題名通り…

1年前の今日
こんな日が来るなんて

長いお話になります。




1年前の この土曜日の
ちょうどこの時間です。


仕事から帰ろうとした時に

息子から 電話があり

『キャンちゃんがおかしい』

『キャンちゃんが苦しそうに息してる

と、

スマホのビデオで
キャンディの様子を送ってくれて


キャンディが 苦しそうに
ハァハァハァハァ息をしてるのが
映っていました


それを見て 

自転車を猛ダッシュして

帰った



目に入ったキャンディは

息苦しく
ハァハァ言って
時折 叫ぶような声をあげて


私は震えながら
動物病院の連絡先を探す


この曜日(土曜日)
この時間に
受け入れてくれるところがあるか

震えながら電話し

ある動物病院に繋がった

最初は

『この時間ですし
予約の方しかみませんので
申し訳ないです』

と断られ
電話を切る直前に

『どのような感じですか』

と尋ねてくれたのです


キャンディの様子を説明してると

キャンディが悲鳴のような声をあげて
ひっくり返り
それに
私がバニックになる様子を

電話の向こうで聞いた病院スタッフさんが

『大丈夫ですか
先生に聞いてみます…

今からだと どのくらいで来れそうですか

順番待つかもしれませんが来てください』


そう仰ってくれて


行く準備をしてるとき

またキャンディは声をあげて
目を開けたまま 倒れてしまった



それを見た時
「死んじゃう、もうダメかもしれない」

と察しました

病院へ連れていくのやめて
家で見届ける?
病院へ行っても キャンディ怖がるだろうし
そっと家で看取ってあげようか?
いや
生きる望みを絶ってはいけない!
素人の勝手な判断はダメ!!


と思い直し

息子と2人で
キャンディを自転車に乗せて
病院へ走ったのです

途中 信号が赤になり 待っている間
キャンディの様子を伺ったとき

変な声が聞こえた

チカラが抜けたような声だった


『え…』
信号待ちの間

キャンちゃん!
キャンちゃん!
周囲の目がある中
声を掛けたのを覚えています

病院に着いて  受付に入ると同時に
私は
泣いてしまって

すぐ
救急対応室へ入れてもらったのですが

私と息子は 待合室で待つよう指示があり

ほんの数分 待つと

すーーーーーっとドアが開いて
中へ案内されました。


キャンディは
ドクターにより心肺蘇生が行われていた


ドクターは
心肺蘇生しながら

『こちらで診た時には
息をしていませんでした

このまま延命処置入ることも可能ですが
長くはありません

延命処置を希望になりますか?』



診察台の上にいるキャンディを見ると

一瞬

迷ったのです


やめると
死を受け入れるのがいやで
延命処置をお願いしようと


でも

診察台で 揺れるキャンディを見てると


もういい

もうそっとしてあげてほしい

その思いが強くなり


泣きながら

『希望しません』

と伝えました



ドクターは手を止め
どういう経緯があったのか
話を聞かせてください、と。

キャンディの死因が
何なのか
『亡くなったご遺体なのに
申し訳ないです
何か死因が分かるかもしれないので
X線で検査をしてもよろしいすか』


結果

内臓が破裂したとこもなく
内臓に水が溜まっているところもない

病気も考えられない
キレイな体でした。

考えられるとしたら…

キャンディが悲鳴のような大きい声をあげ
体をひっくり返えすように倒れた

その点で
推測ですが
血栓が原因と考えられる


と診断を受けました

説明をしてくれたのですが

何も考えられず

キャンディの死を受け入れるのが
精一杯で

涙が止まらず

なぜ
こんな急に

なぜ?


ごめんね、キャンディ

ごめんね

気づいてあげれず
ごめんね


そればかりでした



しばらく悲しみに耽ける私たちを
見守りながら

この動物病院は
飼い主のことをとても
大事にしてくれるところでした



亡くなったキャンディの体を
綺麗にしてくれました
(エンゼルケア、エンバーミング)

その間

飼い主は控え室で待たせてもらい




キャンディは
棺桶の箱に入って
私たちの元に戻ってきました

見違えるくらい
キレイにフワフワの毛で
白いところは真っ白で

綿詰めもしてもらって

お花とドライフードを添えてもらい

私たちの前に 現れたのです


病院に来た時は
尿漏れもしていたので
おしっこで体が汚れていました


それを

最期
こんなにもキレイにしてもらって


連れてくる前
病院に来るのを一瞬躊躇したけど
連れてきて 良かった
涙が止まりませんでした


棺桶の箱が大きいため

自転車で来た私たちでは
連れて帰れないので

旦那に連絡し

車で キャンディを迎えにきてもらい

息子もキャンディに付いて一緒に
車で帰ることにしました


その時も

ドクターと看護師さんが
一緒に外まで来て

見送りを…

キャンディを乗せた旦那の車が
見えなくなるまで
ずっと 頭を下げて

見送ってくださいました



その後
ドクターにお礼を伝えると

「息子さんもショックを受けているので
どうかご無理されませんように」

と、心配し 労ってくださいました


私は自転車で

キャンディが眠る 家路へ



これが

ちょうど一年前の今日です



翌朝のこと、
突然  お花屋さんからお花が届き

『動物病院さんから お花です』
と…



悲しみだけのはずが


病院からの温かい配慮のお陰で

悲しみだけの涙だけでなく
感謝の気持ちいっばいのの涙も

流した

2022年10月15日(土曜日)


一年前 でした




そして
その動物病院とは

今から 6年前

長女が中学生の時に

職業体験でお世話になった

動物病院なんです
⬇⬇⬇





ありがとうございます


もちろん
そんな職業体験のことなんて
一言も伝えなかったし
言わなかった

なので
動物病院は  何も知らず

どの患者にも
どの家庭にも

このような対応をしてくれてるのですね




キャンディを失った悲しみもありますが

最期

この病院でお世話になれて
本当に良かったと思っております



キャンディも安心してくれた


そう

信じています





けど


私の寂しさは  今も…





幼いころのキャンディ