3月11日を福島双葉町で過ごして | 表参道のキャンドル教室 pieni takka(ピエニタッカ)のブログ

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※この投稿では東日本大震災の当時の様子などの画像を使用致します。
※ストレスを感じる方はご遠慮ください。


この文章を書くのに2日かかりました。

こんにちは、pieni takkaのAYANOです。


福島県双葉町で3月10日、11日キャンドルナイトのお手伝いをしてきました。























 

去年行われたJCAAの際に福島に対するジュンさんのお話を聞いて何かを感じた方は多かったんじゃないかなぁと思います。


2011年3月11日。

思い出すのも辛くて恐ろしい東日本大震災。















東京で過ごしていると、レッスンの会話の中で時折当時の話になることがあって

・あの時はここにいてこんな思いをした
・帰宅できなくて大変だった

そんな内容をお互いに話して振り返ることがあったりします。

フワッと思い出して、その時その瞬間だけ当時を思い出して、ひとしきり話して、会話は終わり、日常に戻る。

揺れを感じた他の地域の方々も、きっとこんな会話がほとんどなんじゃないかなぁと思います。

私は今回、福島に初めて訪れてみて被災された方々と今までの私たちの11年との温度差に気付かされました。

きっと福島に来てみなかったら、一生気が付かなかったかもしれません。

今回の福島の旅から帰ってきて、東京に着き帰宅するためにいつも通り地下鉄に乗りました。

いつもの光景のはずなのに、感じた違和感。

どの地域にいても日付は3月11日のはず。

数時間前に自分がいたのはほとんど電灯もなく、人も少なくて言い方が悪いかもしれないけれど少し怖く感じてしまうほどの暗い福島の双葉駅。

悔しさや悲しみに包まれて、でも前向きに笑顔で、生かされていることに感謝しながら地元の方々と過ごした今年の3月11日。


東京に着くと、日付はまだ3月11日。
いつも通り東京の地下鉄の中は明るくて。
みんな普段通り生活しています。
去年までの自分を見ているようでした。


今この地下鉄の車内にいる人達は、今日どれだけの人が震災の事を思い出して、振り返れたのかなぁと。
そんなことを考えながら、帰りました。

日本中、世界中の方が全員この気持ちに寄り添うことが出来ないのは当然です。
みんなそれぞれの毎日があって、今の人生を生きているから。

ただ、あの震災でそんな当たり前が一瞬で奪われた方々が大勢いることも私達日本人は知っています。

福島は地震や津波被害、そして原発事故。

いつもの日常、大切な人を亡くし、心休まる故郷を突然奪われてしまった悲しみは我々には計り知れません。

一年に一回、テレビなどの特番を見て思いを寄せることで精一杯のつもりでいました。

大変でしたね、辛かったですよね

そんな言葉はたくさんもらっていると思うのですが、きっとまだまだ足りなくて。

14:46黙祷の後、私達の横で泣き崩れる男性の姿がありました。

言葉だけじゃなくて、その場所に行き、話を聞き、心を寄せる。

現地の語り部さんから当時の話を伺いました。
原発事故の当時、その場所で働いていらっしゃった方でした。

生々しい当時の様子をうかがいながら、帰還困難区域付近を車で走ります。  

私がこの場所で見た事、聞いた事はフィクションなんかじゃなくて、こんな恐ろしい経験された方が今も生きてくれていて、東京から来た私達に伝えようとお話をしてくれているんです。
街はそのまま残されているのに誰も歩いていないこの場所で。

駐車場にはパンクしてそのまま放置されている車があったり、街には除染した際に出た土や廃棄物が入った袋があちらこちらに積み上げてありました。
雑草は生い茂り、除染されているせいで色んな植物も枯れています。崩壊している建物がほとんどそのまま残されていました。

ピエニタッカ には双葉町出身の生徒さんが通ってくれています。
双葉北小学校に通っていたときいていたので語り部さんにお話をして、案内してもらいました。

その小学校は避難所として使われていた場所で、原発から避難するために全てがその当時のまま残されていました。
カレンダーも当時の3月のままです。

まだ何も終わってなくて、落ち着いてもいなくて、当時のままであることを知らない私達はまず知ることが大事だと思いました。

現地に行ってみて感じてみること。

頭ではわかっていてもなかなか行動できないものです。
きっかけが必要です。

ジュンさんの言っていた通り、
色んな大人達が私と同じ経験をしたら、もっともっと大きなエネルギーとなって来年また再来年と沢山の仲間を連れて福島を盛り上げていけると思いました。

去年の私とは全く違う、他人事から自分のことのように。

福島出身の生徒様がピエニタッカ は多いです。
みんな優しくて温かい人ばかり。
少し訛っているところなんかもかわいくて、みなさん大好きです。

久しぶりにピエニタッカ のことを覚えていてくれて、メッセージをくれたり、レッスンに顔を出してくれたり。

ピエニタッカを開校して、1番最初にご予約をくれたお客様も忘れもしませんが福島の方です。


私はキャンドルが作れます。
お陰様で健康で、元気も有り余っています。
キャンドルが大好きだと一緒に言ってくれる仲間達もたくさんいます。
そしてキャンドルを作っていたらジュンさんとも知り合えました。


ジュンさんが作ってくれたきっかけのように、私にも出来ることがあるんじゃないかなと思ってこの文章を書いています。  
この投稿がそのきっかけになってくれたら嬉しい。


私達にとってキャンドルの位置付けは、インテリアや雑貨、生活を彩るアイテムとして取り扱ってきました。

もちろん、それでいいと思います。
可愛くて、作るのも楽しくてみんなハッピーだなんて最高です。

キャンドル作りの楽しさは、日々皆さんにご紹介してきていると思う。
今後もたくさんのキャンドルデザインをして、発信していきたい。

でもキャンドルはその魅力だけじゃなくて、炎が不思議な力を持っているということも知っています。


3月11日、地元の皆さんとチームを組んで、大笑いしながら双葉だるまの綱引きをしました。

双葉町の空に凧揚げも現地のプロの方に教わりながら初めてやらせてもらいました。
たくさん笑顔になりました。

今度は我々がお返しとしてキャンドル仲間を全国からたくさん連れてきて。
福島の方を少しでも笑顔で前を向いてもらえるような取り組みが出来たらいいなと。











そんな形のキャンドル活動も私達の中でどんどん当たり前になって、キャンドル好きがみんなが集まる場所として福島が変わって行けたらいいなと思います。

ジュンさんはよく人と人を繋げてくれようとしています。
どんどん知らない人を福島に連れて行くことが大事とおっしゃっていました。
私も最初はそうする意味を深く理解できていなかったと思います。

でも今回参加して良かったです。
行動して良かったです。
気付かせてもらえてよかったです。
キャンドルをやっていてよかったです。

最後まで読んでくださった皆さん、





少しでも心に響いてくれた方は来年の3月11日は一緒に福島へ行きましょう!





































































また必ず福島へ。

最後まで読んでいただきありがとうございました😊

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2022年3月13日 pieni takka AYANO