中野剛志・編 TPP黒い条約を読む0 | ポン吉のブログー反TPP宣言ー

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安倍総理がTPPの交渉参加を表明した事を受けて、TPP断固反対の立場でブログを書いていきたいと思います。たまに新自由主義批判やチャンネル桜批判もします。

中野剛志・編 TPP黒い条約特設ページ

http://shinsho.shueisha.co.jp/nakano/



「TPP黒い条約」私も買いました。これから何回かに分けて不定期で取り上げたいと思います。今回は前文の「序にかえて」です。上のサイトで読む事が出来ます。



私が興味をもったのは福田恆存の日本人論です。

「日本人にとつて、どつちが正しいといふことは二次的なことなのです。大切なのは摩擦といふ醜い状態から早く脱して、和合に達することであります。」

これによりTPP推進派はアメリカとの摩擦に耐えられなくて理由はともかくTPP問題を終結させたがっているという事です。



これはなるほどと思います。さらには

近代戦に馴れない人間が近代的戦争に手をだした 結果が、残虐不法な戦争を招来し、国家主義に馴れない国家が国家主義をまなんで超国家主義にな つた。同様に、権利義務の契約にもとづく個人主義に馴れない人間が、その制度や法律を移入すれば、それはたんなる利己主義を助長するにしか役だたぬのです。

これはTPP参加のもたらす事態を予見するものです。そして、これら近代日本の似而非近代性を乗り越えるために「どうすればいいのか」という安易な問いは戒める代わりにこう言うのです。




そのまへに、まづ自己の現実を見ること、それか らさきは、ひとりひとりの道があるだけです。いや、ひとりひとりの道しかないといふことに気づ くことが、なによりも大事だとおもふのです。私 がいひたいのはそれだけです。(中略)ただ、そのばあひ、どういふ道を歩むにせよ、自分の姿勢 の美しさ、正しさといふことを大事にして、ものをいひ、ことをおこなふこと、そのかぎりにおいて、私たちは日本人としての美感に頼るしかないと信じてをります。

そして、「ほんたうの意味の個人主義」を身につける事でのみ「『日本および日本人』の独立が可能になるでせう」。と言うのです。



という訳でもっと詳しく知りたい方はこの前文だけでも読む価値があるので特設ページを是非お読み下さい。




●今日の一枚
今日の一枚はDavid Bowie「Heroes」
Heroes←クリック
デビッド・ボウイの名作ベルリン三部作の第2作です。プロデューサーはブライアン・イーノです。これは傑作でしょう。日本にもヒーローが必要ですが、我々ひとりひとりがヒーローにならなければいけないんでしょうね。




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