なんか、年末年始の徒然日記を書いてたはずなのに、気付いたら真面目な調教記録を長々と書いてしまっていた……
ので、別投稿にしました
興味のある方だけ読んでください。
初乗り会であひたんに乗ってしみじみ思ったこと
サラブレッドは勝手に前に出てくれるから良いよな………
乗用馬は何よりもまず前に出ることから教えないといけないから、それをきちんと理解する前にハミ受けの形だけ作っちゃうと全く前に出ず跳ねるだけの馬になってしまう。そうなっちゃうともう治すのにかなりの時間とエネルギーが必要。
最悪、再調教できなければ、人を落とす馬はお肉になってしまう。
まずは人と馬の信頼関係だね。
引き馬とか手入れからもう始まってる。
人の指示に従うように。馬の好き勝手にさせない。だけど、プレッシャーをかけ続けるわけじゃなくて、フリーの状態を作る。
調馬索も大事。
初めての馬はまだ人の周りをぐるぐる回るってことを知らないから、まずは自分が一緒に引き馬で円を描いて歩いてあげる。丸馬場があると尚良し。その中で声をかけながら停止・発進や速歩も入れる。人の指示に従うようになってきたら、徐々に索を伸ばして追鞭で前へ出してあげる。慣れてきたら人が馬の方を向いても馬が輪線上を走るようにする。
基本的に、推進のときは後ろから。減却のときは前から、プレッシャーをかける。つまり、前に出したいときは人が馬の後ろから追鞭で推進。減速させたいときは少し馬の頭の方に立って声をかける。
手前を変えたとき、調馬索を始めるとき、馬が勝手に走り出そうとするけど、それをさせない。
まあ、休み明けとかで馬が張ってるときは難しいかもしれないけど……走り出すときに横蹴りを繰り出す馬がいるので、なるべくは落ち着いて発進させたいですね。私も調馬索を回すときに走りざまに飛び蹴りされて大腿を負傷しました。
自分の安全第一です。
速歩、駈歩、常歩、どれも同じテンポで落ち着いた運動をさせる。後肢の踏込みが足りないときは、後ろから追って推進。馬がリラックスしてきたら次第に頸を前下方に伸ばし始める。それがウマくいっている合図。頭頸の伸展ってやつですね。
減速がなかなかできないとき(ex.速歩から常歩に落ちない)、馬の前に行きすぎると馬が人の方を向いて内に入ってくるときがあって。そうすると、馬は勝手に中に入れば運動をやめられるということを憶えてしまうので、あまりよろしくない。例えば、調馬索で初心者を乗せて教えてるときにこれをやられると多分その人は落ちる。
ので、調馬索をやめるとき、あるいは手前を変えるとき、馬を止めようとするときは、必ず人の方が馬に近寄って輪線上で止めるようにする。馬を中央に引き寄せるのではない。
そのときは、人が馬の前方から徐々に近寄ってスピードダウンさせる。
調馬索では、馬の調教道具が色々ありますが、私が一番好きなのはシャンボンです。
サイドレーンとかペソアシステムとかもあるのですが、シャンボンの一番の特徴は、馬が前に行く力を妨げないという点。
どの道具も目的は頭を下げさせて後肢を踏み込ませるということだけど、サイドレーンは抑制力が強すぎてハミを強く後ろに引いてしまうこともあるので使うのに少し技術が必要。私の調教してた馬でサイドレーンを使ったとき、頭を上げてぶっ飛ぶことはなくなったけど、前進気勢がなくなったことがあるので要注意です。(長さが短かったか、推進が足りなかった可能性もありますが…)
ペソアシステムは詳しく知りません。
シャンボンは、腹帯からうなじを通ってハミに紐をつなぐ。左右で2本。下の画像の左の方です。
(因みに、右はゴッグ)
Wikipedia Chambon より拝借
https://en.wikipedia.org/wiki/Chambon
これは頭を上げたときに作用して、うなじとハミにプレッシャーがかかる。頭を前下方に伸ばすとリリースされる。ハミを後ろには引っ張らないので、馬は気持ちよく前に動くことができる。
シャンボンを使うときに気をつけるのは、ただ前のめりな運動をさせないこと。しっかり推進しないと頭頸の伸展ではなく、ただダラダラしてるだけになってしまうので、頭を前下方に伸ばしてさらに後肢を踏込ませることを意識しておく。
ゆったりしっかり、焦らせず動きを大きく。
乗るときは、馬の邪魔をしない。人の扶助で前に出たときに、手とかバランスでそれを妨げない。
手綱は必ず張りっぱなしにならないように。私の場合、短く持ちすぎる節があるから遊びを作っておく?イメージ。
乗ることに関してはまだまだ私もわからないことだらけで技術もないので、教えられることはあまりありません。
ので、今日はとりあえずここまで。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
なにか、ここ違うよ、とかあればコメントで教えて下さい
ではでは(^^)/