文化の日に思うこと


改修のためにしばらくクローズしていた、横浜みなとみらいホールの再オープン、本当に楽しみにしていたんだよね。


ステージサイドの席の足元が広くて、見晴らしがいいのもお気に入りで。神奈川フィルで座ってたLAブロック。ソリストの見た目は背中になっちゃうけど、指揮者はバッチリ追えて楽しいし。


ところが、数日前の再オープン最初の演奏会の後にSNSにて「バルコニー席に視界を妨げる落下防止金網がついて、ステージが見えない!」との声がたくさん上がってきた。え、3日のN響特別演奏会の席、金網スポットなんですけど!


オープン前にというか、そんなの付ける前にお客さん目線の関係者は居なかったのかと不思議に思いますが…視界不良の不満の声の高まりに、ホールがすぐに動いてくれて金網が撤去されることに。

でも今日のは間に合わないから、空席の中の正面席に振替するとのアナウンスがあった。



 会場にもお知らせ貼ってあって、私も該当席なので…一応元の席にも座って視界を確かめてみました。

…うーん、手すりやワイヤーも目障り(座高が高くないから尚更)。ここは我慢して隙間から見るとしても、その隙間からの眺めが全て焼肉の金網越しってのはツラいなあ。

で、今回は2階正面の後方の席に振替してもらいました。ミーハー望遠鏡があるから遠くても大丈夫なのだ!

思いがけずソリスト藤木大地さんはよく見えるし、近藤岳さんの奏でるルーシーの重低音が、ビリビリお腹に響くのも素晴らしい席で聴けてしまいました。


金網撤去してもワイヤーは残るのかな…まあそれは仕方ないか。


今週末、反田恭平くんJNOを聴きに再びみなとみらいホールに行く予定です。こちらは発売日に瞬殺、秒で完売してます。(頑張って滑り込めてラッキーだった!)

私は該当席じゃないけど(もっと遠く)該当席のあの見えなさだと、ガチ反田ファンなら暴れたくなるかもしれない💦し、ここには絶対間に合わせないと!って関係者は焦ってるんじゃないかな。ネルソンズのボストン響もあるしねえ。


さて、今日の井上道義さん指揮のN響、祝祭ムードいっぱいで本当に輝かしく素晴らしいひとときでした。シュトラウスのワルツから始まり、マーラーのリュッケルトの詩による5つの歌は藤木大地さんの柔らかいのに芯が通った歌声に引き込まれ、最後はサン=サーンスのオルガン付きで華やかに祝う。

そういえば、リニューアルオープン直前にスプリンクラーの故障もあったり、なかなか前途多難だなぁと心配にもなりましたが、今日の最後にマエストロが


「今日のN響、最高だと思わない?みなとみらいホール、リニューアルおめでとう。地引網とか色々あっちゃったけど、ホールはみんなで育てていこうよ!」


と力強く仰ってくださり、会場も拍手に包まれました。


文化の日

文化、をたくさんの人で作ったり楽しんだり守ったりするのは、なかなか一筋縄ではいかないんだな。

今回のみなとみらいホールの金網問題を数日体験して、声を上げることで変わった、という前例が出来たのは凄いことなんじゃないかな、と思います。

 

 

 

 

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