「おちょやん」第102回~ケンカするほど仲がええんやて | 日々のダダ漏れ

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「おちょやん」 第102
第21週 「竹井千代と申します」
ケンカするほど仲がええんやて

 

 

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<京都>

 

(回想)

当郎) 僕は、竹井千代と

 やりたいんですわ。

 

男の子) お母ちゃん行ってきます。

女の子) お母ちゃん行ってきます。

女性) はい行っといで。

 

(回想)

長澤) どないな人生やったんや・・・。

 私も、竹井千代に会うてみたなった。

酒井) お任せください。この酒井がすぐ

 にでも、見つけてご覧に入れます。

 

(路地に潜んだプロデューサーの

 酒井と、演出助手の桜庭)

酒井) ほんまにこの家なんやろうな。

桜庭) ほんまです。出てくるとこ

 見たて、受付のミヨちゃんが。

酒井) ミヨちゃん?

(戸が開く音)

千代) 宿題持った?

春子) うん。

千代) ほな気ぃ付けて。

春子) 千代おばちゃん、

 今日はお仕事行けへんの?

千代) 栗子おばあちゃん

 まだちょっと具合悪いやろ。

 今日は休ましてもらうわ。

春子) ほな私も。

千代) 何言うてんの。はよ行かな。

春子) 行ってきます。

千代) 行っといで。

(入り口に、「上田」の表札)

酒井) あの・・・。

 竹井・・・千代さんでしょうか?

千代) いや、違います。ごめんやす。

酒井) 何や、人違いやないか。

桜庭) けどさっき、あの子が、

 千代言うてましたけど。

酒井) あっ・・・。

 

**********

 

(戸をたたく音)

酒井の声) 竹井さん! いろいろご事情

 はおありとは存じますが、少しだけ、話

 を聞いていただけませんでしょうか。

 竹井さん! 竹井さん!

(戸をたたく音)

酒井の声) 竹井さん! 竹井さん!

栗子) 朝から何の騒ぎやの。

(戸をたたく音)

酒井の声) 竹井さん!

(戸をたたく音)

(奥の部屋から顔を出す栗子)

 

**********

 

(ちゃぶ台に並べた酒井と桜庭の名刺)

千代) ほんで、

 お話いうのは何だすやろ?

酒井) 実は、花車当郎さんから、

 あなたのことを伺いまして。

千代) ご活躍だすな。昔、いっぺん

 だけ防空壕でお会いしました。

酒井) 単刀直入に申し上げます。

 ラジオドラマに、ご興味はおありで

 しょうか?

 

**********

 

(ふすまを閉めた奥の部屋に栗子)

千代の声) そないなことだしたんか。

 

**********

 

酒井) 脚本の長澤先生は、是非一度

 あなたに、お会いしたいと言うてはり

 ます。いかがでしょうか?

千代) お断りいたします。

(頭を下げる千代)

酒井) このラジオドラマは、

 全国で流れるんですよ。

千代) うちはもう、役者をやるつもり

 あれしまへんよって。今は近くの

 料亭で仲居さしてもろてます。

 わざわざ来てくれはりましたのに、

 ほんまに申し訳あれしまへんの

 だすけどな。

酒井) 残念やなあ・・・。

 

**********

 

<路地>

桜庭) ほんまに残念思てはります?

酒井) 何が?

桜庭) これで箕輪悦子でいけるて

 思てはんのと違いますか?

酒井) そらそやろ。

 箕輪悦子の方がええて、100人

 おったら100人ともそない言うわ。

桜庭) まあ、そうですね。

酒井) せやけど、残念や思たのも、

 嘘やあれへん。あないやわらかい

 声、いや、言葉遣いやな・・・。

 久々に聞いた気ぃするわ。

 ほんまちょっと残念やわ。

 

**********

 

(部屋で、三味線を弾いている栗子)

千代の声) 栗子さん。

(ふすまを開ける千代)

千代) 具合どないだす?

