2015年の酔鴻忌も北森鴻さんの命日である、1月25日に行われた。
この日は前年の夏の酔鴻会が縁で、asaiさん、ねぎママさんと大阪市内で観光し、共に嵐山の大悲閣千光寺へと向かった。
毎年ながら保津川沿いの山道に四苦八苦し、息を切らしながら、最後の石段を登っていると、幹事で北森鴻ファンサイト・酔鴻思考の管理人・カズさんから「今どこですか?」とLINEが入った。何年か前までは携帯の電波すら入らなかったのに……年月の積み重ねを実感する。
asaiさんによると、近所の宿泊施設がインターネットを入れたからでは?と予想されて。
ようやく石段を登りきり、大悲閣千光寺の客殿に入ると毎年の面々が笑顔で出迎えてくれる。
皆が「これ見てみぃ」と北森さんの遺影の横を指されると、集まった皆さんが持参されたお酒やお菓子、また参加されなかった方々から送っていただいた、お酒やお菓子の山が出来ている!
N市のAさんが「あんたのせいや」と面白そうに(笑)前年の酔鴻忌のレポートで、「お酒が足りなかった」と書いていたのが、どうやら影響したらしい……
配達業者様、お手数をおかけしましたm(_ _)m
毎年の事ながら、私の(asaiさん、ねぎママさん、巻き込んでごめんなさい)到着が最後で、ここから御住職による読経が始まり、合わせて私達も読経する。それに並行して、親族の代表・北森さんのお兄様から順に焼香していく。
私が北森鴻さんにお目にかかったのは、名張での講演会の一度だけ。それでも遺影に向かって手を合わせると、北森鴻さんはもういらっしゃらないのだと毎年実感してしまう。
全員の焼香が終わり、北森さんのお兄様からご挨拶が。
前年の暮れに、北森鴻さんの未収録の短編と、浅野里沙子先生が書き下ろされた短編、北森さんが書かれたドラマのプロットを基に執筆された「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルⅤ」を出版されたことを、とても喜ばれていた。
その後、長机を2列に並行して並べて宴となる。
全国から集まった皆さんが持ち寄られた、それぞれの土地の銘菓や銘酒、中には自家製のおにぎりや漬け物等も持参される方も居て、本当に色々な味を楽しむことができる!それも酔鴻忌の楽しみと言って良いだろう。
お酒の中には、お兄様が持参された北森さんの仕事場に残されていたいう焼酎もあった。
食べ物の他、お土産や、北森さんのお兄様や浅野先生からは、北森さんの既刊本が提供され、恒例のジャンケン大会で争奪となる。
浅野先生が持参された北森さんの既刊本は、出版社から見本として送られた物。それに現在、浅野先生が管理されている北森さんの落款が入っていて!
ジャンケン大会、私は別の物を頂いた後でそれを知って後悔……( ; ; )
浅野先生にはお願いして、持参した「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルⅤ」にもサインを頂いた。
私以外にも、asaiさんやN市のAさん、この後の二次会の幹事・miyukiちゃんも「天鬼越」や浅野先生の本を持参していて、即席のサイン会となる。
浅野先生、毎年ありがとうございます!
N市のAさんからは、酔鴻忌の常連・網浦圭さんの北森さんへのオマージュ短編、デビュー前に北森さんと一緒にお仕事をされた漫画家・西山優里子さんの証言などを加えた、北森さんの著作一覧・年譜の最新版「北森鴻へのオマージュ 北森鴻の全仕事2」を持参されていて、参加者に配布された。素晴らしい北森鴻ガイドです!
※余談ながら、2016年2月7日に行われる、第六回の酔鴻忌(詳しい案内はこちら)では、「北森鴻の全仕事」の最新版、何と北森さんの未発表作品を掲載された物を配布されるとのこと!
夕方の4時頃にお開きとなる。全員で協力して、後片付けと整理を。
この日集まった、全国のお酒の空きビンを並べて記念撮影をする人が多数(笑)
余ったお菓子、お酒は小分けして各人のお土産で持って帰ることになる。
お土産といえば、これも毎年恒例で、北森さんのお兄様から、京都の漬け物を頂いて。
北森さんのお兄様、毎年ありがとうございます!
最後に、昨年と同じく、残ったメンバーで展望台から記念写真の撮影し下山。
後編へ続く。
写真協力:TAMAさん、ねぎママさん、モンさん、miyukiちゃん