2024出願速報についての雑感(多分、毎日更新) | 東大に文理両方で合格した男が綴る、受験の戦略

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東大の出願数や足切りラインについての雑感。

真面目な考察は弊塾HPのこちらのページでやってるので、どうぞ。

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出願期間が終わり週明け。

私の足切りラインの予想に関して、予想が不満なのか、違和感があるのか、お前はダメだとマウントを取りたいのか。
色々な問い合わせがあります。

 

このような問い合わせに関して、改めて私のスタンスの説明を表明しておきます。毎年書いているのですが、改めて。

 

・予想は、毎日貼り付けていたエクセルの表、つまり過去の出願数のデータ「のみ」からしか予想していません。共テの難易度や、「あの年は〇〇だった」など別の要因は、一切考慮にいれていないとお考え下さい。

 

・要するに、限りなく私の主観を排しているということです。最後の予想値を算出する時にはどうしても多少は主観が入りますが、なるべく主観が入らないようにしています。
この意味で、私は予想をしているというより、情報を発信しているという感覚です。

 

・なぜ主観を混ぜないかというと、1次情報(つまり、東大の出願数の速報値)こそが一番大事だと考えているからです。1次情報は誰が発信しようが信頼性に揺らぎがありませんので、私も安心して扱えます。

しかし、そこに私が解釈や主観を入れた瞬間に、私のバイアスがかかった情報になります。ネットを使う人が多くなって、情報の取り扱いが雑で下手な人が露わになったと感じますが、私は徹底して情報は「1次情報から優先して扱うべき」だというスタンスです。私の解釈や主観を入れた2次情報で出願を判断するのではなく、なるべく1次情報にアクセスして判断すべきです。

 

・もちろん私にも表に出していないだけで、主観があります。混ぜようと思ったら混ぜられるし、混ぜた結果として発表している予想値からとは違う予想値に変わる可能性があります。そして本当にガチで予想しようと思ったら、エクセルの表以外の要素を考慮すべきかもしれません。

しかし主観はわざと混ぜていません。このHPで発表しているのは、「私が個人的に予想している数値」というより「私の個人的な意見を排し、過去データから説明できる範囲の数値」だと思ってください。

 

・私の予想の仕方がおかしいとか、不十分だと思うなら、どうぞご自身で予想をしてください。私も、正確さを追求した予想方法だと思っていません。あくまで、どこぞのオッちゃんが発表している参考値です。

私のエクセルの表をよく見てくださり、「この年は〇〇人多いから、今年は△△なんじゃないか」とか「共テの難易度が〇〇」のようにご意見を下さるような方は、恐らく私より正確に予想ができると思いますので、どうぞご自身の感覚を優先してください。


・というか、私が行っている予想は、誰でもできることだと思っています。

私は、いわゆる「後出しジャンケン」のように東大の出願を毎日追えば予備校予想より正確に予想することが誰でもできます、と言ったことはありますが、私だからこそ正確に予想できるのだ。わっはっは。と言ったことはありません。常に自身がありません。誰でもできるレベルの予想を、わざわざ記事にして書いているだけです。

全部一人で作業を行っているため、過去データの見方を間違えることもありますし、予想が外れることもあるでしょう。そのくらいの信ぴょう性だと思って読んでください。
 
・ただ、こんな簡単な作業であっても、過去の予備校予想と比べて、やや正確に予想出来ているとは思います。そのくらいの意味はあるかなぁと思います。
 
 
さて、頂戴した質問に対して。
 
Q、理2について、昨年(出願2294 足切り711)と比べて今年(出願2217)は出願数が多少は少ないもののあまり大差ないように感じるのですが、なぜ足切りが630~670と低めの予想をしたのでしょうか。
 
A、こんな感じで、私の理Ⅱの予想が低いのではないかという問い合わせが多数ありました。
これは、どういう意図の質問なんでしょうか?「お前の予想はおかしい」といいたいのか、「何か表に出してない情報があるのか?」と聞きたいのか。
「私の予想がおかしい」と思うなら、ご自身はもう少し高いだろうと予想をすればよいと思います。
「表に出してない情報を引き出そう」とするなら、残念でした。その辺、私は口が堅いです。見知らぬ匿名の人に対して、ネット上で大事な情報を言うはずがありません。(というか、言っちゃうような人は信頼できないと思っています)
 
さて、この質問に対する答えは「2022年の数字(出願2225 足切り646)の方が近いから」です。
すると、さらにこういう問いが返ってきます。
 
Q、2022年は共テの難易度が高かった(共テの平均点が低かった)のではないですか?だから、2022年の足切りは特に低いとみなすべきであって、今年の理Ⅱの予想はもう少し高くした方が良いのではないですか?
 
