「まほろ駅前番外地」第6話~出会い系サクラの恋、手伝います | 日々のダダ漏れ

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「まほろ駅前番外地」

第6話
出会い系サクラの恋、手伝います
 
多田便利軒の看板を見ながら女(臼田あさ美)が
入ろうか入るまいか躊躇している。「なんか用?」
行天(松田龍平)が声をかけ、女を事務所の中へ
連れてきた。多田(瑛太)が話を聞くと、女は美咲
という名前で出会い系サイトのサクラのアルバイ
をしていると告げる。そろそろ辞めたいのだが、
その前に長くやり取りしているお客さんに会いた
のだという。メールを出しても向こうからは「会
たくない」という返事。「顔も本名もわからない。
わかっているのはまほろに住んでいるっていうこ
だけなんです。」 多田と行天は、ヒロくんという
を探し始めるが・・・。

**********

多田) 行天、お前一千万あったら何に使う?
行天) ええ~タバコ100カートン買う。



多田) で?
行天) 残りは寄付するね。それか燃やす。

多田) 極端だなあ。
行天) 多田は?
多田) 俺もタバコはマストだな。
行天) マスト。新しい事務所に引っ越せるよ。
多田) そうだな。便利屋辞めて、
    新しい仕事始めることもできるしな。
行天) 生生しいよ。一緒にハワイ行かないの?
    はぁわい。
多田) 行かない。


**********

行天) あ~あ。わかりやすく貢いじゃって。



多田) なんか凄いことになってきてるな。



多田) マンション買っちゃってるよ。


行天) あの二人結婚するのかね?



**********

多田) 行天お前、どう思う?
行天) うん? なにが?
多田) あの子のことだよ。美咲さんだっけ?
行天) う~ん。上手くやったんじゃない?
多田) やっぱりそうだよな。
    あの子最初から金目当てだったと思うか?
行天) さあ。気になる?
多田) う~ん。あの子のなんていうんだろうな、
    俺達は片棒担がされたのかってところが。
    ちょっとな。


**********

行天) あんたさあ、謝るのが目的だったんじゃな
    くて、あの男がホントに金持ちかどうか知り
    たかったんじゃない?

 



行天) まぁ、サクラのバイトより直接知り合った方
    がお金になるしね。
当たり? 
多田) いや、別にそれを聞いてどうこうってわけじ
    ゃないすけど、
でも・・・
美咲) これって犯罪?
    別に悪いことしてるわけじゃないよね?

多田) え?
美咲) お金持ちと付き合っちゃダメなわけ?
多田) いや、ダメじゃないすけど、
    ちゃんと、恋人なんすよね?

美咲) それってヤってるかヤってないかってこと?
行天) うーん。
多田) いや、それだけじゃないけど。
美咲) それならもう、メールしてるときにちゃんと
    調教してあるから。
あたしがそばにいるだけ
    でいいんだって。ホントやさしい人よねえ。

多田) じゃあどうして。
美咲) 私にはお金が必要なのよ。6歳になるの。
多田) え?
美咲) 21の時、この子産んですぐよ。旦那はよそ
    に若い子作って出てった。6
年間頑張ってき
    たの、あたし。ねえ、あいついくつだと思う?

    40だよ? 40まで働きもせず親から金もらっ
    てのうのうと生きてきたんだよ。

    その間あたしがどんだけ働いてきたと思う?
    キャバクラでしょうもない男たち
相手にして。
    セクキャバでおっぱい触らせて、出会い系
    でクソみたいな男たち
喜ばせてきたの。
    そうやってこの子を育ててきたの。

 



美咲) 今は実家に預けてるけど、たっくさんお金
    持って帰って
絶対一緒に暮らすんだ。それ
    まであいつとあいつの家から毟るだけ毟り
    取ってやる。

 



**********

田) ちょっと・・・
美咲) なに?
多田) いや、その、なんていうか・・・


 

 


 


行天) 納得いった?
多田) ああ・・・
行天) なんかでもさあ・・・カッコよくない?
多田) うん。
行天) 正しいよね。
多田) 正しいかどうかわかんないけど、
    間違ってはいないような気がする。
行天) 飲む?
多田) え?
行天) してなかったじゃん、花見。
多田) うん。




行天) ああ、上手いことオチがついたね。
多田) ん? ああ。



**********


「美咲」という女性の生き方には全く共感ができないし、
カッコいいとも全く思えないけれども、実はわからなく
もない。今回のドラマ設定の男性が対象なら、という

意味で。なぜなら、「ヒロくん」にとっては、美咲の行動
が「お金を毟り取る」ためだったとしても、彼女がそば
にいてくれるだけで、お付き合いできるだけで、絶対に
あり得ないと思っていた「幸せ」を手にいれたと思うか
ら。もしかしたら一生、女性と買い物に行ったり、ドラ
イブすることもないまま、家の中で出会い系にお金を
使って生きていくだけだったのかもしれないのだから。
美咲に捨てられたとしても、何もないより、ずっと幸せ
に感じるんじゃないかと思うわけで、無駄に1000万を
使うぐらいなら、生身の女性につぎこんで、少なくとも
その女性の利益になったほうがいいだろうとも思うし。

今回の場合に限っては、「ヒロくん」が幸せそうだから
いいんじゃないかなあとw でも、行天が「カッコいい」
と言ったのには、ちょっとガッカリしたかな。やっぱり、
カッコいいとは違うよなあと。ただ、潔くはあると思う。
潔くはあるので、行動が間違っていないということで
はなく、彼女の生き方としては、「アリ」かもしれない。
人の生き方は様々。そして、幸せの感じ方も、価値
観も様々。いろいろあってみんないい、ってことで♪


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「多田便利軒」の楽しみ方

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第3話 「キャバ嬢ストーカー、捕まえます」
第4話 「秘密の蝋人形、引き取ります」
第5話 「ややこしい過去の整理は、お断り致します」
第6話 「出会い系サクラの恋、手伝います」
第7話 「廃棄拳銃、引き取ります」
第8話 「恋敵の婚約指輪、隠します」
第9話 「クソ可愛いまほろJK、ボディガードします」
第10話 「まほろJKの友情、つながせてもらいます」
第11話 「美人未亡人の依頼、何でもやります」
第12話 「まほろ駅前多田便利軒、廃業します」

「まほろ駅前番外地」 再放送!


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