「花子とアン」第46回~今日はまだ何一つ失敗していない新しい日 | 日々のダダ漏れ

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「花子とアン」 第46回
第8週 「想像のツバサ?」
今日はまだ何一つ失敗していない新しい日


はな) 短い間でしたが、ご迷惑をおかけしてしまって、
    ふんとに、申し訳ありませんでした。
本多) ちょっと待てし!
はな) な…何ですか? 校長先生。
本多) たったのひと月で、
    退職願を出す教師がどこにいるだ!
はな) だって、私は、教師には向いてないって
    おっしゃったの、校長先生じゃないで…。
本多) だってもクソもねえ! まあ、ほうはすぐ、代わ
    りの教員は見つからんから。明日っから、心を
    入れ替えてこぴっとやれし!
はな) てっ…。
本多) これは預かっとく。でももし、今度問題を起こ
    したら、本当に辞めてもろうぞ!
はな) はい。ありがとうごいす!
本多) おまんの、生徒たちに感謝しろし。
    はな先生辞めさせんでくりょうって、
    みんなで頭下げに来ただよ。
はな) てっ…。
朝市) ふんとだよ。
はな) あの子たちが…ふんとけ。
朝市) ふんとだよ。
はな) ふんとけ!
朝市) ふんとだよ。

**********

はな) 大丈夫。今日は新しい日だ。
    今日はまだ何一つ、失敗していない、
    新しい日だと思うと、少しだけ救われる。
吉太郎) はなの事だから、
     またすぐ何かやらかすに決まってるら。
もも) ほうだね。
ふじ) 吉太郎。もも。
周造) ふんだけんど、
    失敗にも、一つだけいい事がある。
はな) おじぃやん、失敗のいい事って何?
周造) 同じ間違えを繰り返さねえ事だ。1人の人間
    がする間違えには、限りがある。ふんだから、
    失敗し尽くしてしまえば、ほれでおしめえだ。
    ハハハ。
はな) なるほど! 行ってまいります!
ふじ) こぴっとやるだよ!
はな) はい!
    おじぃやん、やっぱしいい事言うじゃん。
    おら、そろそろ失敗し尽くしたかもしれねえ。

**********

はな) 「笑うべし。一家挙げて、笑うべし」。
生徒たち) 「笑うべし。一家挙げて、笑うべし」。

(笑い声)

ようやく、
はなも先生らしくなってきたある日、
一通の手紙が届きました。


寅次) 村の人が届けてくれただ。
はな) ありがとうごいす。


それは、
ひと月前に遠い親戚のうちへ行った、
たえからの手紙でした。
切手を買うお金などないたえの手紙は、
人の手から手へと渡り、
何日もかかってはなの所に
たどり着いたのでした。


たえ) (手紙) はな先生。ごきげんよう。お元気ずら
    か? おらは、双子の子守をしながら、ひもじ
    い思いをする事もなくなりました。でも、あんま
    し元気じゃありません。ここは、知らねえ人ば
    っかで、おらは、独りぼっちです。おとうや、弟
    に会いてえです。学校にも、行きてえです。み
    んなに、会いてえです。はな先生に、会いてえ
    なあ。さみしくて、泣きたくなるときもあります。
    ほんなときは、想像の翼を広げて、あの、本
    の部屋に、飛んでいくだよ。先生が作ったお話
    の続きを、いつか、おせえてくりょう。楽しみに
    しています。

**********

朝市) はな。
はな) 出来た! てっ! 朝市!
朝市) はな、何書いてるでえ?
はな) ああ…これは、
    小山たえさんのために書いただよ。
朝市) えっ?
はな) たえさん、遠い親戚のうちで、さみしい思いを
    してるみてえだから、ちっとでも元気になって
    もらおうと思って。
朝市) 住所わかっただけ?
はな) ほれが…どこへ送ったらいいだか、わからん。
朝市) てっ…。ほうだ。
はな) 何? 朝市。
朝市) 雑誌に、投稿したらどうずら。雑誌に載れば、
    たえさんもどっかで読んでくれるかもしれんら。
    ほら!


