「最高の離婚」第4話~あなたが好きなのは自分だけ | 日々のダダ漏れ

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「最高の離婚」

第4話
あなたが好きなのは自分だけ


ベンチに座っている朝帰りの諒(綾野剛)。


老人) あなた、ご結婚は?
諒) してません。
  でも、一緒に暮らしている人はいます。彼女といる
  と、落ち着くし、すごく大事に思ってます。できる事
  は何でもしてあげたいし、
ずっと一緒にいたいと思
  ってます。
別れたくないなって。このまま嘘ついて
  るのもよくないなと、思ってます。


**********

光生(瑛太)にアロエを渡す結夏(尾野真千子)。


結夏) アロエ。すりつぶして塗るといいんだって。
光生) なに?
結夏) なにってだから、ここ(頭)塗って。
光生) じゃなくて、なんで?
結夏) なんか文句あんの?
光生) 違うよ。なんでこんなやさしいことされんの
    かなあって思って。
結夏) 別に。花屋の前通ったからついでに。
光生) 困ったなあ。
結夏) 何が困んのよ?
光生) お返しとか何をどうすればいいのか。
結夏) ありがとうって言えばいいの。
    普通そうでしょう?

**********

婚姻届を諒に返そうとする光生。

光生) そういういい加減なことでいいんですか?
    奥さん、可哀想じゃないですか。
    目から血が出ますよ?
諒) 濱崎さん、離婚されたんですよね?
光生) 離婚した人間には、説得力がない的なことを
    おっしゃってるんですか?
諒) いや、なんで、結婚勧めるのかなって。


**********

ロールキャベツがきっかけで喧嘩する光生と結夏。

光生) たまにやると、
    そういう恩着せがましいこと言うんだよ。
結夏) 言わないと当たり前みたいな顔するからね。
    どんなに頑張って料理作っても、へえこんなも
    んかみたいな顔して食べるし、全然褒めないし。
光生) いちいち褒めなきゃしないっておかしいでしょう?



結夏) 
外で食べたら、レジでお金払うでしょう?
    家で食べたら、「美味しかった」って言うのが
    お金なの。言わなかったら食い逃げなの。
    私は家政婦じゃないんだから。仕事じゃない
    んだから。旦那さんが喜ぶと思うからやるん
    だから。やってたんだから。
光生) はあ・・・食べればいいわけ?
結夏) 何その言い方? なんでそんなこと言われ
    なきゃいけないの? なんなの? 
    せっかく機嫌よく帰ってきたのに。
    超~楽しい気分で帰ってきたのに。
光生) それはそっちの
光生・結夏) 勝手だよ!
結夏) 勝手です。
    でもああこういう楽しい感じ久しぶりだな。
    こういうのあったかいな。
    こういうのあの人にもわかったらいいのにな。
    こういうの、あの人にも分けてあげたかった
    なって、思ったの。勝手に思っちゃったの。



結夏) 私はもっと、もっとっていうか、あなたはバカに
    するけど。
私は、ただ・・・。私はただ・・・
    別に普通の家族になりたかっただけで。
光生) 
普通の家族って何だよ。
結夏) 一番最初に思い出す人だよ。一番最初に思い出
    す人たちが集まってるのが家族だよ! 
一応さ、
    わかんないけど。わかんないけどさ、
この人の事
    好きだなと思って結婚したんだし。
あんまり言った
    事なかったけどさ、私あんまり人の事
好きになら
    ないし。だいたいあの頃はそういう感じずっとだっ
    たし。
仲のいい派遣の子と、安くておいしいランチ
    見つける事
とか、年一で海外へ行く事とか、そん
    な事ばっかり
考えてたし。だから濱崎さん。あなた
    の事だけど、濱崎光生さんと
地震の時知り合って、
    そういう感じのことになって。
初め、最初のうちは
    勘違いなのかなって。
不安だから一緒にいるだけ
    なのかなって思ってたけど。
あれ?あれ? あれ?
    って。最近なんか濱崎光生さん
のこと思い出しち
    ゃうなって思って。1
番仲のいい子と飲んでる時も、
    なんか、何もないのに
落ち着かなくなったり。料理
    作ってうまく出来て、一人で
食べるのもったいなく
    なったり。夜中にテレビ見て笑った時
とか、そうい
    うのに全部セットでくっついてきちゃ
って。濱崎光
    生さんの顔、思い出しちゃって。
一緒だったらもっ
    と良かったのになって。
で、会ったら会ったで、会
    わなかった時間のそういうの
全部くっついてくるか
    ら。
私今、テンション高過ぎ、気持ち悪いと思って。
    あー間違いないわ。思い出す量ハンパないわっ
    て。
私、好きになっちゃったんじゃん。
好きになる
    ってこういう感じだったんじゃんって。


結夏) でも、恋とかは愛とかとは違うから、
勘違いしちゃ
    いけないよって、自分に言い聞かせて・・・。
恋とか
    なんて、人生の脇道だし。
あんまり外れちゃいけ
    ないよって、言い聞かせて。
だいたいもって、性格
    全然合わないのわかってたし。
いちいち腹立つこ
    とあったし。
ないないないないないわ、って思って
    たけど、
あれ? この人面白い人だな。ただ真面目
    なんだな。嘘がない人だなって。
だんだんなんか、
    人生とセットで考えるようになっちゃって。



結夏) いつかそのうち、夫婦っぽくなれるもんだと思っ
   てた。は・・・まあ、なれなかったじゃん。
光生) それはまだ・・・。
結夏) 子供ができたら変わるのかなと思って。
    で、あなたに言ったら、子供なんかいらないって。
    わかってた。わかってたよ。
    ああ、この人は1人が好きなんだ。
    自分の自由を邪魔されたくないんだ。
    あっそう、だったらいつだろ? 
    いつになったこの人家族作る気になるんだろ?
    
