい地域では

幼い子どもたちが売春をしながら命をつないでいます。

 

地域の人たちと話し合い

学校の先生にHIVの検査とカウンセリングができる資格を取ってもらい

ボロボロの小屋を掃除して拠点施設を作りました。

 

お金を引っ張ってくる力

はここでも発揮されます。

現地で見てきたことを整理して

が海省に報告すると

3年間で3000万円を超えるお金を

草の根事業として使えることになりました。

 

山中光茂というヒトの経歴を書くだけで

こうやって字数が多くなってしまうのですが、

このような経歴の後に続くのが

自分の生まれ故郷である松阪市の

松阪市長

です。

最初に紹介した本は、

この市長としての実績を主に書かれたものなのですが、

この市長就任期間にも実に多くの実績を残しています。

2009年2月6日 - 2015年9月30日

が、彼に就任期間です。

 

この間に

市長と市民の直接対話を続け

市の財政借金、約1300億円を約90億円も減らし

赤字まみれの病院を改革し

反市長派も味方につけています。

 

人生のどの部分をピックアップしても

それだけで本が書ける人生です。

 

でも、山中さんの最終職業は政治家ではありません。

 

現在は

 

 

を都内に立ち上げて

在宅診療に力を注いているようです。

 

今回は本の感想ではなく

山中光茂というヒトに

ひたすら驚かされたポーンポーン

ということを書きたかったんです。

 

今後の彼の生き方にも

大いに興味があります。

 

(フェイスブックを見たら

漫画のことが書いてあって、なんだか嬉しい爆  笑