中野剛志・編「TPP 黒い条約」を読む1 | ポン吉のブログー反TPP宣言ー

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安倍総理がTPPの交渉参加を表明した事を受けて、TPP断固反対の立場でブログを書いていきたいと思います。たまに新自由主義批判やチャンネル桜批判もします。

第一章 世界の構造変化とアメリカの新たな戦略―――――――中野剛志



中野市氏によれば、冷戦前後で世界はこう変わったそうです。

冷戦期
ブレトン・ウッズ体制(大きな政府)
ケインズ主義的政策
米ソ対立
  ↓
自由貿易と日米同盟の庇護のもと日本が繁栄


冷戦終結後
ワシントン・コンセンサス(小さな政府)
新自由主義的政策
アメリカ一極体制
   ↓
日米同盟が対ソ封じ込めから、日本を封じ込めに変化



そして現在アメリカの更なる弱体化と中国の勃興により、益々大きく変化しているようです。グローバル化による中間の層の没落によって国力の低下したアメリカが中国と協調していく流れが出来ているという事です。



ここまで読んで思ったのは安倍総理の頭の中は未だに冷戦真っ只中みたいですね。日米同盟と自由貿易さえ言っていれば、日本に繁栄がもたらされると思っている気がします。



TPPが中国封じ込めになることは無いのです。本文に興味深いエピソードがあります。2013年の一般教書演説でオバマは「キャタピラー社は日本から仕事を取り戻した。フォードはメキシコから仕事を取り戻した」と言っています。ところが元の原稿には続きがあって「これまで中国など他国に工場を設置してきたインテルは、国内に最先端の工場を開設している」という一文があったそうですが、中国に配慮して削除したそうです。どっちがアメリカの同盟国か分かりませんね。



TPP問題は代わりゆく世界情勢とそれに合わせて戦略を変えていくアメリカに日本が対応出来ていないという点が一番の問題とされています。



とまあものすごくざっくりとまとめましたが、やはり本文を読むのが一番だと思うので、興味のある方はどうぞ。このシリーズはまだまだ続きます。




●今日の一枚
今日の一枚はMy Bloody Valentine「Loveless」です。
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いわゆる轟音系というジャンルです。シューゲイザーともいわれます。これも名盤ですね。幻想的な音の世界をお楽しみ下さい。





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