「とと姉ちゃん」第133回~結局はただの拝金主義者なんじゃないですか? | 日々のダダ漏れ

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「とと姉ちゃん」 第133
第23週 「常子、仕事と家庭の両立に悩む
結局はただの拝金主義者なんじゃないですか?


商品試験を始めた常子たちへの
嫌がらせは相次ぎ…
商品試験で自社の電化製品に
低評価を下されたアカバネは、
「あなたの暮し」に乗り込んできました。


**********

電・桑原) ああ、小橋さん?
      差し替え原稿って、まだなの?
電・常子) 差し替えって、何の話ですか?
電・桑原) 何のって、商品試験の、
      原稿を差し替えるんだろ?
電・常子) 原稿の差し替えって、
      どういう事ですか?
電・桑原) いやいや、商品試験の原稿に、重大
      な誤りがあったから、人目に触れない
      ように、原稿を捨ててほしいって、言っ
      てきたの、そっちじゃない? 土曜日ま
      でに、差し替え原稿を提出するって…。
電・常子) 土曜日って、今日じゃないですか。
      誰がそんな事…。
電・桑原) お宅の、藤野っていう人だよ。
      花山さんの代理だって電話してきて。
電・常子) 藤野なんていう人間は
      うちにはいません。
電・桑原) はあ?
電・常子) 恐らく、
      誰かの嫌がらせだと思います。
電・桑原) まさか…。電話もらって、あの
      花山さんなら、そういうこともあ
      りうるかと思い込んじまって…。
電・常子) という事は、商品試験の原稿は、
      全て廃棄してしまったんですか?
電・桑原) あぁ…申し訳ない。明日までに
      新しい原稿が入らないと、予定日
      での発売は難しいな。
電・常子) 分かりました。社内で検討して、
      またご連絡差し上げます。はい。
      失礼致します。

(電話を切る常子)
美子) ねぇ、今のどういう事?
常子) 手違いがあって、商品試験の原稿が、
    全て廃棄されてしまいました。
扇田) はあ~?
島倉) どうしてそんな事が…。
常子) とにかく、明日までに全てやり直します。
    今すぐに作業に取りかかって下さい。

**********

常子) すみません。
花山) しかたあるまい。明日までに書き直す。
    まだ頭に文面がある。

常子) ひょっとして、これもアカバネが…。
花山) そんな事言っていてもしかたあるまい。
    君はやるべき事をやりなさい。
常子) はい。


**********

電・大樹) 電話聞いてたから分かったよ。
      動物園、行けなくなったんだね。
電・常子) ごめんね。
電・大樹) ううん。お仕事なら、しょうがないよ。
      今度行こうね。
電・常子) うん。ありがとう。青葉ちゃんに
      代わってもらってもいいかな?
電・大樹) ちょっと待ってて。青葉。
青葉) やだ。
星野) 青葉。
青葉) やだ、やだ! そんなのやだ!
    おばちゃまのうそつき!
星野) ほら、青葉。
青葉) やだ、やだ! やだ、やだ、やだ!
星野) またみんなで行けばいいんだから。
青葉) やだ!

**********

常子) 青葉ちゃん泣いてた。
美子) また今度連れてってあげれば
    いいじゃない。
常子) また今度か…。またこんなふうに、
    約束を破っちゃうかもしれない。
    もちろん、大樹君も青葉ちゃんも、
    とっても大事よ。
    でも…今回みたいに仕事を優先
    しなければならない事があったら、
    また同じように、2人を傷つける
    ような事もあると思う。
    こんなふうに仕事をしながら、家の
    事も、子供の事も十分にやるなんて、
    今の私には不可能だと思うの。
美子) そんな事、星野さん最初から分かっ
    てるよ。とと姉ちゃんにとって、仕事が
    一番って事は、星野さんも最初から知
    ってるはずでしょ? まずはさ、自分が
    できる事をやればいいんじゃない?
常子) そうね。
美子) うん。何でも背負いこんじゃ駄目だよ。
    ねっ?
常子) フフフ…。うん。ありがとう。