A、こう思ってしまうのもわかりますね。平均点が低ければ、足切りも低くなるのではないかと。
確かにそうかもしれません。説得力のある説です。
 
しかし、共テの平均点と、足切りの点数はそこまで相関があるのでしょうか?私は調べたことがないので、調べてみてください。(多分、質問者は理系でしょうし)。こういう時に、人を頼らず、自分で計算してみると、勉強になると思いますよ。
仮に、共テの平均点と足切りの点数に相関があったとしましょう。
そうしたら、私の予想は「考慮すべき点が考慮されていない」ということで、不十分な予想になりますね。良かったら私の代わりに、情報発信してください。
相関がなかったとしても、勉強になったということで、よかったですね。
 
また、「共テの平均点を考慮に入れるべき」という主観を入れることで、私の予想は1次情報からグッと2次情報に近づきます。1次情報以外の要素を入れようと思うと、無限に入れなければならなくなります。そうすると、もう1次情報なんてどうでもよくて主観だらけの予想になってしまいます。
これは私が避けたいところなので、やりません。
ようするに、私の予想値は「データから得られる予想値」だという価値を持たせてください。私の予想値があっているかどうか、ではなくて、どのように利用するかを考えるということです。
 
Q、文Ⅱは10名の余裕を残して最終日の出願を追えたようですが、過去年度を見ると最終日から確定値まで10名以上増えていることもあります。すると、足切りが発生するのではないですか?
 
A、これは非常に鋭い指摘ですね。これに関しては、1次情報に基づいて発信した情報に対して、1次情報に基づいた質問が来ているので、非常に有意義だと思います。
まず、どういうわけかわかりませんが、出願最終日の17時発表以降にも出願数が少し増えるようです。そのため、確かに文Ⅱの出願者が倍率を超過する可能性が残されています。
 
これに関しては、面倒で書かなかった話があるので、補足しましょう。
これも1次情報から分かるのですが、実は東大の倍率は「3.0倍」ではなく「約3.0倍」となっていて、ピッタリではないと、暗に示しているんですよね。
実際に、倍率に対して数名超過した年に、足切りが無かったことがあるんです。
 
つまり、今年も数名であれば超過しても足切りナシになる可能性があるわけです。
一応、そこまでは考慮して予想を「足切りナシ」としました。
 
これはほとんど知られていないのですが、1次情報を見れば誰でもわかります。
1次情報をちゃんと見るとは、こういうことです。すぐに誰かの主観が混じった意見に飛びつくのではなくて、自分の目で1次情報をくまなく見て、取れる情報を取ってください。
 
 

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あんまり調子が良くなくて筆不精になってますがが、久しぶりに更新。
出願期間も後半になり、概ね様子が分かってきました。とは言っても、共テになってから後出しの傾向が強まったから、どうなるかわかりませんけど。
 
現時点では文Ⅲと理Ⅰがやや多い感じ。
順当に考えたら、この2つを避ければ、足切りが回避できる可能性が高いということになりますね。
僕の記事を見るなどして「文Ⅲと理Ⅰを避けよう」と考える人が、まだ千人規模で残っているなら、もう少し慎重に待とうという話になりますし、
平井の記事なんて、どうせそんなに読んでないだろと見積もれば、今の状況から大きく変わらないだろうと見越せばよいわけです。
 
「俺はグーを出すぜ」
に対して、「じゃあ、素直にパーを出すか。いや、裏を読んでチョキか?そのまた裏をかいてパーか・・・?」
みたいな読み合いと全く同じです。
結局、答えなんてない。相手が何を出すかによって、自分の行動を変えるべきだというゲームなので、
どの科類が一番出願が少なくなるかなんて、(予備校の予想も含めて)世界中の誰にもわからない、というのが私のスタンスです。
もう少し言えば、誰にもわからないんだから、確かな情報を一つ一つ手に入れて考えよう。だから東大の毎日の速報を待とう。というシンプルな立場です。
「〇〇予備校の△△先生が「今年は理Ⅰがおススメだ」と言ってたから、理Ⅰが良いと思います!」
みたいな情報は、その先生がどれほど権威があり情報を持っていたとしても、東大の速報には及びません。一次情報は全てに優先されます。
こういう情報の取り扱いというか、ソースの信ぴょう性の判断がだらしない人は、陰謀論にハマってしまいかねないので、気を付けてください。
まずは、絶対に正しい情報を集めてから、考えましょう。
 
