「最後から二番目の恋」第11話(最終回)~まだ恋は終わらない | 日々のダダ漏れ

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「最後から二番目の恋」



第11話(再放送・最終回)

まだ恋は終わらない


和平) これ、突っかかるんじゃなくて、
    素朴な質問なんですけど、いいですかね?
千明) はい、何すか?
和平) あなたは怒るとどうして、
    そうヤンキー口調になるんですかね?
千明) なってませんよ。
和平) なってますよ。えっ?自覚ないんんですか?
    何とかっつうの。何とかっすよって。あなたは
    長野県出身だっておっしゃってましたよね。
千明) はい、そうですよ。
和平) どう考えても嘘だ。湘南のヤンキーの匂いが
    する。あの、海辺でカツアゲとかしてたでしょ?
    夏場特に。
千明) 何すか、それ?
和平) 出た。何すか、それ?
    付けますよ、ヤンキーポイント。
千明) アハハ。ヤンキーポイントって何だよそれ?
和平) 来た。怖っ。
千明) 何か映画のタイトルみたいじゃない。
和平) 怖え。
千明) しかもその映画面白そうだしね。
    じゃあ、あれですか? ヤンキーポイント
    貯まったら、一緒に峠でも攻めますか? 
    征服しますか? 神奈川を。
和平) そんなことしませんよ。 
    私、一般市民ですから。

**********

(真平と知美がじゃれ合う姿を見て…)

千明) フフフ・・・。
和平) どうしました?
千明) いえいえいえ。
和平) はい?
千明) いや、あれですね。
    モテ期、終了って感じですね。お互い。
和平) そうですね。
千明) フフフ…。

**********

和平) 何考えてんだか? あの2人。
    バカ。ホントに。
千明) ホント、バカ…。フフフ。
和平) フフフ。
千明) でもまあ、私もね、何か、人のこと言って
    られないっていうか。全然一緒なんですよ。
和平) えっ?
千明) あのう。真平君から、何か聞いてます?
和平) いや、何も。
千明) そうですか。
和平) うん?
千明) あのう。真平君と、お別れしたんです。
    私から、い…言いました。
和平) えっ。そうなんですか?
千明) はい。すいません。
    真平君を、傷つけてしまいました。
和平) いやいや。そんな。
千明) 私ね、あのう、鎌倉に来た時、ちょっとい色々、
    弱ってまして。先がもう全然見えなくなってたっ
    ていうか。ああ、このままず~っと一人で生き
    ていくのかなあとか。恋愛はもう、ないんだろう
    なあとか。不安だったし、さみしかったんです
    よね。そんな時に、目の前に、天使が現れて。
    あの時の私には、凄くこう、都合が、良かった
    んですよ。うん。で、その天使が、ある日、私
    の恋人になってくれるって、言ってくれました。
    びっくりしたけど、凄くうれしかったんです。あ
    あ、私もまだまだ捨てたもんじゃないなって思
    えたし。頑張ろうって、思いました。真平君は、
    凄く優しくて、いい子で。一緒にいてホントに楽
    しかったんです。だからずっと、このまんまで
    もいいかなあって思ってたんですけど。気づい
    ちゃったんですよねえ。自分のズルさに。うわ
    ~。私って卑怯だなあって、思っちゃいました。
和平) どういうことですか?
千明) たぶん、キープしてたんですよね。そのう、真
    平君っていう、素敵な恋人がいるという状況を、
    キープしてたんですよねえ。これを逃したら、
    もう、恋愛はないなって思ってたから。最低で
    すよね。ホントに最低なんですよ。こないだ、真
    平君と知美ちゃんが一緒にいるのを見てて、う
    わ~。きったねえな自分、って。もうやんなっち
    ゃったんです。
和平) 真平、何て言ってましたか?
千明) 失恋させてくれて、ありがとうって、言ってくれ
    ました。失恋も恋愛の内だよねって。
和平) そうですか。
千明) 天使ですよねえ、あいつは。本物の。
和平) ええ。ああ…。参ったな。
千明) 何ですか?
和平) 実は私もね、あの2人を見てて、全くおんなじ
    ことを考えてました。俺って小さいなあって。
    で、知美ちゃんときちんと話をしました。もう、2
    人で会ったりするのはやめようって。まあ、私た
    ちの場合はね、付き合ってたわけじゃないから
    あれですけど。あなたのおっしゃるとおりです。
    困った困ったみたいな顔してはっきりさせなか
    ったのは、やっぱり嬉しかったんだと思います。
    だって、あんなに若くてカワイイ子と付き合える
    なんて、50のおっさんからしたら、夢みたいな
    ことじゃないですか。
千明) でしょうね。
和平) それに、何だかんだ言って一緒にいると、
    楽しかった。
千明) ほう~。
和平) まあ、刺激になったっていうか。
千明) うん。
和平) ああいう子といる時間ってこう、未知の時間っ
    ていうか、世界っていうかね。そういうところに
    いる自分がちょっと面白かったし。
千明) うん。
和平) どうなるのかなあっていう、
    気持ちもありました。
千明) 彼女は、何て?
和平) フッ。怒られました。好きでいることを、断られ
    るのはおかしいと思います。自分の気持ちは、
    自分で決めますって。
千明) いいですねえ、知美ちゃん。フフフ。
和平) フッ。おっしゃるとおりでした。
    いい年して、ホントに分かってないんですよね。
    全く。年を増すごとに、どんどん分からなくなっ
    てる。特に、女性とか、恋とか。
分かってたつも
    りでいた事が、
どんどん分からなくなる。でもね、
    分かったフリはしていたい。
分かったような事は
    言いたい。
これが、大人になったって事なんで
    すかね。
ホントに情けない。情けない。
千明) 情けない。ダメなおじさんとダメなおばさんで
    すね、
私たち。
和平) ホントに。
千明) いい年して、年下に甘えて傷つけて。
    最低ですよ、私たち。
和平) 最低です。
千明) 最低。

