「とと姉ちゃん」第156回(最終回)~常子、夢の中でととに褒められる~の巻 | 日々のダダ漏れ

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「とと姉ちゃん」 第156回(最終回)
第26週 「花山、常子に礼を言う」
常子、夢の中でととに褒められる~の巻


「あなたの暮し」は、
長年の功績が認められ、
雑誌の最高栄誉といわれる、
日本出版文化賞を受賞したのです。

たまき) 常子おばさん、この度は受賞、
     おめでとうございます!
一同) おめでとうございます!
常子) ありがとうございます。
真由美) 「ありがとうは、私のセリフです。
常子) えっ?
真由美) 常子おばさんのおかげで、こ~ん
     なごちそうが食べられるんだもん。
常子) ああ…。
美子) いつになったら「花より団子」
    じゃなくなるのかしら?
鞠子) よっちゃんだってず~っと
    そうだったじゃない。
真由美) お母さんもそうだったの?
美子) どうして余計な事言うのよ。
鞠子) ごめんごめん。
(笑い声)
常子) では、そろそろ頂きましょうか。
一同) はい。
常子) 頂きます。
一同) 頂きます。
水田) あっ、常子さん、取りますよ。
常子) あ…ありがとうございます。
水田) 潤。こういう時にな、す~っと女性に
    気を遣えるかどうかが、モテるかどう
    かの、分かれ道だからな。どうぞ。
常子) ありがとう。
潤) あっ、そう。
水田) おい、真面目に聞いておきなさい。
    大事な事だぞ。なあ?
大昭) そう…ですね。
水田) まあ、この家に育てば、いやがおう
    にも身につく事になるか…。
たまき) どういう意味よ、それ!
鞠子) それじゃ私たちが無理やり
    やらせてるみたいじゃない。
水田) いや…違う違う、違う違う!
    ごめんごめんごめん…ごめん!
    ほら…謝ってよ。
大昭) 僕は謝りませんよ。
    言ってないですもの。
水田) 潤…怖いぞ。アハハハハ!
鞠子) もうから揚げしか食べてないんだから。


**********

常子) そうそう、水田さん。昨日言っていた…。
(誰もいない社内)
(1階に降りると人影。電気をつける常子)
常子) あの…。
(みかんを手でもんでいる男性)
竹蔵) やあ、常子。
常子) とと?
竹蔵) どうかしましたか?
常子) いえ…。少し驚いてしまって…。
竹蔵) そうですよね。突然こんなふうに現れ
    ては、驚くのも無理はありません。
常子) ととは、あのころのままですね。
竹蔵) 常子は大きくなりましたね。
常子) 大きくなったといいますか、年を取りま
    した。今ではととよりも年上です。とても
    ご自分の娘とは思えないでしょう。
竹蔵) いくつになっても、常子は僕の娘です。
常子) そうでしょうか。
竹蔵) そうですよ。ここが常子の作った
    会社なんですね?
常子) はい。
竹蔵) 案内してくれませんか?
常子) はい。喜んで。こちらは、商品試験を
    する場所です。今は扇風機の性能を
    調べる試験をしています。
竹蔵) 暮らしに役立つための、
    商品試験ですね。
常子) はい。47名の社員以外にも、テスター
    さんがいらっしゃって、150名ほどの方
    がこの会社に関わって下さっています。
竹蔵) そんなに大勢が?
常子) はい。とと。2階も見て頂けませんか?
竹蔵) はい。
常子) こちらです。もともとは、鞠子と美子と、
    それから、編集長の花山さんとと、4人
    だけで始めた会社だったんです。

(三姉妹で写っている写真を見せる常子)
竹蔵) 鞠子も美子も、立派になりましたね。
常子) はい。
竹蔵) よくぞここまで…。
常子) いろんな方と出会って、助けて頂き
    ました。皆さん一人一人のお力添え
    があったから、こうして…。とと?
竹蔵) ここまで来るのには…
    相当な苦労があったでしょう。
常子) ええ…まあ、平坦な道のりではなか
    ったですけれど。
竹蔵) 僕が常子に、父親代わりを託したた
    めに、随分と苦労させてしまったね。    
    すまなかった。
常子) そんな事はありません。とと。
    私、ととの代わりだから、
    「とと姉ちゃん」って呼ばれてるんです。
竹蔵) とと姉ちゃん…。
常子) はい。

(回想)
常子) 皆さんの、ととになります。
美子) じゃあ、とと姉ちゃんだ!