栗子) うん、何やええみたい。

 明日は、仕事に出るわ。

千代) そらよろしおました。

 お昼なんぞこしらえましょか?

栗子) ええのんか、断ってしもて。

千代) うちはもう、

 金輪際役者はやりまへん。

栗子) 堪忍。

 余計なこと言うてしもたな。

 

念のために、

おさらいしときましょう。

この人は、栗子さんいうて、

まだ千代ちゃんが9つの時に、

テルヲが連れてきた、新しい

お母ちゃんです。

 

(回想)

テルヲ) この人が今日から、

 お前のお母ちゃんや。

 

(回想)

栗子) うちはテルヲさんとこの子と、

 家族3人で暮らしたいねん。

 

(回想)

ヨシヲ) 姉やん! 姉やん! 姉やん!

 

♪(三味線の音)

(弦が切れる音)

栗子) あっ!

 

もうあれから随分、たつんやなあ。

 

**********

 

春子) ほんでな、キヨシのあほにからか

 われてな、ユキちゃん泣いてしもてん。

 田中先生に言いつけたってん。ほした

 ら先生、ケンカするほど仲がええんやて。

 キヨシ君は、ユキちゃんのこと好きなん

 やなあて。けど、好きやったら何でから

 かうの? けったいやんなぁ。あんたら、

 私のこと好きなんかて。あっ、タロウと

 ケンジとマサオは、いっつも私のことか

 らかいやる、あほの3人組なんやけどな。

 ほしたらタロウが急にな・・・。

千代) ちょっと待ってちょっと待って。

 登場人物多すぎてよう分かれへんわ。

 春ちゃん学校楽しそうでよろしな。

春子) 勉強以外はな。

 せや、千代おばちゃんは?

 学校好きやった?

千代) うちはな、

 学校行かれへんかってん。

 どっかの誰かさんのせいでな。

栗子) あてのせいちゃうで。

 みんなテルヲさんが悪いんや。

 あてかて、あんたのお父ちゃんに

 だまされたんやで。

千代) ほんでもちょっことくらい

 かわいそやなあ、学校行かして

 あげたいなあて思うのが、親心

 なんと違いますのんか?

栗子) 今更そない昔のこと

 言われてもなあ。

千代) 何年たったかて、あの時の

 恨みは忘れられへん。

栗子) せやさかい謝ったやろ。

千代) まだまだ足れしまへん。

 もっと謝ってもらわな。

花子) 2人は仲よしなんやな。

栗子・千代) どこが。

花子) せやかて先生が、

 ケンカするほど仲がええんやて。

栗子) 生意気言うてんと、

 食べ終わったら宿題すんねんで。

(大根の煮物をパクッと食べ、笑う春子)

栗子) (咳き込み)

千代) だんないか?

栗子) だんない。

千代) 春ちゃんお水汲んできて。

春子) うん。

栗子) だんない・・・。(咳き込み)

春子) おばあちゃんだんない?

栗子) だんない。(咳き込み)

 

**********

 

1年前

 

1年前、千代ちゃんが

家を出たあの日・・・。

 

(寺の門で、雨宿りをしている千代)

(傘をさした和服の女が近づく)

栗子) えらい久しぶりやなあ。

(顔を上げる千代)

栗子) 分かるかいな?

千代) あんた何でここに・・・。

栗子) あんたのこと捜しに来たん

 やがな。何やねんな、そない、

 ぬれネズミみたいになって。

千代) うちに何の用だす?