**********

えりな) まあね。ダメな大人たちの中にいるとさ、
     大人になるか、ぐれるか、どっちかなんだ。
翔) なるほどね。

**********

千明) 何かね、万理子ちゃん見てると、
    涙出てくるんですよ。
和平) えっ?
千明) こう、初めて仕事を覚える楽しさ。
    評価される嬉しさ。
    今日よりも成長してる明日を感じますね。
和平) そうですか。
千明) はい。年取ると、
    だんだん伸びしろがなくなってきますからね。
和平) ハハハ。そうですね。
千明) ねっ。
和平) でもあなたは凄いですね。
千明) 何がですか?
和平) 男前だ。
千明) 男前って。
和平) いやいやいや。怒らないで下さいよ。
    そういう、そういう変な意味じゃないんですよ。
千明) 何ですか?
和平) いや、人間って元々ね、男も女もなかったの
    を、神様が、こう2つに分けたわけですよ。男と
    女に。この話知ってます?
千明) 聞いたことありますね。
和平) ですからね、本来、夫婦っていうか、
    夫婦じゃなくてもいいんですけど。
千明) はい。
和平) 男と女っていうのは、ペアにならないと、一人
    前じゃないっていうか。そうならないと、こう、社
    会をうまく生きていけないんですよ、きっと。
千明) う~ん。うん。
和平) でもね、そうもいかない人もいるわけじゃない
    ですか。まあ、私とかね。
千明) 私とかね。
和平) そうそう。そうそうそう。例えばですよ。
千明) はい。
和平) 女の人が、一人で生きてるとする。すると、自
    然にですよ。知らず知らずに、男の能力が身
    に付いてくるわけですよ。自然にね。そうしない
    と、生きていけないから。自分の中に男と女を
    つくる。
千明) ああ。ああ、ああ。それで、私は、どんどん
    おじさん化してるわけですね。
和平) だから、あなたがおじさん化するのも、男前
    になるのも、しょうがないんですよ。
千明) はあ~。
万理子) ならば、お兄ちゃんは、どんどんおばさん
     になっていってるわけですね。
和平) えっ?
万理子) これ頂きます。
千明) 確かに。
和平) 聞こえてたのかよ、お前。
千明) 確かにおばさんっぽい。
和平) どこがですか?
千明) どこがって。全然おばさんっぽいでしょう。
和平) 何がです?
千明) 言うこととか、いろいろさ。
和平) 全然違いますよ。
千明) おばさんっぽいですよ。
典子) どうしたの? 誰がおばさんだって?
和平) お前だよ。
典子) 何言ってんの?
千明) いやいやいや。この人、この人。何かさ、どん
    どんこの人、がおばさん化してるっていう話。
典子) ハハッ。分かる分かる。
    口うるさいおばさんね。
和平) うるさい! うるさい!
    違うでしょ。そういう話じゃないでしょ。
千明) そういう話でしょ。
和平) 違いますよ。何言ってんですか。
典子) もう、あれじゃない?
千明) うん?
典子) おじさんとおばさんで
    ぴったりなんじゃないの?
千明) あっ、何を急に言っとるのだね? 君は。
和平) 何言ってんのよ!
    失礼よ!あなた、言うことが。
典子) バッカじゃないの!
千明) うるさい! バツイチ。
典子) いき遅れ!
千明) ハハハ。いき遅れ。いやいや。でも今日はホ
    ントに、ありがとうございます。こんなね、家族
    の、特別な時に呼んでいただいて。
和平) いやいや。そんな大層なもんじゃないです。
    でも、いいじゃないっすか。
千明) うん?
和平) 元カレの家族と、普通に付き合って、一緒に
    食事をしたり。あなたらしいですよ。
    ファンキーじゃないですか。
千明) ありがとうございます。

