風かよふねざめの袖の花の香にかをる枕の春の夜の夢
【ショピン意訳】
春の夜、吹き通う風にふと目覚めると、
袖も枕も花の香が匂っている。
今しがた失った夢に散った
花の残り香であろうか・・・。
鎌倉前期の歌人、藤原俊成女(ふじわらのとしなりのむすめ)が詠んだ歌です。新古今和歌集に収められています。
結弦くんのスケートを見終わった時の余韻のような歌だな、と思えてならないのですが・・・。
確かに、目の前で、今しがた目にした結弦くんの演技。
しっかりと、目に焼き付けておきたいのに、
夢のようなその数分間は瞬く間に失われていってしまう。
手を伸ばしても、
もはや永遠に手の届かぬ春の幻のよう・・・。
夢にまで見た春よ・・・
春よ、来い。
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