「スカーレット」第137回~ゼロやない。ないに等しいけど、合う可能性はある | 日々のダダ漏れ

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「スカーレット」 第137
第23週 「揺るぎない強さ」

ゼロやない。
ないに等しいけど、合う可能性はある

 

 

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<夜・川原家>

八郎) 遅なった。ごめんごめん。

喜美子) 次世代展な、残念賞でした。

八郎) そうかぁ…。

喜美子) 直子も百合子も来てたんやけどな、

 帰ってしもた。武志はアパートや。

八郎) 来ぇへんの?

喜美子) 話があんねん。上がって下さい。

 

**********

 

喜美子) この前初めてな、武志の部屋行

 ったで。たこ焼き焼いて、一緒に食べた。

 そん時女の子がおってな。研究所で働い

 てる、石井…真奈さん。

八郎) そういう話?

喜美子) えっ?

八郎) 武志が結婚とかそういう…!

喜美子) あ~それやったら楽しかったな…。

八郎) いやいや楽しないでまだ若いで。

喜美子) 何か飲む? 飲もか。なっ。

八郎) えっ?

喜美子) あっ、おなかすいてへん?

 カレー作ったんや。

 

**********

 

<アパート>

(後片付けをして電気を消す真奈)

(ベッドに武志)

武志) 門限過ぎてるんちゃう。

真奈) 起きてたんですか。

武志) 門限ある言うてたやん。

真奈) 今日は芽ぐみんとこ

 泊まる言うといたから…。

武志) あ…帰らんでええの?

 ほな、泊まっていきぃや。

真奈) えっ…。

武志) いや! 

 あ、いや…あ…送っていくわ。

 今何時? 9時過ぎてるんちゃう?

 送っていくわ。

真奈) あ…あ…ええですええですそんな。

武志) 送っていくよ、芽ぐみんとこ?

真奈) 寝てて下さい。

武志) ええて。

真奈) 寝とき、戻って。ふらふらやんもう。

 戻って戻って、。寝とき寝とき。

(躓いて、一緒にベッドに倒れてしまう真奈)

真奈) あ…。

武志) あ…。

真奈) 検査入院するんやろ。

 所長さん、言うてた、聞きました。

 何や分からんけど、しっかりして下さい。

 大事にして下さい。ほな、失礼します。

 あっ、次世代展はまた来年頑張りぃ。ほな。

(出て行く真奈)

(ベッドの上でポカンとした武志)

武志) あ…。

(戻ってくる真奈)

真奈) (小声で)失礼します…。

 あの…すみません…。

 ほな…失礼します。

(忘れていたコートを手に、出ていく真奈)

武志) ハハ…ふぅ。

 フフフッ。

 

**********

 

<川原家>

八郎) どっこいしょ。

喜美子) ジョージ富士川先生。

八郎) 今日な、名古屋のでっかい本屋

 さんの店頭にぶわ~並んどった。

喜美子) へえ~。本出さはったんや。

(左のページに、ジョージ富士川の絵と言葉)

喜美子) ふ~ん。

(右のページは真っ白)

喜美子) 「Today is my day, so I」…。

八郎) 喜美子。喜美子ぉ。

喜美子) うん?

八郎) 訳した方読んだら?

喜美子) そやな。

 「今日が、私の1日なら、

 私は、なになにだろう」。

 右は真っ白やねんな。

八郎) うん。

(ページをめくる喜美子)

喜美子) 「今日が、君の1日なら、

 君と、なになにだろう」。

(次のページには「今日が友達の1日なら、

 友達と・・・だろう」と書いてある)