そういう意味で、僕が敬天塾のHPで書いている記事の中で、最も重要な情報は、東大の出願速報の画像です。
その次に、過去年度の数字が入力されているエクセルの表。ここまでは、入力ミスがない限り、事実なので信頼しても良いと思います。
その次が、エクセルの表に付記してある「倍率に対する超過分」など、僕が良かれと思って追加しているセルですね。ココは平井の主観やバイアスが入っているので、やや重要度は下がります。
とは言っても、1次情報の数字を足したり引いたりしているだけなので、「その情報が考察に必要かどうか」は疑わしいとしても、「事実と信じられるかどうか」は担保されていると言ってよいでしょう。平井の入力ミスやエクセルの技能を疑うならば、信用できない情報になりますね(笑)
 
さてさて、これ以外に書いてある本文の部分。
「文Ⅰが少ないですね」とか「理Ⅰが多いですね」「過去と比べて遅いですね」など、僕がコメントをしている部分は、もうほとんど価値はありません(笑)
あるオッサンが趣味で書いているだけの部分だけですから、信ぴょう性なんてその程度です。
もちろん、妄想にならないようにとか、推測の域を出ないようになど、なるべく信頼できる情報になるような配慮はしています。
突飛なことや、根拠に乏しいことは書いていないつもりですけど、それでも、どこぞの他人が書いていることですからね。どこまで信頼するかは、皆さんにお任せします。
 
話はそれましたが、それにしても、出願が遅くなるのは予想が出来なくて困るんですが、無駄な出願が減るのは良いことですね。
私が、東大の出願速報を追い始めてから10年くらいたちますが、そのころはまだまだ予備校の予想値をもとに出願する人ばかりだったような気がします。要するに、東大が出願数を毎日アップしているという事実を知らない人が多かったわけですね。
確たる情報が不足していると、無謀な出願が増えます。よって、既定の倍率を超えた願書がたくさん届いて、足切りラインが上がってしまうわけです。
 
一方、今みたいに、東大の出願速報を確認する人が増えると、足切りに引っかかって他大学の受験資格を失ってしまう受験生が少なくなります。どうしても東大とか、東大以外眼中にない人もたくさんいますから、無謀でも出願する人は出てしまうのでしょうけど、多いよりは少ない方が良いでしょう。
受験生がせっかく勉強してきた学力は、発揮されなければ意味がありません。入試会場で発揮してこそ、価値が生まれます。地味なことではありますが、国力につながるわけですから、私は歓迎しています。
 
あとは、東大の職員さんの事務作業が減るのも良いですね。
東大という存在に依存して仕事をしているわけですから、少しくらい東大に貢献したいじゃないですか。
たくさん願書が届くより、少ない方が、職員さんも楽です。ちょっとした恩返しだと思っています。
 
あとは、敬天塾から東大に入る生徒が増えることが東大への恩返しだと思って頑張ってます。
敬天塾は、東大に受かるかどうかだけじゃなくて、社会問題の解決を図るとか、先端の研究を志しているとか、そういう生徒を応援する塾です。
東大に行って目的を失ってしまい退学する学生さんもいます。その方も、大いに悩み、苦労したのだと思いますが、やはり東大を活用して社会に羽ばたき、少しでも良い社会の実現に貢献できる人を、私は応援したい。
目的もなく、私利私欲で東大を目指すのではなく、そこに少しでも公益や公憤を混ぜてほしい。
そのようなリーダーとなる人物を東大に送り込むことで、少しでも東大を盛り上げたいですね。
 

1/24 採点基準とか、合格最低点などの情報について

今日からアメブロの方も更新していこうと思います。
HPで毎日更新している速報記事とはちがって、こちらでは個人的な所感などを踏まえて、ラフに書いていこうと思います。
 
さて、私の記事を読みに来ている人は、受験に有利になる情報を少しでもほしいと思っている方がほとんどだと思います。
特に、足切りを突破したいというのが一番でしょうけど、その次は当然、東大に受かりたい。ということで、様々、情報を集める人が多々いると思います。
 
ネットが気軽に使えるようになって情報があふれています。その中には、有益なものから無益なものまで存在しますし、真実から嘘やデマまで様々含まれています。当然です。
 
ということは、無駄な情報や、嘘の情報を信じてしまう人もたくさん出てくる。「自分はそうならない」と思っていても、慎重な取り扱いをしないと引っかかります。
ちなみに、デマというのは、いわゆる「頭の良い人」の方が引っかかりやすいなんて話もありますよね。自分は頭が良いんだから、自分が正しいと思ったものは真実に違いないと思ってしまいやすいそうです。まさに東大受験生や、ご両親、先生などは、慎重になることをお勧めします。
 
さて、東大の採点基準などの情報について触れてみましょう。
今日も、理Ⅰと理Ⅱの差は採点基準が理Ⅱで厳しいからだとか、文Ⅱより文Ⅲの方が数学の採点が甘いなど、毎日いろいろな情報が入ってきます。もしかしたら、そうなのかもしれません。
 
