先日、大雨の降る中のコンビニ勤務中の出来事。

お弁当やお惣菜の品出しをした後、それらが入っていたプラスチックの平らな容器、番重(ばんじゅう)というものなんですが、それらを片付けるのですが。
それを、外にある倉庫まで台車に乗せて持っていかないといけないのです。
まぁいつもやってることなので大した作業ではないのですが、その日は大雨。
少々の雨だったらちょっと濡れながらでも片づけに行くけど、その日はかなりの大雨。
雨がおさまるまで待とうかとも思ったけども、その日は1日雨予報だったし、店内はあまり広くないので邪魔になるだろうと思い、さっさと片づけようと思いました。
でもかなりの土砂降りなので、さすがにびしょぬれになってしまうと思い、傘を差しながら台車を引いて持っていったのです。
前働いていたお店ではこういう時の為にレインコートが用意してあったけど、ここのお店はどうやら無いみたい。


でもこれが意外に難しく・・・・・
傘を差しながら、私の背丈以上にも積みあがった番重を、持ち手のない台車に乗せて運ぶ。
しかも外の歩道はガタガタしていて平面ではないので、スムーズに進まない。
いつもは両手があるからどうにかなるけど、片手に傘を持ちながらそれを調節しながら、歩行者に当たらないように気を使いながら進むのはけっこうな至難の業でした。

それでもやっとこさ、倉庫のある駐車場までたどり着き。
すると、歩道と駐車場との間にある側溝の金網の蓋に、台車の車がひっかかってしまったのです。
まぁこれもよくあることでいつもの事なので、いつもだったら両手で番重を支えながら台車を足でくいっと引き上げるのですが。
その日は何せ傘を持っているので番重をしっかり支えられない。
しっかり支えられないので、思い切って足でくいっとできない。
勢いあまって番重が倒れてしまったら大変だから。



そんな感じで私が困っていると・・・・

「手伝いますよ」

振り返ると、笑顔の女性。
30代ぐらいの方だったと思います。
台車を押すのに、手を貸していただきました。

「ありがとうございます!」



ものすごく助かりました、私。
もう傘を放り投げてびしょびしょになりながらやるしかないか・・と思っていたので。
でもその女性がちょっと手を貸してくれただけで、スムーズに進んだのです。
本当に感謝です。




困っているときに手を差し伸べてもらえると、こんなに嬉しいんだ。
私、初めて知ったような気がします。
思えば今まで・・・・・外でひとりで何か困ったことが起こったこと・・・・・ないかもしれない。
せいぜい道に迷うぐらい?
でも道に迷うなんて傍から見てもわからないし、本当にわからないときは自分から尋ねたりしてたしね。


もし今後私がどこかで何か困っている人を見かけたら・・・・
手を貸そうと思いました。
ちょっと手を貸すぐらい大したことではないし、それで困ってる人が助かるのなら、私もうれしくなるし。
こういうのって自己満足かもしれないけど、それで助かる人がもしいるのなら、自己満足でもなんでもいいじゃない。


ここが大阪だから・・・・とは限らないかもしれないけど。
やっぱり大阪っていいなぁ、と感じた出来事でした。