さて、つづきです。

 例の3行の二行目にすすみます。

 非実在なものは存在しない

 これについて「1」ではこのように書きました。



______________________

「実在するもの」=「本当に在るもの」なんですから、「非実在」はその反対ですね。

 「本当には存在していないもの」です。

 「幻想」ですね。「まぼろし」です。

 つまりこの2行目は

 「幻想(まぼろし)は実際には存在しない」という意味です。

 当たり前ですね。

 存在していたらそれは「実在するもの」ですから。

______________________



 一行目の「実在するもの」が「愛」だということはすでに述べました。


 それに対して「非実在なもの=幻想=幻」は、どういった性質を持っているものかというと、それは「実在するもの=愛」の反対の性質です。


 愛は

____________________

 安心できて

 嬉しくて

 安らいで

 喜びに満たされ

 豊かさにあふれ

 優しさを感じられて

 優しさがあふれて

 感謝があふれて

 情熱と

 強さを発揮できる

 ・・・そんな感じのもの。

___________________

でしたね。




これの反対ですから

 安心できて → 心配で

 嬉しくて → つまらなくて

 安らいで → 不安で

 喜びに満たされ → 喜びなく

 豊かさにあふれ → 欠乏(足りないもの)ばかり

 優しさを感じられて → 人はみんな自分のことばっかり

 優しさがあふれて → 優しくなんかしても、自分ばっかり損

 感謝があふれて → 感謝するようなことなんて別にないし

 情熱と → 無気力と

 強さを発揮できる → 弱さばかりが目につく

 ・・・と、そんな感じのものです。




 愛も、幻想も、他にももっと表現の仕方がありますが、今のところは目安として「だいたいそんなもの」だと、思っておいてください。


 どっちみち、私が「こうです」と説明できるものではないので。


 なぜならこれは「経験をとおして学んでいくもの」だと、「2」で言いましたね。

 




 誰もが「実在するもの」と「非実在なもの」の両方を、人生で経験済みなのではないでしょうか?


 さて、ではこれら「非実在なもの」が「幻想」だとは、一体どういうことでしょう?

 




 だって、幻想じゃないですよね?

 心配とか、

 不安とか、

 つまんない状態とか、

 誰だって経験していますし、

 足りないものはいっぱいあります。

 幻想どころか、確かに、あります。

 (どちらかといえば「愛」の方が「幻想」に思える時だってありますよね!)

 幻想というのは「勘違い」のことです

 あなたには、真実が見えていませんよ。

 勘違い、思い違い、見間違いをしていますよ。


 

 ということなのです。

 人生の中でどんなものであれ「問題」が発生している時、

 私たちには「見落としているもの」があります。

 ぽっかりと、見落としているものがあって、

 そのぽっかりと空いたところに自分の

 勘違いの考えを詰め込んでいるのです。


 

 見落としていたものを再発見すると・・・




 すべての勘違い(幻想)は消滅します。



 これが奇跡です。


via Dolce fer Niente by Nana
Your own website,
Ameba Ownd