「ひよっこ」 第155回
第26週 「グッバイ、ナミダクン」
プロポーズからの・・・
「家族みんなで歌自慢」！
あかね荘には、久しぶりに
コスモスの乙女たちが。
一同） うめぇ！
愛子） 優子さん、どうしてるかね。
みね子） ね～。
手紙・優子） 「乙女寮のみんな、
お元気ですか？ 突然で驚く
がもしれないけど、私…。」
女性） 優子ちゃ～ん！
優子） は～い。
手紙・優子） 「私、おなかの中に、
赤ちゃんができました。」
幸子） 生まれるの近ぐなった頃に
さ、秋田に応援に行がない？
優子んどごに。
みね子） え…いいね、それ！
愛子） すてき。
澄子） いいな、それ。
行ぐ行ぐ、絶対行ぐよ、おれ。
豊子） 賛成です。
幸子） うん。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜管理人室＞
（みね子の声） え～楽しみだな。
世津子） 楽しそう。
富） そうね。
（お裾分けのナポリタンを
食べている富と世津子）
世津子） ん？
富） 世津子ちゃんは、好きなものは
最初に食べる？ 最後に食べる？
世津子） えっ？ あぁ、最後かな。
あっ、富さんは？
富） 最初に頂くわ。最初の一口で。
女はね、好きなものは
取っておいちゃダメ。
誰かに、取られてしまうのよ。
世津子） あ～！
（世津子のウィンナーを取る富）
世津子） なるほど、肝に銘じておきます。
（取られたウィンナーにかぶりつく世津子）
世津子） ウフフフ！
富） う～！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜漫画家たちの部屋＞
啓輔） う～ん、うまいちゃ。祐二。
祐二） ありがとう、啓輔。
（１本のウィンナーを分け合って
食べる祐二と啓輔）
啓輔） あっ！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
澄子） あ～おれ、報告があって。
みね子） ん？
澄子） あっ、豊子には、こないだ
会って話したんだだげんじょ。
ばあちゃん、田舎に帰りました。
幸子） えっ？
みね子） そうなの？ 何で？
澄子） 東京に慣れながったみだいで、
ばあちゃん…。
ちょっと、打ぢのめされました。
愛子） そう…。
豊子） …で、こごからが
次の展開なんですけんど。
澄子） 何だこれ…。
豊子） 澄子はばあちゃんと暮らすため
に、寮を出てアパートで暮らした。
んで、今は必要はなぐなったけど、
寮はいっぱいさなって入れねえ。
澄子） それが何だよ？
豊子） 実は私、寮を出て、
自分で暮らしたいなって思ってで。
澄子） おう…で？
豊子） さっき、お願いしたんです。
こごの、２号室に、
私と澄子が引っ越します！
愛子） えっ？
みね子） そうなの？
豊子） はい。
澄子） え～！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
ここに来て新展開ですね。
そして、谷田部家では…。
（机に向かい、手紙を書いているちよ子）
手紙・ちよ子） 「お姉ちゃん、
どうしよう…。どうしたらいい？」
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（ちよ子からの手紙を読むみね子）
お姉ちゃんへ
お姉ちゃん、どうしよう、
とても困ったことが起きました。
日曜日にテレビでやっている
「家族みんなで歌自慢」という
番組を知っていますか。
それに誰にも内緒で応募しました。
そしたらなんと当選しました。
当選したら家族みんなで
東京に行けると思って。
でも、当選したのはいいんだけど、
肝心の東京に行くためのお金は
どうしたらいいんだろう。
とてもお父ちゃん、お母ちゃんには
言い出せません。
なにかいい考えがあれば教えてください。
どうか助けてください。 ちよ子
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
鈴子） 何が書いてあったの？
妹さんからの手紙。
みね子） それがですね。
「家族みんなで歌自慢」、
あんじゃないですか、
日曜日にやってる。
元治） あぁ、あの家族で出てきて歌う
やつだろ。あれ泣けるんだよな～。
秀俊） えっ？ それが？
みね子） ちよ子、申し込んだんですって。
そしたら、家族で、みんなで東京行
けっかなとか思って。そしたら当選
したらしいんですよ！
一同） え～！
省吾） えっ？ で？
