お灸
fucoMethodはお一人おひとりの体質や体調に合わせ、
その人に最適な手技・療法を用いて心とからだを整えていくコンビネーションセラピーです。
fucoMethodで取り入れている手技について少しずつ紹介していきます。
今回はお灸について説明します。
楽志庵では「温かいは正義」をモットーにセッションにお灸を取り入れ、
セルフケアとして自宅でできるようになるための「お灸教室」も開催しています。
fucoが「温かいは正義」と言い切る理由についても説明していきますね。
お灸とは
お灸とは、一般的にツボなどの身体の上に「モグサ(艾)」を置いて燃やし、
その温熱刺激で身体の不調を整える治療法のことです。
昔から「お灸をすえる」と叱られる時の常套句としても使われるように
お灸は煙たがられてきました。
◆熱くて、やけどの痕が残る
◆煙が苦手でにおいが残る
今でも、ネガティブな印象を持たれる方も少なくありません。
一昔前のお灸とは異なり、お灸も進化し私たちのライフスタイルに合わせたやり方があります。
楽志庵ではお灸を取り入れるときには、丁寧に説明し、痕が残らないような技を
使いながら行いますので安心してください。
楽志庵のやり方
灸師が治療に用いるお灸は「米粒より小さくひねったモグサを皮膚の上で焼き切る」
透熱灸(とうねつきゅう)と呼ばれるやり方が本来の施灸と言われています。
しかし、現在は時代に合わせてこの手法をする鍼灸院は減少してきているようです。
個人的にはお灸の痕が残るほうが効果はあると思っていますが、
楽志庵ではどなたにも安心していただける「火傷の痕が残らない」技や道具を使用しています。
「米粒より小さくひねったモグサを直接肌の上にのせ、焼き切る手前で取り除く」
知熱灸という手法で灸を行っています。
※米粒より小さいお灸をひねるためにfucoが練習していた時の写真です
お灸教室も取り入れている「台座灸」はコレ
施灸範囲が広いので全体的に温められて気持ちいいです。
お灸を受けるメリット
お灸効果のメカニズムはすべてが解明されているわけではありませんが、
免疫機能の向上や代謝機能が高まるなどの効果が認められつつあります。
単に「温めてよくする」だけでなく予防医学としてもお灸が大活躍しています。
◆免疫力アップ
体に軽微な火傷の痕をつけると、たんぱく質が変成し、ダメージを受けた細胞を修復する
ヒートショックプロテイン=ヒストトキシンが分泌され、免疫細胞の働きを促し免疫力が
上がると考えられています。
◆白血球の活性化
温熱刺激により、副腎皮質ホルモンが分泌され、白血球が活性化される、
炎症や痛みを抑制する効果つまり、免疫力が上がり、打撲や捻挫や青あざの治りを
早めてくれます!
◆血行促進
体を温めることは血行が改善され、皮下の筋肉や血管、リンパ、造血作用の促進が見られ、
自律神経が整ってきます。
◆香りからも癒される
モグサの原材料はヨモギです。ヨモギに含まれるシネオールという成分は
ローズマリーにも含まる爽やかですっきりとした香りです。
この香りからも私たちの心と体を癒します。
モグサの原料はヨモギ
モグサの語源は、草を燃やすその様子から「燃える草=モグサ(艾)」となり、
その原料は「食べてよし、飲んでよし、塗ってよし」と言われたどこにでも生えている
ヨモギです。
ヨモギは日本のいたるところに自生しているキク科の多年草で、健胃・利尿・止血などの薬効成分が含まれています。
世界のどの地域でも自生し「婦人科系の不調」に良いといわれ愛され、邪気払いなどの民族行事に用いられています。
ヨモギの葉の裏の綿毛だけを丁寧に精製したものが「モグサ」になります。
精製の度合いによって、品質にかなり差が出てきます。
お灸の歴史
お灸の歴史は大変古く、中国伝統医学では今から二千年以上の古代中国の寒い北の地域で発祥したといわれ、それ以前のチベットやインドが始まったなどと言われています。
日本には仏教の伝来とともに伝わったといわれ、空海(弘法大師)が持ち帰ったといわれています。
お灸やモグサは人々の暮らしに深く結びついていましたから、歌や日記にもたびたび登場していきます。
小倉百人一首に選ばれている
かくとだに
えやはいぶきのさしも草
さしもしらじな 燃ゆる思ひを
これは、源氏物語の主人公の一人ともいわれる、
平安時代の歌人 藤原実方(ふじわらのさねかた)の熱烈な恋の歌
歌の中の「さしも草」とはヨモギのことで、
「いぶき」は岐阜県と滋賀県の県境にある「伊吹山」のことで、
モグサの産地として大変有名な場所です。
モグサが燃える様子を「燃えるような恋心にたとえ」て恋の歌を詠んだ
情熱的な歌人、藤原実方は清少納言の恋人?なんて言われますので、
2024年の大河ドラマ「光る君へ」にも出てくるかな?なんて密かに期待しています。
このほか、江戸時代の松尾芭蕉が養生法として「三里の灸」を用いていたことや、
徒然草(吉田兼好)の中にも登場しています。
お灸が生活に根差した養生法であったということがうかがい知ることができますね。
お灸は家庭でもできるってご存じですか?
「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律」では、
医師以外の者で、あん摩、マツサージ若しくは指圧、はり又はきゅうを業としようとする者は、それぞれ、あん摩マツサージ指圧師免許、はり師免許又はきゆう師免許(以下免許という。)を受けなければならない。
と、定められていますが、
ご自分とご家族のための「お灸」はどなたでも行えます。
楽志庵では、どなたでも安全にお灸ができるように「お灸教室」も開催しています。
お灸の取り扱いや、つぼの取り方など丁寧に指導していますので、
興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
楽志庵ではこんな症状でお悩みの方に取り入れています。
fucoMethodはお一人おひとりの体質や体調に合わせその人に最適な手技を用いて体と心を整えていくコンビネーションセラピーです。
こんな症状が出ている方には お灸を取り入れてさせていただきます。
◎体の冷えでお悩みの方
◎上半身は火照るが下半身に強い冷えがある方
◎月経にまつわるお悩みがある方
◎更年期に多くみられる不快な症状がある方
◎陰陽・気血水のバランスが乱れている方 など
fucoMethodはその日、その時、その瞬間
あなたに最適な手技・療法を取り入れてセッションを行う完全オーダーメイドのセッションです。どの手技・療法を取り入れるかは、鍼灸指圧師&セラピストのfucoにお任せいただくことも可能ですが、あなたのご自身が「お灸を受けてみたい」というときはぜひリクエストしてください。
ご相談に応じながらセッションの組み立てを行っていきます。
まずは一度、fucoMethodを体験してみてください。