「虎に翼」第3回~第1週「女賢しくて牛売り損なう?」 | 日々のダダ漏れ

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「虎に翼」 第3回

第1週「女賢しくて牛売り損なう?」

 

 

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寅子) 今、お弁当を届けに、教室に

 お邪魔して聞こえてきたんですが、

 女性は、無能力者と。

穂高) 続けて。

寅子) それは、女性が無能と

 いうことでしょうか?

 

**********

 

桂場) そうではない。

 結婚した女性は、準禁治産者と

 同じように、責任能力が制限さ

 れるということだ。

寅子) いえ、ありますよ、責任能力。

 私の家では、家のことは、お金の

 ことから何から何まで全て母が

 責任を持ってやっておりますが。

(小バカにしたような笑い声)

優三) 法律上ではそうなんだよ。

 民法第1編総則第14条、「妻が左

 に掲げたる行為を為すには、夫の

 許可を要する・・・受くることを要す。

 1、第12条、1項」・・・。

桂場) 「財産の利用、負債、訴訟行為、

 贈与、相続、身体に羈絆(きはん)を

 受くべき契約、つまり、雇用契約を結

 んで働くこと」、これらのことを妻が行

 う場合は、夫の許可が必要であると

 いうことだ。

寅子) はて?

桂場) はて?

寅子) それはつまり、どういう意味

 でしょうか? 母は法律を守ってい

 ないということですか?

桂場) そうとはならない。

 民法第4編、親族、第804条1項に、

 「日常の家事については、妻は夫の

 代理人と看做(みな)す」とある。家

 を切り盛りすることに、いちいち夫の

 許可を得る必要はない。

寅子) それでも母は、無能力者と

 いわれるのですか?

(小バカにしたような笑い声)

桂場) 何がおかしい? 

 彼女は分からないことを、

 質問しているだけだが?

学生) 申し訳ありません。

優三) トラちゃん、そろそろ、

 お帰んなさい。

寅子) えっ?

穂高) いや、それはよくない。

優三) えっ・・・。

穂高) こんなすっきりとしない

 顔のままでいては、体に毒だ。

 君、よければ、座っていきなさい。

 

戦後、この民法は、大きく

改正されることになります。

 

穂高) 君たち、

 これが世の女性の反応だ。

 法律とは、全ての国民の権利を

 保障すべきなのに・・・。

 君たちは、これをどう捉える?

桂場) 意見がある者。

 

**********

 

穂高) で、どうだった?

寅子) えっ?

穂高) 学生たちの話を聞いて、

 少しはすっきりできたかね?

寅子) すっきりはできなかったけど、

 でも、はっきりはしたといいますか。

穂高) 続けて。

寅子) 結婚に心躍らないのも、女が

 損なのも、母が公の場では、スンッ

 となってしまうのも、私が漠然と嫌

 だと思っていたこと全てにつながる

 理由があったと、分かりました。

桂場) それで?

寅子) えっ?

桂場) それを知って君は

 これからどうする?

寅子) まだ分かりません。

桂場) まだ。

寅子) でも、理由が分かれば、何

 かできることがあるかもしれない。

 そう思えるだけで、今までと比べ

 れば少しはマシといいますか、

 うれしいといいますか。

穂高) いいねえ、君。(拍手)

 その物事の捉え方!

 探究心に向上心!

 君、うちの女子部に来なさい。

寅子) 女子部?

穂高) 明律大学女子部法科。

 間もなく女性も、弁護士になれる

 時代が来る。君のような優秀な

 女性が、学ぶにふさわしい場所だ。

(寅子の笑顔がはじける)

 

**********

 

寅子) 顔写真と願書を出せばいい

 んですって。女子部で3年学べば、

 男子学生と同じ法学部に進めるん

 ですって。私みたいな、優秀な子

 にふさわしい場所なんですって。

 ねっ、優三さん、そうおっしゃって

 ましたよね?

優三) 申し訳ありませんでした。

 僕が弁当を届けてもらった

 ばっかりに。

寅子) えっ、何でまた謝ってんの?

優三) いやだって、せっかく、トラ

 ちゃん、見合いに乗り気に・・・。

直言)そうか~!

 この手があったか~!

 父さんはずっとさ、トラが嫌がっ

 てるのに見合いを進めることに

 抵抗があったんだよ。

寅子) えっ、そうだったの?

直言) ああ。

優三) 本当にいいんですか?

 その・・・奥様が、

 お許しになりますかね?

(怯む直言)

寅子) お父さん?

直言) 任しとけ。

 父さんが説得する。

寅子) お父さん!

直言) ああ、父さんだ。

寅子) あ~お父さ~ん!

直言) 父さんが説得する。

寅子) 説得する。

直言) 父さんがお母さんを・・・。

2人) 説得する。

直言) お母さんはお父さんに・・・。

2人) 説得される!

(笑い声)

寅子) やった!

 

**********

 

直言)どうした。怖じ気づいたか?