しかし、ここで大切なのは、その根拠です。
根拠が正確でない情報は、どれだけ本当っぽく感じられても陰謀論です。
確かに、理Ⅰと理Ⅱの差が採点基準だとすれば、いつも理Ⅱの方が合格最低点が低いという現象の説明はできます。しかし、これを「真実だ」と考えるのと「仮説だ」と考えるのでは大きな違いです。
 
東大は、採点基準について、全くと言ってよいほど公表していません。

公表していないということは、よほど内部の人でないと、採点基準は知らないということです。

 
だから、採点基準に関する全ての情報は「分からない」というスタンスで聞かないといけません。確証がないものは、分からないのです。
よって、「採点基準はどうなってますか?」とか「科類によって違うのですか?」と聞かれたとしても、何も答えられません。「答えてくれないなんて、不親切だ」と思うかもしれませんが、不親切ではなくて、誠実な態度なのです。
 
ここで、少し頭を使って「平井先生個人としては、採点がどうなっていると思いますか?」などと、私個人の意見を聞こうとしてくる人もいます。この方が、情報を取る方法としては狡猾ですね。確かに、私が知っていることと、私が感じていることは違います。
ただ、残念ながら私はこのような方法で質問されても、当然答えは「分からない」です。この手の質問には慣れているというのもありますが、意地悪ではなく、本当に分からないのだから、「分からない」と答えているんです。
ちなみに、「お金を払うから教えてくれ」という要望にも、一切答えてないです。私は、このアメブロの他に、敬天塾のHPで無料の記事や有料の記事を販売しています。しかし、有料の記事にも出来ないような情報も当然あります。お金で売ってよい情報とダメな情報があるというわけです。
 
というか、私がもし「現代文の採点は、あ~だこ~だ。」「文Ⅱと文Ⅲでは社会の採点があ~だこ~だ。」などと吹聴しているとしたら、そうとうヤバイ奴です。
東大がトップシークレットにしている情報に関して、軽々しく口にしてしまう人というのは、情報の取扱いに関して信用できません。そうやって、ナンでもカンでも口を滑らせちゃう人は、秘密を打ち明けてもらえません。
「コイツに話したら、明日はクラス中に知られちゃうな」と思ったら、秘密なんて教えないでしょう。
情報を持っている人というのは、口が堅いわけです。
 
私のところに「〇〇塾の先生が、文Ⅰより文Ⅱの方が採点が云々・・・」と相談に来る人もいます。困っているときに、そのような情報を信じてしまいそうになる心理は理解できますが、信じないようにしましょう。そのような情報は全て「仮説」や「憶測」の話ですし、授業とか講演会などで重要な情報をペラペラと軽々しく人に言う人が、トップシークレットの情報を持っている可能性は低いでしょう。
 
一応言っておくと、根拠があれば信用はできますよ。
生徒の再現答案を、毎年、数百枚単位で、メチャクチャ時間をかけて分析しているという場合は、それなりの信用のある結論をお持ちの場合もあるでしょう。
ただ、現代文や社会の答案は、数百枚見たところでほとんど何もわからない可能性も高いですし、ものすごく時間がかかります。英語や数学、古典であれば、ある程度見えてくることもあるでしょうが、それでも数十から数百は検討したいところです。
 
ちなみにですが、仮に、科類ごとに採点が異なっていたとします。この場合、今年の文Ⅰで採点が甘かったとしたら、来年は辛くなる可能性があるわけですよね。こういう意味でも、採点について予想するのは、私のような仕事にしている人でない限りは、ほぼ無意味だと思います。
 
うちの塾は、確かに採点基準の研究をしています。情報も集めています。その意味で、色々教えてくださるのは嬉しいです。
ただこういう研究というのは、「100%分からない状態から、1%くらいわかってきたのを大きな成果として喜ぶ」というような仕事です。圧倒的にわからない中、その中で確かな情報を少しずつ明らかにしていきます。これを喜んでいくのです。
 
「敬天塾のブログでも読んで、何か有益な情報でも得てやろう」と思ってココに来た人は、ガッカリしたことと思います。
そうです。重要な情報は簡単に手に入らないし、分からないものはわからないのです。ネットがどれだけ発達しても、情報が簡単に手に入るわけではありません。ピンからキリまで情報があふれただけで、今も昔も重要な情報は、ちゃんとしかるべきところに収まっています。そこから情報を引っ張るには、それなりの苦労が必要です。
 
受験で勝つのは簡単です。
情報収集なんか最低限にして、学力アップを頑張ればよいのです。
毎日、足切りの情報をアップしていますが、そんなの見ても見なくても良いのです。見たければ、ちょっと息抜きの時にちらっと見ればよいし、有益だと思ったらご自身の出願タイミングに、また来てください。