(背を向ける千代)

栗子) 一緒に来てくれへんか。

 今京都に、いてんねんけどな。

 春子の面倒、見てやってほしい。

 あんたの姪や。

(栗子を見る千代)

 

**********

 

(栗子と並び、路地を歩く千代)

栗子) ここや。

 春子、今帰ったで。

春子) おばあちゃん、お帰り。

栗子) 遅なってしもて堪忍な。

春子) ううん。お向かいの吉田さん

 とこで、遊んでもろてたさかい、

 大事あれへん。

栗子) そうか、明日お礼言うとくわな。

(千代を見るおさげ髪の女の子)

栗子) 春子の伯母さんやで。挨拶し。

春子) 水野春子と申します。

 よろしゅうお願いします。

(千代もお辞儀をする)

 

**********

 

(あがりこまちに座った千代)

春子) なあおばちゃん。

 お母ちゃんの・・・お姉ちゃん?

栗子) 春子・・・

 ちょっと大事な話があるさかい、

 あんたははよ寝なはれ。

春子) は~い。

(奥の部屋に入り、ふすまを閉める春子)

(千代に向き直る栗子)

栗子) 昔・・・あんたにしたこと謝ります。

 どうか許したって。

(畳に両手をつき、頭を下げる栗子)

栗子) あては、あんたから、

 生きる場所奪てしもた。

 家族、奪てしもた・・・。

千代) テルヲもヨシヲも亡うなって

 しもた。あんたのせいでうちの

 人生めちゃくちゃや。

栗子) あんたにな、あの子の面倒、

 見てもらいたいんや。

千代) 虫のええこと言わんといて。

栗子) あの子、戦争で両親とも亡くして

 しもてな、もう身寄りは、あてしかいて

 へんねん。けどな、あてはもう年や。

 それに体の調子も、あんまりええこと

 あれへん。このまま一人、あの子を残

 していくことは、でけへん。

千代) 何やねんなみんな・・・。

 あの子も灯子も、戦争で家族

 亡くして、一人になってしもた? 

 さみしかったて?(涙)

(はなをすする音)

千代) ずるいわ・・・。

 うちはもっと前からずっと一人やった!

 誰も面倒見る人いてへんねやったら、

 奉公にでも出したらよろし。

 うちを追い出した時みたいに。

(ふすまを開ける栗子)

(泣きじゃくる春子を抱き締める栗子)

栗子) 春子・・・春子・・・。

(駆け寄る千代)

千代) 堪忍・・・堪忍やで・・・。

 うちなんちゅうこと・・・。

 堪忍してな・・・。

 

**********

 

家を出た千代に声をかけたのは・・・あの栗子。

千代を捜していたと。小さい頃の千代にそっく

りな女の子は栗子の孫で、千代の姪だという。

なるほど、これは最近巷でささやかれている、

紫の・・・いや花籠の人は栗子説もありそうな気

がしてきたよ。むしろ、そうあるべきだとさえ・・・。

 

千代に昔のことを謝る栗子。謝られたからとい

って、すぐに許せるわけじゃないけれど・・・謝っ

てもらわなければ始まらない。思いをぶつける

ことから始めないとね。本音が言えてよかった。

 

何やねんなみんな・・・。
あの子も灯子も、戦争で家族
亡くして、一人になってしもた? 
さみしかったて? ずるいわ・・・。
うちはもっと前からずっと一人やった!
誰も面倒見る人いてへんねやったら、
奉公にでも出したらよろし。
うちを追い出した時みたいに。

 

うんうん。そうだよね。たった9歳で、独りぼっち

にされた。捨てられた。追い出されたんだった。

ずるいずるいずるい・・・。言いたくもなるよホント。

でも、目の前で泣いている女の子、たった一人

の身内を見捨てられるわけがないのも・・・ホント。

 

千代) 何年たったかて、あの時の
 恨みは忘れられへん。
栗子) せやさかい謝ったやろ。
千代) まだまだ足れしまへん。
 もっと謝ってもらわな。

 

1年後、こんな風に、言えるようになったんだね。

ケンカするほど仲がいい。ケンカができる仲に

なれた。よかったね~千代。栗子エピで千代が

救われる日が来るなんて・・・。グッジョブです!

 

 

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