みね子） そこがまだ子供なんですけど…
大変じゃないですか。そんな家族み
んなで東京行くって。で、泊まってっ
て。お金かかんじゃないですか、す
んごく。で、当たったのに、どうした
らいいか分かんなくて。でも、行きた
いし、みんなに話せないし。私に相
談してきたんです。
秀俊） かわいいね～。
省吾） で、どうすんだ？
みね子） 実は、いざっつう時のために、
大事に大事に大事に取っておいた、
お金があったんです。
（回想）
みね子） あ…。
（タンスの中から靴下を出すみね子）
ん？ 靴下？
何、何？ みね子！
（回想）
茂） みね子。
みね子） ん？
茂） １万入ってる。持ってげ。
本当に困った時のために取っとげ。
茂） お～もう入れちまうのか？ ハハハ！
みね子） それ送ってやりました。
鈴子） へぇ…そう。
省吾） いいじゃないか、みね子）
みね子） はい。
元治） えっ？ じゃ、何？ みね子。
「家族みんなで歌自慢」出んの？
みね子） はい！
省吾） お～！
みね子） でも、工場でコーラスやって
たんで、大丈夫ですよ。
（笑い声）
みね子） で、あの…そこで皆さんに、
一つ、お願いがあんですけど。
省吾） ん？ 何だ？
鈴子） 何？ 言ってごらん。
みね子） 谷田部家の、
夢っつうのがありまして。
（回想）
みね子） すずふり亭？
美代子） すてきだね、これ。
実） それは宝物だ。
いつかみんなで行げだらいいな。
ちよ子） みんなで行ぐの？
東京さ行ぐの？
進） 東京さ行くの？
みね子） 「いつか」だよ、いつか。
ちよ子） 何だ～。
進） 何だ～。
みね子） だからそのあと、みんなで
来られたらって思うんですけど…。
鈴子） もちろん、大歓迎よ。
省吾） お～それは楽しみだな。
元治） 任せろ、みね子！
秀俊） うん。
みね子） ありがとうございます！
元治） えっ？ 何歌うの？
みね子） 内緒です。
元治） え～？ じゃ俺もさ、家族って
ことで一緒に出してくんない？
変なおじさんってことでさ。
みね子） ダメです！ 変なおじさん
はもう既に一人います。
元治） あっ、そうか。
省吾） いたいた。
（笑い声）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（裏の広場でにんじんの皮を
むいているみね子と秀俊）
秀俊） みね子。
みね子） ん？
秀俊） 俺たちさ。
みね子） うん。
秀俊） 結婚しよう。
みね子） うん…。
みね子） え…？
みね子） うん。うん！
結婚しよう！
秀俊） うん。
秀俊・みね子） フフフ！
秀俊） は～よかった。
幸せになろう、ずっと。
みね子） うん。
秀俊・みね子） ハハハ！ アハハハハ！
みね子） 大好きだよ。
秀俊・みね子） アハハ！
みね子） フフフ！
幸せもんだなぁ、私。
秀俊） 俺も。
みね子、よかったね！
おめでとう。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
さて、谷田部家が
「歌自慢」に出る日が来ました。
ちよ子） いくよ。
進） うん。
（小屋に鶏とひよこを入れる２人）
ちよ子） お留守番よろしくね。
茂） うまくいったが？
ちよ子） いった。
進） いったいった。
実） あっ、鍵、ちゃんと閉めだが？
美代子） 大丈夫。
茂） 一家全員で出がけるなんて、
何年ぶりだ？
ちよ子・進・美代子） んだね。
進） 宗男さんと滋子さんは？
ちよ子） 駅で合流だ。
美代子） うん。
ちよ子） じゃ、みんないい？
練習しながら行ぐよ。
美代子） んだね。
ちよ子） せ～の！
何を歌うんでしょうね。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜テレビ局のスタジオ＞
スタッフ） 皆さん、こちらです。
スタッフ） お願いしまーす。
宗男） うわ～！ うわ～！
みね子） 本物だ。すご～い。
宗男） おっ、おっ、おっ！
実） 宗男！
美代子） あっ、あんな奥まで。
ちよ子） 谷田部家のみんな集合！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（円陣を組む一同）
ちよ子） 行ぐよ、みんな。
一同） うん。
ちよ子） 頑張っぺ！
一同） オ～！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（うさぎさんチームの歌を見ている一同）