喜美子) いろんな1日が書いてあんねんなあ。

八郎) うん。武志にあげよう思て。

喜美子) うん。

八郎) 次世代展のお祝いや。

喜美子) 残念賞な。

八郎) ああ。フフッ。イラストの色使いが、

 ジョージ富士川先生らしい。武志も気に

 入るんちゃうか。

喜美子) うん。

八郎) なあ、実演会やってもろたん

 覚えてるやろか。

喜美子) どやろ…。

八郎) あの時武志が熱出したからなあ。

 めったに熱なんか出さへんから焦ったわあ。

 学校あがってからもきちんと、毎日行ってた。

 風邪も全然ひかへん、ほんま丈夫な子やった。

喜美子) 堪忍な。病気になってしもた。丈夫や

 思うてた子が、病気になってしもたんよ。

八郎) フッ、なに謝ってんの。

 うん? 何や、病気て。

喜美子) 武志は、誰にも言いたない言うてる。

 ほやから、武志の前では、知らんかったこと

 にしてほしい。

八郎) いや、本人が、言いたない言うてる

 もんを何で喜美子が言うねん。

喜美子) このままやと、

 3年から5年や言われた。

 そういう病気や。慢性骨髄性白血病いう。

八郎) たこ焼き食べた言うたやんな?

 なあ? 僕も行ったよ。

 僕も行ったって武志の、アパート。

 く…口からな、タコ飛び出すぐらい、

 男3人でゲッラゲラ笑て

 武志もゲッラゲラ笑て…。

喜美子) ハチさん。

八郎) よう笑てたで、あいつ…。

 えっ? うん? 元気やん。

喜美子) ハチさん。

八郎) あいつはものすごぉ元気やん。

 元気やん!

喜美子) ハチさん。

八郎) ありえへんて。

喜美子) 聞いて下さい。

八郎) ちょっと待てちょっと待て…。

喜美子) ハチさん! 

 しっかり聞いて下さい。聞いて下さい。

(奥の部屋へ行く喜美子)

(戻ってきて、八郎に書類を渡す)

喜美子) 骨髄を移植する治療法があんねん。

 その骨髄を提供してくれるドナーいうやつが

 必要なんや。武志と、HLAいう白血球の型

 が合うかどうか、検査してほしい。

 うちもやる。ハチさんもお願いします。

八郎) 検査…?

喜美子) 型が合うかどうか、調べんねん。

八郎) 型が…。

 合わへんことがあるんか。

喜美子) 親は…。

 親と合う確率は、1%もないらしい。

 よかったやん。ゼロやない。

 ないに等しいけど、合う可能性はある。

 

**********

 

<病室>

武志) へえ~こんなんお父ちゃんが。

喜美子) うん。武志に、

 渡してくれって置いてった。

武志) 名古屋帰ったん?

喜美子) うん、明日仕事やからな。

武志) ふ~ん。

(ジョージ富士川の絵本を開く武志)

武志) 「今日が私の1日なら、私は…」。

喜美子) 「今日が私の1日なら」、何する?

武志) お母ちゃんやったら何?

喜美子) 陶芸やな。

武志) つまらんなあ、そればっかりやん。

喜美子) ほな何すんねん。

武志) 何しよかなぁ…

 何や、すごいことしたいな。

喜美子) ほう。

武志) 何か…。お母ちゃん、なに

 そんなようけお菓子持ってきて。

 俺そんなん食べんで?

喜美子) お母ちゃんのや。

武志) 遠足かよ。

 で、いつまでいるん?

(ノック)

山ノ根) 川原さん。

喜美子) は~い。

山ノ根) 検査室へどうぞ。

武志) はい。

(ベッドから降りる武志)

喜美子) お母ちゃんも、一緒に行ったろか。

武志) ええて、お菓子でも食うとけや。

喜美子) ええやんええやんもう…。

 あっ、すんません…。

(同じ部屋の患者が戻ってくる)

智也) 1回寝るわ。

理香子) あっ、そうしよか。

(いつか待合室で震えていた少年智也。

智也) よいしょ…。

理香子) あっ、これ預かろう。

智也) ああありがとう。

理香子) うん。

智也) ああありがとうありがとう。

(お菓子を手に近づく喜美子)

喜美子) これ、よかったら。

智也) ありがとうございます。

理香子) すみません。

 ありがとうございます。

喜美子) お世話になります。

智也) お願いします。よかったな。

理香子) かわいらしいな。

智也) うん。また食べるわ。

理香子) 後で食べる?