いつになったらこの人、
    家族思いやれる人になるんだろうって。


**********

光生) わかったよ。
結夏) なにが?
光生) 子供作ろう? どーしても嫌だったわけじゃない
    んだよ。タイミング的なこととかあったし、ついそう
    いうこと言ったけど、今からでも遅くないし。
結夏) 
私たち、離婚したんだよ。
光生) もう1回、結婚すればいいよ。ばあちゃんも喜ぶ
    し。もう1回結婚し直して、なんだったら結婚式も
    してさ、子供作って、で、家族になろうよ。
    あったかい家族を。
結夏) バカじゃないの? 何それ? 
    どういうつもりで言ってんの?




光生) どうって?
結夏) あ・・・あれか。営業んときの感じ? 
    あったかいコーヒー淹れましょうか的な?
    家族作りましょうって?
光生) 何言ってんだよ。俺は・・・
結夏) 俺は何よ? 
    俺は何を考えてそういうこと言ってんの?
    自分の都合でしょう?
光生) 違うよ。結夏が言うから・・・。
結夏) 結夏が言うからっていうのも自分の都合なの!
    いいかげん認めたら? 私はずっと前から気づ
    いてるよ。あなたは、私のことなんか好きじゃな
    いの。
あなたが好きなのは、自分だけなの!!



**********

めぐる因果で、出されなかった婚姻届けを目にする
ことになってしまった結夏と灯里(真木よう子)。






結夏の言葉の数々に、大きく頷きながら、普通のこと
なのに、その普通のことができない、わからない人間
に絶望してしまう気持ちが痛いほど伝わって、架空の
人物だとわかっていても、光生が心底ダメダメ男で。

誰かを好きになることって、何かを一緒に分かち合い
たいと、思うことかもしれない。美味しいものを一緒に
食べたい、食べさせてあげたい。美しい景色を一緒に
見たい、見せてあげたいと思うこと。自分よりも相手の
為に何かしてあげたくなる。喜ばせてあげたくなる。幸
せを願わずにいられなくなる、そんな思いが愛情なの
かもしれないと。一緒に分かち合いたいと、最初に思
い出す人。一番じゃなくても、思い出す人の中に家族
がいなかったら、それは寂しすぎることかもしれない。

おばあちゃんを思う気持ちはあるのに。おばあちゃん
を喜ばせてあげたいと思う気持ちはちゃんとある光生。
だからこそ、結夏も、いつかおばあちゃんに対する気
持ちを自分に向けてくれるかもしれないと期待してい
たのだろうけれど。気づくのが遅すぎるよ、光生くん!

夫婦として、男と女の関係で、「やってはいけない」事
が、ずっと提示されてきたけれど、今回は、こうしたほ
うがいい。こうしてくれたらうれしいと、女性は願ってい
るんだよっていうヒントが、たくさん語られていたと思う。

『家で食べたら「美味しかった」っていうのがお金なの。
言わなかったら食い逃げなの』 ホントにそうそうそう!
強制的に美味しいと言えというわけではなく、気持ちの
キャッチボールがしたい、ただそれだけ。「美味しい」っ
て言われたら、うれしいし、うれしいともっと美味しいも
のを作ってあげたくなる。「ありがとう」って言われたら、
もっとやさしくしてあげたくなる。そういう単純な想いで。
素直に感謝を伝えられたら、愛情は自然に増えていく
もののような気がします。恥ずかしいとか照れるとか、
そういうのって、単に気持ちをケチってるように思うし。

子供のころは、みんな教わっているはずなのにね。
ありがとうって、言うことを。男でも女でもみーんな。


●今週のエンディングは、綾野剛が主役♪




●「最高の離婚」HP

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第1話「つらい。結婚って、長い長い拷問ですよ」
第2話「あなたなんて死ねばいいのに」
第3話「もう一つの夫婦の秘密と真実」
第4話「あなたが好きなのは自分だけ」
第5話「出来るもんなら浮気したい!」
第6話「男が子供だから女は鬼嫁か泣く嫁になるしかない!」
第7話「お別れは自分で決めたこと」
第8話「いいじゃない、一回寝てみよ」
第9話「今度は最高の結婚をしてね!」
第10話「あなたがその子の父親になればいいんじゃない?」
第11話「結婚って、拷問だと思ってましたが、違いました」

最高の離婚 Special 2014 【前半】
最高の離婚 Special 2014 【後半】


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