ちよ子） みんな、緊張しねえで、
自信持っていぐよ。
進、お姉ちゃんがポンとただい
だら、おっきな声で言うんだよ。
わがったね。
進） わがった。
ちよ子） そしたら宗男さんだよ。
宗男） はい！
ちよ子） じいちゃん、大丈夫け？
茂） ん？ （裏返った声で） うっ、うん。
（笑い声）
実） 楽しくやっぺ。谷田部家らしく。
みね子） んだね。
美代子） んだね。
滋子） んだなぁ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
水原） さあそれでは次のタヌキ
さんチームにまいりましょう。
藤原） はい、タヌキさんチームは、
茨城県奥茨城村から…。
みね子） 何でタヌキなんだ？
藤原） 谷田部茂さん、実さん、
美代子さん、進君、みね子さん、
ちよ子ちゃん、そして叔父夫婦
の小祝宗男さん、滋子さんの
チームです。
水原） ようこそ、タヌキさんチーム。
お～！ かっこいい髪型の青年
がいますね。お話伺いましょう。
お父様、谷田部実さん。
実） あっ、はい。
水原） 一言でいうと、
どんなご家族ですか？
実） どんな？
どんな…えっと…あの…。
最高の、世界一の家族です。
自慢の家族です！
水原） 世界一とおっしゃった。
藤原） すばらしいですね。
水原） 今日は、
何を歌って下さいますか？
ちよ子） あっ！
「涙くんさよなら」を歌います。
水原） それでは、お願いします。
（拍手）
進） 涙く～ん！ さようなら～！
宗男） イェイ！
グッバイ ナミダクン！ フォ～！
谷田部家） ♪涙くん さよなら
さよなら 涙くん
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
好きなものはいつ食べるか問題…私の答は、
分割できるかぎり、最初と、最後に食べる！
ブドウやイチゴのように一粒しかない場合は
やっぱり最後に食べる…かな？ 最後に好き
な味で終わりたい、幸せ気分でいたいので。
女でも男でも、好きなものというか、本当に
欲しいと思ったものは迷っちゃダメかもね。
後で手に入れようなんて思ってると、他の
誰かにあっさり取られてしまったりするしｗ
愛すべき乙女たち…いつのまにかナレでは
コスモスの乙女たちと呼ばれていたけれど。
優子さんはおめでた。そして豊子と澄子は
あかね荘で一緒に暮らす事に。嬉しいけど、
だったらもっと早くから合流してくれたらよ
かったのに～。世津子さんの話なんかより、
澄子と豊子との絡みが、話が見たかったよ。
奥茨城を出る時に茂にもらった１万円をど
うするのかと思っていたけど、こうきたか。
みね子に困った時はこなかったけど、ちよ
子の困ったに、家族の願いをかなえるた
めに使わせるわけね。まぁ…アリかな？
ちよ子の可愛さに免じて許す！ ハハハ。
ヒデのプロポーズシーンは、萌えはないけ
ど今までの２人の流れとしてはよかった。
みね子はなんてったって、２度目の恋だし、
もしかしたらヒデより恋愛では先輩かもし
れないし（そこんとこどうなの？ヒデ！）。
プロポーズは自分から…は死守したもの
の、告白も、キスも、みね子がリードする
の図。結婚したら、きっとかかあ天下だね。
おめでとう、みね子！ おめでとう、ヒデ！
（萌え感はなかったけど２人の事は好き）
基本的に、ひよっこの空気感、登場人物
みんな大好きだったんだけど、最後の最
後になんだかテンションがさがってしまっ
ている自分がいて、それがとても残念で。
脚本に期待していただけに、いろいろと、
いろいろと（２回言うｗ）、不満がなくはな
いのだけれど…。ヒロインの架純ちゃん
はもちろんのこと、キャスティングされた
役者さんたちの演技力、人柄に、随分と
助けられたドラマだった（後半は特に）と
思う。前半の回想シーンを見たりすると、
やっぱり何だか泣けてくるんだよねえ…。
あさイチのプレミアムトークのゲストが有
村架純ちゃんで、彼女の頑張り、彼女の
人柄が伝わってくればくるほど、もっとも
っと、輝かせてあげてほしかったなぁと…。
でも、前半の貯金、架純ちゃんの魅力で、
いろんな不満には目をつぶろうと思えて
きたのも確か。大好きな人たちだけを見
ていよう、幸せを、喜んであげようって…。
泣いても笑っても、あと１回！ ひよっこの
愛すべき人たちを見守ってあげなくちゃ。
大好きな気持ちで終われたらいいよね♪
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