智也) うん。

 

**********

 

翌日、喜美子は骨髄移植のための

適合検査を受けました。

 

(ノック)

看護師) はい、どうぞ。

喜美子) 失礼します。

 

**********

 

看護師) じゃあ、

 しっかり押さえといて下さい。

八郎) はい。

 

八郎も続けて受けました。

 

**********

 

抗がん剤の量を増やしたことで、

武志は吐き気がひどくなり、

食欲も落ち込んでしまいました。

 

(ほとんど残した昼食)

 

**********

 

体調が安定するまで、

入院を続けることになりました。

 

(付き添う喜美子)

 

**********

 

(待合室に八郎)

(大崎が来る)

大崎) あ…すいません。

 お待たせしました。

 

**********

 

<診察室>

大崎) 病気のことはお父さんには言いたくない。

 川原さんのところは、陶芸一家なんですよね。

 僕は医者一家なんですよ。業種は違うけど、

 どう距離を取っていいのか、分からなくなるの

 は同じかもしれない。時には親子で、時には

 ライバルで…時には、親友にもなれる。

八郎) ハハッ…いいですね、親友。

大崎) 病気は、つらいこともたくさんありますが、

 泣きたくなるような素晴らしい出来事も、

 いっぱい起きます。

 

**********

 

<病室>

(深野の葉書を見ている武志)

(青の濃淡が渦巻く幻想的な絵)

(顔を上げ、窓を見る武志)

(窓辺に立ち、ガラスに流れる

 雨のしずくを見つめる武志)

 

**********

 

<冬晴れの日>

武志) これ。書いた。

(ジョージ富士川の絵本を受け取る喜美子)

喜美子) 見てええの?

武志) ええよぉ。

 あっ、でも後でな? 帰ってから見てや。

喜美子) 分かった。

武志) うん。

 ほんでな、お父ちゃんにも言うてええよ。

喜美子) えっ。

武志) みんなにも言うてぇや、俺のこと。

喜美子) ええの?

武志) うん。

 会いたい。みんなに会いたい。

 力もらいたい。

喜美子) 分かった。

武志) おう。

喜美子) おう。

武志) フフフッ。

 

**********
 

可能性は1%もない。そう聞いて、「よかった」と、

ゼロじゃなくてよかったと…思える人でありたい。

99.9%負けると言われても、0.01%で勝てるかも

しれない。可能性はゼロではない。ゼロじゃない

ことを信じる。諦めない。奇跡が起こるとしたら、

最後まで諦めなかった人に、訪れるのだと思う。

 

よかったやん。ゼロやない。
ないに等しいけど、合う可能性はある。

 

常治の病気の話を聞けなかった喜美子と、それ

を告げた八郎の、あの日が逆転して再現される。

 

八郎は確かに武志の父親だけど…喜美子の夫

ではないんだよね。それはやっぱり大きな事実。

喜美子の告知の順番は妥当だと思う。親として

同じようにショックを受けることが分かるからこそ、

八郎に話が出来るようになるまで、時間が必要。

「揺るぎない強さ」を持つために、人それぞれに

必要な時間、タイミングがある。冷静になること。

やるべきことを冷静に判断できるようになること。

大事だよね~。喜美子はやっぱり男性脳かもね。

 

会いたい。みんなに会いたい。
力もらいたい。

 

武志の気持ちが動いた。きっとまた、誰にも会い

たくないと思う時も来るかも知れない。それでい

い。会いたくなったり会いたくなかったり、揺れ動

くのが人間だもの。でもきっと、武志が大好きな

人たちの思いは、武志に力を与えてくれるはず。

毎日辛い。でも、目が離せない。喜美子の人生、

しっかり見守るよ。可能性はゼロじゃないから!

 

 

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