常子) 出版社を起こして、女の人の役に立つ
    雑誌を作りたい、って夢が持てたのも、
    私が「とと姉ちゃん」だからです。それに、
    鞠ちゃんもよっちゃんも結婚して、子供
    も3人授かって、今では8人で暮らす大
    家族ですよ。もう、毎日が、にぎやかで、
    楽しくて…。みんなと過ごすささやかな
    日常が、私の生きる糧です。私は、「と
    と姉ちゃん」でいられて幸せです。
竹蔵) 常子。
常子) はい。
竹蔵) 頑張ったね。

(常子の頭を撫でる竹蔵)
竹蔵) ありがとう。
常子) フフフフ。フフッ。(泣)

**********

(ベッドで目を覚ます常子)
(目標を書いた短冊を眺める常子)
(短冊を机の引き出しにしまう常子)

**********

昭和六十三年 夏
時は流れ、昭和63年。


常子) 行ってらっしゃい。
社員) 行ってまいりま~す。
社員) 行ってきます。
常子) 行ってらっしゃい。
一同) お帰りなさい!
常子) ただいま~。ご苦労さまです。
    ご苦労さまです。行ってらっしゃい。
    行ってらっしゃい。よろしくね。
(2階に上がる常子)
常子) ただいま戻りました!
一同) お帰りなさい!
常子) 行ってらっしゃい。
美子) とと姉ちゃん。
常子) はい。
美子) 確認お願いします。
常子) はいはい。
美子) それと…。
常子) うん。
美子) お客様よ。
常子) フフフ…鞠ちゃん。
鞠子) ちょっと、
    かんぴょう巻きの差し入れをね。
常子) いつもありがとう。
鞠子) 取材に出てたんでしょ?
    社長さん自らよく働くわねえ。
常子) 休んでる方が疲れちゃうのよ。
社員) 常子さん!
常子) はいはい。
社員) すみませ~ん!
    桜井先生の原稿なんですが、僕が
    テーマを間違えてお伝えしてしまっ
    ていたようで…。
常子) だったら一からやり直しじゃない!
美子) 気難しい方だから、
    応じて下さるかしら…。
常子) どうしたもんじゃろのぉ…。
社員) 取り急ぎ、
    先生にお詫びの電話を致します。
常子) あ~あ~! 電話じゃ駄目よ!
社員) へっ?
常子) お詫びだろうが原稿依頼だろうが、
    ちゃんとお目にかかってお伝えしな
    いと。先生には、私がお詫びに行っ
    てきます。行ってきます。

(駆けだしていく常子)
社員) 常子さん。
美子) とと姉ちゃん!
鞠子) あきれた。あれじゃ花山さんと
    やってた時と一緒じゃない。
美子) 花山さんも苦笑いしてるわね。

**********



小橋常子さん三姉妹 編集室の前で(昭和63年 東京)

**********

「とと姉ちゃん」を楽しくご覧になっている皆様
は、この先は、華麗にスルーでお願いします。


やっと終わった…。頑張ったね…私。頑張って、
見続けた、そして書いた。自分で自分を褒めて
あげたい~! …って感想が一番だなんて…w

最初から最後まで、このドラマに対して思うのは、
無理やり流行らせようとしていた…あのセリフ。

どうしたもんじゃろのぉ

そう。ず~っとこのドラマ、どうしたものかと思い
ながら見てきたような気がする。そしてとうとう、
最後まで、どうすることもできなかったし、どうに
もならなかった。どうにからなんかったかのぉ…。
まあ、どうにもなりようがなかったのは、スタジオ
パークでの脚本家、あさイチでのヒロインの話を
見たら納得してしまったけど。要するに、最初か
ら駄目だった。脚本家を、ヒロインを選んだプロ
デューサーの責任は重い。モチーフ、モチーフと
言い訳をして、宣伝に散々利用したモチーフとさ
れた人物、会社に対しての尊敬の念がなさすぎ
た事、史実を改悪して多大な誤解を与えた事…
NHKの幹部は、心から反省すべきだと思うよ…。

結局、子供の頃に、「ととの代わりになれ」と呪い
をかけられた少女が、ととに謝られ、褒められて、
ようやく呪いが解けた時にはおばあさんになって
いました…という、本当は怖い女社長残酷物語。

粗を探すつもりがなくても、粗がゴロゴロ転がっ
ていて、見ないフリをしたくてもできないドラマだ
った。聞くだけにしようと思っても、使われる言葉
がおかしくて、必ずどこかに引っ掛かってしまう。

朝ドラは始めに枠ありきのドラマ。普通のドラマ
なら、面白くなければ見なければいいで済む話。
毎日たった15分だけれど、朝ドラファンにとって、
それは半年にわたる、毎日の活力となるような、
楽しいひとときを期待してしまう枠でもあるのだ。

朝ドラの家族を、ヒロインを、応援し、見守って、
一緒に泣いたり笑ったり怒ったりしたいだけ…。
演技は下手でもいい。一生懸命が見たいだけ。
そして、ヒロインが…ドラマの中で成長していく
姿が見たいだけ。ただそれだけなんだけどね…。

子役の三姉妹、特に美子役の凛子ちゃんの可
愛らしさ以外、何一つ心に残らなかった。凄い
よ、こんなドラマを作ってしまうなんて。視聴率
が高いと言われてもねぇ…。視聴率は、ただの、
「関心率」だと思う。作品の良し悪しに関係なく。

文句を言ってもらえる内が花。関心を持ってもら
える内が花ですよ~NHKさん。…ちゃんとして!
これは大事な事なので、2回書いておきますよ。

ちゃんとして!

半年間、おつきあい頂きありがとうございました。
「とと姉ちゃん」の呪いは忘れて、「べっぴんさん」
でまた、お会いしましょう。お疲れ様でした(*^。^*)


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