あとからくる者のために




あなたは

あとからくる君たちへ伝えたいこと  鍵山秀三郎著
より

『あとからくる者のために』という
詩があります
知っていますか?




あとからくる者のために

苦労をするのだ

我慢をするのだ

田を耕し

種を用意しておくのだ

あとからくる者のために

しんみんよお前は

詩を書いておくのだ

あとからくる者のために

山を川を海を

きれいにしておくのだ

あとからくる者のために

みなそれぞれの力を傾けるのだ

あの可愛い者たちのために

未来を受け継ぐ者たちのために

みなそれぞれ自分でできる何かをしてゆくのだ






この詞を読んで
自分が感じていることを
思い出しました


私は独身時代も 親になっても
まだまだ自分事しか考えてなかった


今 やっと
その先の
その先の未来を想って
行動することを
イメージし始めました





あなたは
あなた亡きあとにつづく未来を
考えたことがありますか?


 
私は子どもがいますが
12年子育てしてみて
やっとのこと


彼女の未来を考えるようになりました


といっても


子どもを産んでも

まだ 自分事しか考えてなかった…
という期間を
ずいぶん経てからの 今です


私は独身時代
自分の未来すら
予想できていませんでした


結婚するとか
母になって 子育てするとか


決めて 進んだというよりも

流れにのって…というほうが
正しい気もします 


だから明確な未来予想図って
もっていなかったと思います
 


子どもを産んでみても まだ 
この子の未来を
考えることもなく


ふわっと
自分だけを
生きてきました





今 訪問看護の仕事を通して
 
たくさんの家族の

生きかたや
逝きかたを

みせてもらいます



そのなかで

自分だったら?

重ねて考える機会をもらってやっと

自分が歳を重ね
自分がこの世を去ることも
現実に あることとして
考えるようになりました



自分がいる
存在する世界だけしか
考えてなかったけど



私が死んだら

娘だけが
現実世界を生きていくことになります

私がいない世界です


その時に

彼女には
豊かな人生を歩んでほしい‼
生きる喜びを
存分に味わい尽くしてほしい‼


時おり
私の存在も
感じて 思い出してほしいし 
 

だからこそ
自分のやってきたことを伝えて


生きる知恵を
生きる力を
つけるために
母としてできることを
届けていきたいと思います

 

私は102歳まで
生きる予定なのですが(笑)

私がいなくなったあとの世界のことを

少しだけど
考えるようになりました



それを考えると

今 やることが
自分だけの損得や利害で

得だけとろうとする生き方では 

いなくなったあとの世界に   

豊かさを残せないかもしれないと
思うのです



自分だけ
自分の家族だけ
自分の親しい人たちだけの

幸せを願う行動だけ 

優劣や
コントロールや
戦い

それは
誰かが
損をして成り立つ世界だとしたら

戦いも奪い合いも 終わらないし


そんな
信頼や安全のない世界は
生き苦しいと思います


自分が亡くなってもなお
生きていく


その先にある 人たちや
未来の子どもたちに
残せるものが
なくなってしまうようでは


今 生きてる私たちだけの
我で
次の世界が
希望をもてなくなると思うのです



見える世界の
自分だけではなく


見えない世界の
たとえ
会うことがないとしても
生まれくる 未来の人にこそ

残せるものを
大事に育むことが大事です‼


結果や物質やモノたち
目に見えるものよりも


プロセスや
優しさや
安全安心や
信頼という
目に見えないものこそ

本当は

人を動かす 育む 
力となります



自分の存在する世界だけではなくて

自分がいなくなったさきに
生まれくる人たちの未来も考えながら

今を大切に
過ごしていきたいと思いました‼



あなたは
『あとからくる者のために』
考えて行動していることはありますか?