**********

さみしくない大人なんていない。
人生はいつか終わってしまうことに、
大人は気づいているから。

その終わりは、
誰とも分かち合えないから。
だから、
楽しい時には、思いっきり笑いたい。
悲しい時にも、思いっきり泣きたい。
どちらも、大切な時間だから。

さみしくない大人なんていない。
だからこそ、
淋しさを埋めるために恋をするのはやめよう。
恋がなくたって、
素敵な人生は絶対にあるはずだ。

月並みな言葉だけど、前を向こう。
ちゃんと生きていることが、
一番大事なんだ。そう思う。

人生って、
自分の未来に恋することなのかもしれない。
自分の未来に恋していれば、
きっと 楽しく生きていける。
46歳、独身。人生への、まだ恋は終わらない。

もし、
これから誰かと恋をするとしたら、
それを最後の恋だと思うのはやめよう。
次の恋は、最後から二番目の恋だ。
その方が、人生は、ファンキーだ。

**********

千明) 大体ね、何でいつもこうやって私に突っかか
    ってくるんですか? それってもしかして、私の
    こと好きだからとかですか?
和平) はあ? 何言ってんですか?
千明) 違うんですか?
和平) 違います!
千明) じゃあ、嫌いなんですか?
和平) いや、別に嫌いじゃないですよ。
千明) 私は結構好きですけどね。
和平) えっ?
千明) えっ?
和平) 何でそういうことをですよ、さら~っと言うんで
    すか? しかもこんな場所で。そういうもんじゃ
    ないでしょう。
千明) 別にいいでしょ。何だって。
和平) よかない。なっ!? 何だってっつったな、今。
千明) どうだっていいでしょ、だって。
和平) そんな大切なこと何だってっつったな。
千明) 言いましたよ。
和平) そんなことをいう…
千明) だったらあなたが先に言えばよかったでしょ。
和平) 私だって言おうと思ってましたよ。
千明) うじうじうじうじしてんの?
和平) うじうじうじうじ…
千明) 男らしくないなあ~。
和平) 男らしくないって言ったか?
千明) 言いましたよ。
和平) また、その話いきますか?
千明) ああ、いきますか?
和平) いきますか?
千明) いや、私はいきません。一人でどうぞ。
和平) 一人は嫌です!
千明) 私だって一人は嫌ですよ。
和平) じゃ、2人でいきましょうよ。

**********

ヤンキーポイントが面白すぎる! ヤンキーポイント
貯まったら、何が出来るのか出来そうなのか想像し
てみるのも楽しそうっていうか、面白すぎて怖い~。

千明と和平のように言い合いをしてみたいと言ってい
た知美と真平は、望み通りに言い合いができていた
りして。そんな二人を見て、モテ期が終了したことを
感じた千明と和平は、それぞれ、ケリをつけることに。

若さっていうのは、それだけで価値があるっていうか、
愛おしく感じるっていうのは、年を取った証拠なんだ
ろうなって思ったりして。千明や和平が、年下に甘え
て、キラキラした時間をなかなか手放せなかった気
持ちがわかりすぎて、夢の時間を終わらせる決断を
した二人の潔さも切なくて…。こうあるべきってことが
わかっていても、なかなかねえ…。本当の気持ちか
どうかより、今がさみしくない方を選んでしまいがち。

分かってたつもりでいた事が、
どんどん分からなくなる。
でもね、
分かったフリはしていたい。
分かったような事は
言いたい。

情けない。情けないけど、分かったフリもしていたい。
分かったような事も言ってみたい。困ったもんですw

さみしくない大人なんていない。
そして、間違わない大人もいない。

自分が考える、考えてきた、「大人」ってものに、
一生懸命なりたいともがくのが、大人なのか…。

少なくとも、私はそうかなあ。昔なりたかったはずの
大人でありたいと思うことが、大人ってもんかなと。
まあ、なれていないけれど。なれそうにもないけど。
でも、いつか、なれるかもしれない。なんて、未来の
自分に、期待してはいたいかなあ、なんて思ったり。

人生まだまだ、最後の最後になるまでは、最後から
2番目の経験をしていると、思えなくもない…かもね。

このドラマ、もう、3、4回観ているんですが、何度観
ても、身につまされて、切なさに身悶えしてしまって。
年を取るのは、悪いことじゃないけど、いろいろある
よね、大変だよねって。きっと10年後も、20年後もそ
う思ってるんだろうなあって。そう、人生への恋は・・・
まだ終わらない。まだまだ終わらない。まだまだ・・・。


●第11話のリアルタイム視聴時のブログ↓
第11話~自分の未来に恋していたい

「最後から二番目の恋」関連ブログ↓
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●「最後から二番目の恋」HP


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