寅子) アハハ、そうじゃないよ。

 でも、改めて6年って考えるとね。

 途方もなく長い時間だなって。

直言) 大丈夫だって。いざとなった

 ら父さんが、トラの面倒くらい全部

 見るし、全部なんとかするから!

寅子) うん。

 

**********

 

昭和6年12月、

はるが香川から帰ってきました。

 

何でなの、お父さん。

(直言を振り返る寅子)

そんなにお母さんが怖いの?

(もう一度振り返り、部屋を出る)

 

**********

 

優三) 女学校卒の人は、面接と、

 作文だけみたいだから、トラちゃん

 ならきっと心配ないよ。

寅子) そこは心配してないの。

(ズボンを履き替える優三)

優三) じゃあ、トラちゃんは

 何を心配して・・・。

寅子) 心配とかじゃなくて

 もどかしいの!

(転がる優三)

寅子) だって、私にふさわしいなん

 て言ってもらった場所まで、もう少し

 なのに、倒す敵はあと1人なのに!

優三) 敵って・・・。

寅子) よし。やっぱり私今から

 お母さんに話してくる。

優三) ちょちょちょ・・・。

花江) はい~やめてくださ~い。

優三) あっ・・・。

花江) キャッ!

優三) あっ・・・。

(ズホンを履きかけのまま

 ずっこける優三)

 

**********

 

花江) トラちゃん、法律のお勉強が

 したいんでしょうけど、その話は、

 今は・・・。

寅子) えっ、ちょっと待って。

 何でそのこと知ってんの?

花江) んっ?

寅子) 「んっ?」じゃなくて。だって、

 私その話、お父さんと優三さんに

 しか・・・。

花江) 近くにいれば分かります。

 暮れにお式が終わって、年を

 越したら好きにしていいから。

寅子) はて?

花江) 結婚に向けて、今私が一番

 何に気を遣っているか分かる?

寅子) お肌の調子とか。

花江) お義母様のご機嫌です。

 トラちゃん。私がどうして直道さん

 と結婚することになったと思う?

 

(回想・初めて会った日)

花江) お邪魔してます。

直道) あっ・・・。

(腰が抜ける直道)

 

寅子) それは兄さんが一目惚れ・・・。

花江) 違います。

 一目惚れしたのは私。

寅子) えっ・・・?

花江) 覚えてない?

 女学校に入ったばかりの頃・・・。

 直道さんがトラちゃんに忘れ物

 を届けに来たの。

 

(回想)

直道) おっちょこちょいだな、トラは。

寅子) ありがとう。

(二階からバケツの水)

女学生) すいません!

直道) 大丈夫! 気にしないで!

 

花江) 私その時思ったの。

 私この人のお嫁さんになろうって。

 そこから私、トラちゃんに、直道さん

 のことを、少しずつ聞き出していっ

 て、お見合いの話が進むのをひた

 すら待って今に至ると。トラちゃん、

 つまり私が何を言いたいか分かる?

寅子) 花江ちゃんがえげつ

 ない女だってこと?

花江) 違う!

 どうしても欲しいものがあるならば、

 したたかにいきなさいってこと。私

 のためにも、トラちゃんのためにも、

 今はお義母様のご機嫌をとる。そ

 の顔も駄目。いつもにこやかにね。

 どんな道でも女が好きな方へ行く

 のは大変なのよ。

(妖怪の笑顔にしかならない寅子)

 

**********

 

結婚した女性は無能力者・・・はぁ~。何

ですと~~~!これはちゃぶ台ものだわ。

戦前の民法、サイテー。家のこともろくに

できない男のくせに、許可を与えるだと?

法律が無能力者呼ばわりなんだもんなぁ。

いや腹立つわ。なんてこっただよマジで。

結婚して無能力者にされてしまうのなら、

心躍るはずがない。そりゃスンッとなるわ。

スンッスンッスンッでやり過ごす人生なん

て嫌だ。夫に許可をもらう人生なんて・・・。

夫婦間の力関係の実態はどうあれ、外で

はスンッとなるしかないわけで・・・スンッ。

 

寅子が明律大に入ることを許してもらうた

め、父親が母親を説得するということにな

ったものの、近くで見ている優三を見ると、

それは無理でしょって顔をしてて笑える。

優三のリアクション芸(失礼w)が最高~。

 

そして花江ちゃんも良き。とても現実的に、

しっかり自分の幸せを探求しているところ

がいい。寅子のお兄ちゃん、いいかも~!

 

どうしても欲しいものがあるならば、
したたかにいきなさいってこと。私
のためにも、トラちゃんのためにも、
今はお義母様のご機嫌をとる。そ
の顔も駄目。いつもにこやかにね。
どんな道でも女が好きな方へ行く
のは大変なのよ。

 

したたかに、しなやかに、にこやかに~。

えげつなくなんかない。可愛いもんだよ。

そんな彼女が親友で義理の姉になって

くれるなんて・・・最強じゃない? 味方は

多いほうがいいもんね。二人に幸あれ!

 

 

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