**********

常子と花山は会社に泊まり込み、
夜を徹して、原稿を作り直すための
作業を続け、他の社員は、取次店や
書店への対応に向かっていました。


花山) 常子さん。常子さん。常子さん。
常子) はい。
花山) ろくに寝ていないのは分かるが、
    しっかりしてくれ。
常子) すみません。
花山) 電気釜の耐久試験の
    資料が欲しいんだ。
常子) はい、こちらにまとめてあります。
花山) ありがとう。
国実) ごめん下さい。
花山) どちら様でしょう?
国実) お忙しいところ、突然すみません。
    大東京新聞の、国実と申します。
花山) 新聞記者がうちに何の用だね?
国実) 何か不測の事態でもありましたか?
    お二人とも夜を徹して仕事をしていら
    っしゃるようなんでね。入稿は終わっ
    てていい時期ですよね? 本来ならも
    っと落ち着いてるはずでしょう?
    どうしたのかなあと。
花山) たとえ何かあったとしても
    あなたに話す事ではない。
国実) 出版業界で、「あなたの暮し」が何と
    呼ばれてるか、ご存じですか?
花山) さあ。この業界にそれほど知り合い
    がいる訳ではないので。
国実) 広告もとらずによくやっていける孤高
    の存在だ、とね。どういう人間が、どん
    な決意でこの雑誌を作ってるのかとっ
    ても興味があるんですよ、私は。しか
    も、社長が女性ときたもんだ。雑誌だ 
    けでなく、小橋常子という作り手に興味
    がある人も多いと思いますよ。あなた
    は、編集長の、花山さんでしたっけ?
    あなたたちの事を、記事に書かせて
    頂ければと思いましてね。
常子) 私たちの事を?
国実) ええ。
花山) 取材に関してはまた日を改めて
    もらおうか。今は、そんな事をして
    いる時間はない。
国実) ハハ! さすがは天下のあなたの
    暮し出版様だな。新聞の取材など
    受けてる暇はないっていう事ですか。
常子) そんな事は言っておりません。
国実) 最近は、商品試験とやらで、消費者の
    支持を得てらっしゃるようじゃないですか。
    ねえ。自分たちだけで調査を行い、商品
    のよしあしを記事にする。消費者の味方
    として我々は実に頭が下がる思いです。
    しかしもう一方では、そのような閉鎖的な
    試験に公平性はあるのかという疑問を持
    つ者もいるんです。
常子) 疑ってらっしゃるんですか?
国実) あなたたちの書いた記事で、メーカー
    は売り上げが左右され、倒産の危機に
    陥るとこだってある。その辺の事はどう
    お考えですか?
常子) どうとは?
国実) 私には信じられないんですよ。消費者
    のため、読者のためとうたってますが、
    得もないのに莫大な資金をかけて長期
    間商品試験なんて事をするって事がね。
    …あっ、得はあんのか。売れてますもん
    ねえ、雑誌。フフッ。世間では、時代の
    寵児ともてはやされてますが、本当の
    とこはどうなんですか? 結局はただの
    拝金主義者なんじゃないですか?
花山) 今日は取材は受けんと言ってるのが
    分からんのか?
    仕事の邪魔だ。帰りたまえ。
国実) ああそうですか。では、またの日に。
常子) あんなふうに私たちの事を見ている
    人がいるなんて。
花山) 気にするな。あんなやつの言う事を
    真に受けていたら身が持たんぞ。
常子) はい。

**********

「とと姉ちゃん」を楽しくご覧になっている皆様
は、この先は、華麗にスルーでお願いします。


動物園の件は、単に青葉が躾のなってない子
供で、要するに、「おばちゃまのうそつき!」と
いう常子がグサッとくるだろう言葉を言わせた
かっただけなのが見え見え。美子の言うとおり、
どう見たって、最初から主婦としては戦力外の
常子が、仕事と家庭の両立を悩むのがおかし
い。十分にできないもなにも、既に星野一人で
あの家は成り立っている訳で、常子が出しゃば
ったせいで平和が乱されているともいえるのに。
常子には君子もいるし、なんなら住み込みの家
政婦さんをもう一人雇えば、家事問題はクリア。
戦後だし、働き手は安くたくさんいたはずで、雇
ってあげたほうが親切なぐらいな状況だと思う。

でもまあ、星野と結婚する訳にはいかないから
ね~。いろいろと言い訳が必要なんだろうけど。

実在の人物とは関係ない「フィクション」だしね!
「暮しの手帖」をモチーフとして、散々利用して
おきながら、得意の今更今頃「フィクション」推し。
(ドラマがフィクションなのは重々承知だって!)

そして、電話一本で、印刷を止めるならまだしも、
確認せずに大事な原稿を廃棄する印刷所って。
もの知らずの「フィクション」って怖いわ、ホント!

昭和のゲスニックマガジン? 新聞記者の国実
の言い分の方が正しく思えるような描かれ方を
してきた「あなたの暮し」。国実のセリフ通りに、
脚本家自身がそう思ってるんじゃないの?って
思ってしまうぐらい、的を射たセリフに笑った!

結局はただの
拝金主義者なんじゃないですか?


うんうん。だよね~。そう思うよね。「あんなふう
に私たちの事を見ている人がいるなんて」って、
今まで気付いていなかった常子にビックリだよ!
間違いなく、拝金主義者に、見えてますから~!
いよいよ自虐ネタ? 視聴者の頭に浮かぶのは、
金歯で高らかにホッホッホ~と笑う常子の図…。
マネっ子の粗悪品「あなたの暮し」を、本家「暮し
の手帖」が訴える展開なら面白いのにね。フフッ。
「暮しの手帖」をマネした、拝金主義の女性の物
語ってことにすれば、納得できる気がするけどw


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