なるほど。その手があったか。
グッドアイデア、朝市。


**********

冬子) 塩、取っちゃんしゃい。
蓮子) お塩を取って頂けますか、でしょう?
冬子) お塩を取って頂けますか。
蓮子) それを、英語で言ってみましょう。
冬子) はっ? 英語でやらわからんばい。
蓮子) 昨日も教えたでしょう?
    私の後に続いて言いなさい。
    Could you pass me the salt please?
冬子) クッジューミーサル…
蓮子) 違います。よく聞いて。
    Could you pass me…
冬子) もうよかろうもん!
蓮子) 食事の途中で席を立つのは不作法です。
    戻って食事を続けなさい。戻りなさい。
    冬子さん!
タミ) 冬子お嬢しゃんのために
   握り飯ば作っちゃんしゃい。
女性) は~い。
タミ) 育ち盛りん子にゆっくりご飯も食べさせんで。
   あ~旦那様もたいがいひどい人と結婚したもん
   やねえ…。
嘉納) おっ、今、帰ってきたばい。
蓮子) 今夜も、何時にお戻りになるかわかりません
    でしたから先に頂いておりました。
嘉納) いや、よかよか。何か。ええ? 冬子は、じぇ
    んじぇん食うちょらんやんか。わしはこれから、
    女学校の打合せ兼ねて、宴会するき。
蓮子) 女学校の打合せ…。

福岡に理想の女学校を作る夢は、
伝助との結婚に見いだした、
蓮子の唯一の希望の光なのでした。
ところが…。


蓮子) どういう事ですか? 女学校の教育方針は、
    全て他人任せだなんて…。それでは約束が
    違うじゃありませんか。
嘉納) 約束が違うも何も、学校には、金は出すば
    ってん口は出さん。はなからそういう事にな
    っちょる。
蓮子) そんな…。また私を騙したんですね。
嘉納) あっ?
蓮子) 亡くなった奥様との間に
    子供はいないとおっしゃった上に、また。
嘉納) もうその話はよかろうが!
蓮子) 女学校の事は、私諦めません。
嘉納) 大体、こげん田舎に、英語とか、淑女とか、
    お前の言うげなん女学校やら作ったっちゃ仕
    方なかろうが! そげな、上等な女学校は、要
    らん! おなごは、勉強やらし過ぎん方が、可
    愛げがあっていいとたい!
蓮子) それは私に対する当てつけですか?

蓮子を支えていた夢は、
あっけなく、砕け散ったのでした。

**********

一方、
夢への一歩を踏み出そうとしていたはなは…。

(回想)
蓮子) はなちゃんは、花子と呼ばれたいって言って
    たわよね。世に自分の作品を出す時に、その
    名前を使えばいいじゃないの。
はな) ペンネームね!


(原稿に、「安東花子」と書きこむはな)

朝市) 花子か。
はな) そう。花子。

ごきげんよう。さようなら。

**********

大丈夫。今日は新しい日だ。
今日はまだ何一つ、失敗していない、
新しい日だと思うと、少し
だけ救われる。

一人の人間がする間違えには、限りがある。
ふんだから、
失敗し尽くしてしまえば、
ほれでおしめえだ。


なるほど~アンのセリフを上手く割り振ったのねw

「明日がまだ何ひとつ失敗をしない
 新しい日だと思 うと嬉しくない?」
ひとりの人間がする間違いには限りがあるに違い
 ないわ。
だから、いくら私だって、 しつくしてしまえ
 ばそれでおしまいよ。
そう思うと気 が楽になるわ」
(赤毛のアンより)


失敗にも1つだけいい事がある。同じ間違いを繰り返
さない事。…理想は確かにそうなんだけど…。わかっ
ちゃいるけど、それがなかなかできないから困りもの。
とはいえ…失敗には限りがあると…思いたいですが。

2、3回は同じ失敗をしてしまう事もあるかもしれない。
でも…。まだ、何一つ失敗してない新しい日が、毎日
ちゃんと訪れるのだと思えば、確かに少しだけ、救わ
れる。何度間違えても、目の前には、新しい一日が
ある。毎日真っ白なページを開くような気持ちでいら
れたらいいなあと、日々の反省も込めて思ったり…。

はなを辞めさせないでほしいと子供たちが頭を下げ
に来たって話が、どうしても嘘っぽくて、校長と朝市
のやさしい嘘にしか見えなかったのが残念。学級崩
場面より、もっとはなと生徒達の触れ合いを描い
おいてくれたらよかったのに!(やっぱり嘘だった
ってオチでもいいけれど、ホントだった方が嬉しい)
とはいえ、あれこれ不満はあれ
ど、はなは先生らし
く生徒も生徒らしくなってくれた
のでヨシとしましょう。
今週中には、「みみずの女王」
の全貌が明らかに?
はなが小学校の先生になった
ことより、はなが「花
子」としてデビューするきっかけが主題だったのか

なあと。小学校エピソードは、サクッと流し見するの
が正解なのかも。それにしても、人の手から手へと
渡り歩いたたえの手紙こそが、童話になるんじゃな
いかと思ったよ! はなをたずねて三千里~運命に
翻弄される、手紙のテっちゃん大冒険の巻~とかw


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