「読んでも何の役にもたたない記事」カテゴリーなのに


この記事はちょっと役になってしまうかも?


あなたの命を守ってしまうかも!!!






ニューヨークで寒さで遭難しかけた話を書きます





ニューヨークの冬の寒さはもう当たり前のことですが


日本の湿度の高い、ひんやり底冷えする寒さとは種類が違って




なんかこう、暴力的に寒いんですよね



ヒートテックの長袖とかレギンスを着て


冬物の重ね着


ダウンコート(人によってはダウン二枚重ね)と


重装備で外に出た途端




バシッと全身が打たれるような痛い寒さ!







おしゃべりすると前歯が冷たいので喋りません



帽子なしだと(ちょっとこれって大丈夫なん?)ってくらい頭蓋骨が冷えます



ここに風が加わるともう!!!







極寒の日は目的地まで、まっすぐに歩いていくことができません



数分ごとに何かしらのお店に入って暖をとりながら進みます




どうしても我慢ならない時はデリでコーヒーをカイロがわりに買いますが



飲みきらないうちに冷めて、持っている手が余計に寒くなるので途中で捨てます







そんな極寒のある日



私は知り合いの家に行く用があって



駅から徒歩10分くらいのそのお宅に向かっていました




たかだか10分ですよ?





なのだけどそのお宅はハドソンリバーの近くにあって



後半の5分はまっすぐ川に向かって進む感じです






さて最後の5分




金髪の女性が小型犬を散歩させようとアパートから抱きかかえて出てきました


歩道に犬を下ろしたけど


完全に固まって動かないので


苦笑いしてそのまま抱きかかえて戻って行きました






そんな光景を見つつ


私はどんどん川の方向へ





川からは強い風が吹いてきます




寒うううううううううううううううううううううううううううううう




あと3分



急いで建物の中に入りたい




あと1分



そのとき!






突然、脚の前面全体が熱湯をかけられたようにばああああああっと熱くなったかと思えば




一瞬でその熱さは引いて行き



熱さが引くと同時に



全ての感覚が引いて行きました





もう脚は寒くない!



でも麻痺して動かない!!!!



何これ!!!!!!!!!!!!!!!!





めっちゃ寒いのに進めない!!!!!!!!!




何これ!!!!!怖い!!!!!!!!!!!!!!





脚を動かすことに集中して頑張ると、何とか少し前進できます





早く建物に入りたくて、さっきまでは向かい風に逆らいながらも早足だったのに




ぼんやりした脚で、のろのろとした動きでかろうじて前進





普段、早歩きだったら1分で着く距離に



ズルズル両脚を引きずりながら何倍もの時間をかけていく羽目に!






やっと建物について、ロビーで休憩させてもらうと


ようやく何とか脚は感覚を取り戻しました


まだまだ冷えたままだったけど


冷たいということがわかるくらいにまで回復し


だんだん問題なく歩けるようになりました






あれね、もし建物までもっと距離があったら、どうなっていたかわからない



そして歩けなくなって、しかも人通りもなかったら、本当にそのまま、どうなっていたかわからない



まあ私の場合は手は動いていたので電話はできたかもしれませんが



もし手もあの状態になってしまったら、大都会なのに、それに意識もはっきりしているのに遭難って、十分あり得ると思いました






みなさま、極寒時のお出かけには十分ご注意くださいね




あれって、突然やってきますから






自信がない人は2月にニューヨークに行かないことね




via Dolce fer Niente by Nana
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